PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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目次
索引

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3.1.2.5 GS/SURE連携方式
GS/SURE連携方式を使用する場合、表3.5に示す設定項目(構成情報)を決めます。
[表3.5 GS/SURE連携方式の設定項目(構成情報)]
設定項目(構成情報) |
設定値 |
仮想インタフェース情報(1) |
仮想インタフェース名 |
C-1 |
仮想IPアドレス(またはホスト名) |
C-2 |
サブネットマスク |
C-3 |
物理インタフェース情報(1) |
物理インタフェース名 |
C-4 |
IPアドレス(またはホスト名) |
C-5 |
サブネットマスク |
C-6 |
物理インタフェース情報(2) |
物理インタフェース名 |
C-7 |
IPアドレス(またはホスト名) |
C-8 |
サブネットマスク |
C-9 |
(物理インタフェース数分繰り返す) |
(仮想インタフェース数分繰り返す) |
相手ノード情報(1) |
相手ノード名 |
C-10 |
仮想IP情報(1) |
仮想IPアドレス |
C-11 |
相手物理IPアドレス情報 |
IPアドレス(またはホスト名)(1) |
C-12 |
IPアドレス(またはホスト名)(2) |
C-13 |
(IPアドレス数分繰り返す) |
監視有無 |
C-14 |
相手ホストからのRIP送信有無 |
C-15 |
中継先の相手ネットワーク情報 |
C-16 |
(仮想IP分繰り返す) |
(相手ノード数分繰り返す) |
以下に各設定項目について説明します。
- <仮想インタフェース情報>
- 仮想インタフェースの数分、以下の設定を行います。
- ・仮想インタフェース名(C−1)
- 二重化する物理インタフェースに割り当てる仮想インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプションで、shaX(Xは数字)の名前で指定します。
- ・仮想IPアドレス(またはホスト名)(C−2)
- 仮想インタフェースに割当てるIPv4アドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、物理インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-iオプションで指定します。
- ・サブネットマスク(C−3)
- 仮想IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。サブネットマスクを適用する場合は、仮想IP、物理IPすべてに同じマスク値を適用してください。
- <物理インタフェース情報>
- 冗長化する物理インタフェースの数分、以下の設定を行います。
- ・物理インタフェース名(C−4,7)
- 使用する物理インタフェースの名前を指定します。本項目は、hanetconfig createコマンドの-tオプションで指定します。
- ・物理IPアドレス(またはホスト名)(C−5,8)
- 物理インタフェースに割当てるIPv4アドレス(またはホスト名)を指定します。このIPアドレスのネットワーク部は、他の物理インタフェースおよび仮想インタフェースに割当てるIPアドレスと異なる値でなければいけません。本項目は、hanetconfig createコマンドの-nオプション指定時に、-iオプションで指定します。なお、"/etc/hostname.物理インタフェース名"ファイルは作成しないでください。
- ・サブネットマスク(C−6,9)
- 物理IPアドレスに適用するサブネットワークマスク値を指定します。サブネット分割を行わない場合には省略可能です。本項目は、/etc/inet/netmasksファイルに記述します。サブネットマスクを適用する場合は、仮想IP、物理IPすべてに同じマスク値を適用してください。
- <相手ノード情報>
- 相手ノード数分、以下の設定を行います。
- ・相手ノード名(C−10)
- 通信相手ホストのノードを識別する半角16文字以内の任意の名前を指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-nオプションで指定します。
- <仮想IP情報>
- 仮想IP数分、以下の設定を行います。
- ・仮想IPアドレス(またはホスト名)(C−11)
- 通信相手ホストの仮想IPアドレス(またはホスト名)を指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-iオプションで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければなりません。
- ・相手物理IPアドレス情報(C−12,13)
- 相手仮想IP配下に存在する物理IPアドレス(またはホスト名)を‘,’で区切ってリスト形式で指定します。本項目はhanetobserv createコマンドの-tオプションで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければなりません。
- ・監視有無(C−14)
- 仮想IPに対して監視を行うか否かを設定します。
on:自ホストから監視を実行します。
off:自ホストから監視を実行しません。
通信相手ホストの監視は、相手ホストから監視が有効な場合には省略することもできますので、相手ホストの設定により決定してください。
本項目は、相手ホスト(GS)がホットスタンバイ構成の場合には、運用ノードまたは待機ノードの監視先情報設定時にどちらか一方のノードに対してのみ定義します。本項目はhanetobserv createコマンドの-mオプションで指定します。
- ・相手ホストからのRIP送信有無(C−15)
- 相手装置からのRIPパケット送信有無を設定します。
on:相手システムに対するノード切替え通知を送信する際に、相手システムからのRIPの受信を待合わせて、ノード切替えの通知を送信します。
off:相手システムに対するノード切替えの通知を送信する際に、相手システムからのRIPの受信を待合せず、すべての経路にノード切替えの通知を送信します。
初期値として、"on"が設定されます。本設定はGSがホットスタンバイ構成の場合には、運用ノードまたは待機ノードの監視先情報設定時にどちらか一方のノードに対してのみ定義します。本項目はhanetobserv createコマンドの-rオプションで指定します。
注意)相手システムがホットスタンバイ構成の場合は、RIPにより運用ノードまたは待機ノードのどちらが動作しているのかを判断するため、必ず"on"を設定してください。
- ・中継先の相手ネットワーク情報(C−16)
- 実際に通信を行う相手ホストまたは相手ネットワークを、ホスト名またはIPアドレスで指定します。このホスト名およびIPアドレスは、/etc/inet/hosts ファイルにも定義しなければいけません。本項目はhanetobserv createコマンドの-cオプションで指定します。
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