PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版) |
目次
![]() ![]() |
第2章 オブジェクト | > 2.7 GDS Snapshotのオブジェクト |
シャドウオブジェクトには、シャドウクラス、シャドウディスク、シャドウグループ、シャドウボリューム、シャドウスライスの5種類があります。これらはそれぞれ SDX オブジェクトのディスククラス、SDX ディスク、ディスクグループ、論理ボリューム、論理スライスに対応するオブジェクトです。
SDX オブジェクトとシャドウオブジェクトを特に区別する必要がない場合は、SDX オブジェクトとシャドウオブジェクトを総称して「オブジェクト」と呼ぶ場合もあります。
GDS Snapshot が導入されているサーバでは、同一ドメイン内でディスククラスに登録されていない物理ディスクのうち、SDX ディスクの管理データが格納されているディスクを、シャドウオブジェクトとして管理し、アクセスすることができます。シャドウオブジェクトとして管理できるのは、以下のいずれかの条件に該当する物理ディスクです。
他のドメインでGDS、SafeDISK、または SafeDISK/Global のクラス(ローカルクラスまたは共用クラス)に登録されてSDX ディスクとして管理されている。
他のドメインまたは同一ドメイン内でGDS、SafeDISK、または SafeDISK/Global のクラス(ローカルクラスまたは共用クラス)に登録されている SDX ディスクから、ディスク装置のコピー機能によって占有スライスがコピーされている。
シャドウオブジェクトには、以下の特徴があります。
シャドウディスク、シャドウボリュームなどのシャドウオブジェクトの構築および解体の際、物理ディスクのフォーマットやデータは一切変更されません。このため、物理ディスクにすでに格納されているデータに影響を与えずにシャドウボリュームを作成することができます。シャドウボリュームを使用して、物理ディスクのデータを read/write することができます。
シャドウオブジェクトの構成情報は占有スライスに保存されず、メモリ上で管理されます。シャドウオブジェクトは、サーバを再起動すると消滅しますが、再度構築することができます。ただし、サーバを再起動した後、再起動前と同じ構成のシャドウオブジェクトを構築しない場合は、復旧作業が必要です。詳細については、「シャドウボリューム」の「■ノードの再起動」を参照してください。
シャドウディスク以外のシャドウオブジェクトには、利用者が自由に名前を付けることができます。オブジェクト名は、ドメイン内で一意となるように管理されます。オブジェクト名の制約については、「オブジェクト名」を参照してください。
目次
![]() ![]() |