SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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第3章 SSF/Backup Facilityの運用設計 |
SSF/Backup Facility は、他のシステムと時刻を共有するために、NTP(Network Time Protocol)機能をもっており、外部の時刻サーバ(以降、NTPサーバと呼びます)と時刻を同期できます。
同様に他のサーバでも、外部のNTPサーバと時刻を同期させることにより、バックアップのスケジュール運用やシステムの集中管理を行う各サーバで時刻を同期できます。
LANを共有するネットワークシステム内に基準となるNTPサーバを設置し、それぞれのシステムの時刻をNTPサーバと同期するように設定してください。
SSF/Backup Facilityを外部のNTPサーバと時間を同期させるためには、/etc/inet/ntp.confファイルにNTPサーバのアドレスを設定します。viなどのエディタを使用し、NTPサーバのアドレスを設定してください。以下に設定例を示します。
ここで指定する外部のNTPサーバとして、3つ以上のNTPサーバを指定することを推奨します。
server 外部NTPサーバ1のIPアドレス fudge 127.127.1.0 stratum 9 enable auth monitor |
各サーバおよびクライアントの設定が終了した後、以下をスーパユーザにて実行し、NTP の運用を開始してください。なお、NTP の設定が終了していれば、システムを再起動した場合、自動的に NTP の運用が開始されます。したがって、以下の操作を、システムを再起動するたびに行う必要はありません。
# /etc/init.d/xntpd start <Return> |
以下の方法で、NTPサーバの運用状態を確認します。
# ntpq -np <Return> |
各ノードでの実行結果にて、/etc/ntp.conf の“server”で指定した外部NTPサーバ(下記 “remote項目” )のホスト名または、 IPアドレスの頭に“*”が表示されていれば、問題なく運用されていると考えます。
外部NTPサーバが10.124.20.102 の場合(外部NTPサーバ1つだけ指定)
remote |
refid |
st |
t |
when |
poll |
reach |
delay |
offset |
disp |
127.127.1.0 |
127.127.1.0 |
9 |
l |
10 |
64 |
77 |
0.00 |
0.000 |
385.01 |
以下に ntpqコマンドで表示される各項目を説明します。
項目 |
説明 |
|
remote |
参照しているNTPサーバのホスト名/IPアドレスです。 |
|
[空白] |
Stratum値が高い(精度が悪い)ため、または、到達不能などにより同期候補から外された |
|
x |
同期候補から外された(アルゴリズムにより正確な時計でないと判断された) |
|
. |
同期候補から外された(Culled from the end of the candidate list.) |
|
- |
同期候補から外された(clustering algrithm により) |
|
+ |
同期候補にあがっている |
|
# |
現在同期しているサーバだが、距離が遠い |
|
* |
現在同期中のサーバ |
|
o |
同期(pps signal in use) |
|
refid |
remoteで表示されているサーバが参照している上位サーバのホスト名/IPアドレスです。 |
|
st |
remoteで表示されているサーバのstratum値です。 |
|
t |
サーバの typeです。以下の種類があります。 |
|
u |
unicast |
|
l |
local |
|
m |
multicast |
|
b |
broadcast |
|
when |
時刻が同期してからの経過時間(秒)です。 |
|
poll |
時刻同期させる間隔(秒)です。 |
|
reach |
到達可能レジスタ(8進数)です。 |
|
delay |
遅延時間(ミリ秒)です。 |
|
disp |
dispersion(時刻のばらつき)(ミリ秒)です。 |
|
|
|
手動にて時間の設定を変更する場合には、以下のコマンドを実行してください。
9月11日10時50分2002年の場合
# date 0911105002 <Return> |
NTPの運用を停止する場合には、以下のコマンドを実行してください。
# /etc/rc2.d/S74xntpd stop <Return> |
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