SSF/Backup Facility 導入手引書
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第5章 クラスタ構成での導入

5.15 ディスクアレイ装置名の設定(手動)

  • 本作業は、プライマリノードのみで行ってください。

ダイレクトバックアップが使用するディスクアレイ装置を特定するために、各装置毎の識別名を設定します。ここでは、オプションのストレージシステム管理機能を使用しない場合の手順を示します。

  • オプションのストレージシステム管理を使用して、ディスクアレイ装置の設定を行う場合は、本書の、「8.7.4 ディスクアレイ装置名の設定」 、もしくは「8.9.5 ディスクアレイ装置名の設定」を参照してください。
  1. rootでログインします。

     

  2. ディスクアレイ装置名の設定

    以下のように、ディスクアレイ装置名の設定を行います。

    • ディスクアレイ装置名は、SP論理ユニット制御機能の環境構築で、luinfo.confの編集の際に設定した“GR name”と同一の名称を指定してください。

    ディスクアレイ装置名とBOXIDの対応をGRinfo.db ファイルに定義します。

    1. ETERNUS3000/6000,GR seriesの BOXID を取得します。

      各ETERNUS3000/6000,GR seriesごとに、マルチパスを1つ引数に指定して、STXGetBoxIDコマンドを実行します。コマンドの引数にする時は、マルチパスの末尾に"s2"を追加してください。

      • 指定するマルチパスは、"プライマリノード 保守データ領域"または"セカンダリノード 保守データ領域"のマルチパスを指定てください。

      コマンドの出力は以下のようになります。下線部で示す文字列がBOXIDです。

       # /opt/FJSVgrapi/64/bin/STXGetBoxID  /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb2051s2 <Return>
       BoxID                                          OLU    EXTENT      SIZE
       00GR740#######GR74B01#####BP47##########       90h        0h   9f8000h
       Device information Dump
       0000 : 00000000 00000000 00000000 00000000
                            ・
                            ・
                            ・
       00f0 : 00000000 00000000 00000000 00000000
       #

       

    2. ETERNUS3000/6000,GR seriesの名前をGRinfo.db ファイルに記述します。

      名前は、以下の形式で/sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db ファイルを作成し、2行目から記述します。1行目は"update: manual"と記述してください。

      <GR name> <設定対象となるETERNUS3000/6000,GR seriesのBOXID>

       

      <GR name>はluinfo.confの設定で名づけた名前です。<設定対象となるETERNUS3000/6000,GR seriesのBOXID>には前手順で取得したBOXIDを指定します。

      • <GR name>と<設定対象となるETERNUS3000/6000,GR seriesのBOXID>の間は、空白文字1文字で区切ってください。

      以下に例を示します。

      # vi /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return>
      update: manual
      GR001 00GR740#######GR74B01#####BP47##########
      #
      

      ETERNUS3000/6000,GR seriesが複数台ある場合、同じように3行目、4行目、・・・と名前を追加してください。

       

    3. GRinfo.db ファイルのファイル属性を確認します。

      GRinfo.db ファイルのファイル属性が以下の値になっていることを確認してください。

        オーナ :root
        モード :644
        グループ:sys

      上記の値になっていない場合は、以下のコマンドで変更してください。

      # chown root /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return>
      # chmod 644  /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return>
      # chgrp sys  /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return>

       

    4. chkluinfoコマンドを実行します。

      chkluinfoコマンドで、luinfo.confファイル、devpath.confファイルの設定および、ディスクアレイ装置名とBOXIDの関係をダイレクトバックアップに認識させます。

      # /opt/FJSVsputl/bin/chkluinfo <Return>

       


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