SSF/Backup Facility 導入手引書
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第5章 クラスタ構成での導入

5.11 リソースの設定

ここでは、"userApplication Configuration Wizard"画面を使用して、RMSにリソース(Resource)を登録する方法について説明します。

リソース(Resource)には、以下のものがあります。

リソースのタイプ

概要

Cmdline リソース

ユーザが独自に作成したスクリプトファイルやコマンドをリソースとして設定する場合に使用します。

Fsystem リソース

ファイルシステムをuserApplicationの起動に合わせてマウントする場合に使用します。

Gds リソース

GDSで定義するディスククラスをリソースとして登録する場合に使用します。

プロシジャ リソース

状態遷移プロシジャをリソースとして登録する場合に使用します。

  • リソースを作成する時に、リソースタイプを選択して入力するリソースの名前は、英大文字で始まり、英数字、"_"(アンダーライン)だけからなる18文字以内の文字列にしてください。また、この名前には、Configuration名と同じ名前("config")を使用しないでください。
    例) Cmdline0
  • 同一種別のリソース間の関連付け(優先度設定)を行う場合は、優先度の高いリソースから作成してください。

 

5.11.1 Cmdlineリソースの作成

Cmdlineリソースを作成する方法について説明します。

下記の手順2〜7までを繰り返して、以下の情報を全て設定します。

ターゲット

設定値

DirectBackup

リソース名

Cmdline0

スクリプトの作成方法

パス入力

パス名

Startスクリプト

/opt/FJSVfbupp/cluster/startscript_dbud start

Stopスクリプト

/opt/FJSVfbupp/cluster/startscript_dbud stop

Checkスクリプト

/opt/FJSVfbupp/cluster/startscript_dbud check

スクリプトの属性

NULLDETECTOR

デフォルト

ALLEXITCODES

デフォルト

LIEOFFLINE

デフォルト

CLUSTEREXCLUSIVE

デフォルト

AUTORECOVER

No

MONITORONLY

デフォルト

STANDBYCAPABLE

デフォルト

REALTIME

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

リソース属性

SubApplications

デフォルト

InParallel

デフォルト

NeedAll

デフォルト

SPアシスタント

リソース名

Cmdline1

スクリプトの作成方法

パス入力

パス名

Startスクリプト

/opt/FJSVsputl/etc/startscript_spa start

Stopスクリプト

/opt/FJSVsputl/etc/startscript_spa stop

Checkスクリプト

/opt/FJSVsputl/etc/startscript_spa check

スクリプトの属性

NULLDETECTOR

デフォルト

ALLEXITCODES

デフォルト

LIEOFFLINE

デフォルト

CLUSTEREXCLUSIVE

デフォルト

AUTORECOVER

No

MONITORONLY

デフォルト

STANDBYCAPABLE

デフォルト

REALTIME

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

リソース属性

SubApplications

デフォルト

InParallel

デフォルト

NeedAll

デフォルト

  

  1. Global Cluster Services の起動

    Web-Based Admin View を起動し、「Global Cluster Services」 をクリックします。

     

  2. Resourceの作成の起動

    「userApplication Configuration Wizard」をクリックし、表示される画面から「Resourceの作成」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  3. Resourceタイプの選択

    [Resourceタイプ]には“Cmdline”を選択し、Resource名を設定し、<次へ>をクリックします。

     

  4. SysNodeの選択

    「全て追加」をクリックし、<次へ>をクリックします。

     

  5. Cmdline作成方法の選択

    「作成方法」に“パス入力”を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  6. パス入力による作成

    スクリプトの選択と属性の選択を行い、<次へ>をクリックします。

    ■スクリプトの選択

    以下のスクリプトの、参照先パスを入力します。

     

    ■属性の選択

    「Flag」をクリックし、スクリプトの属性を設定する画面を表示します。

    以下の属性について、それぞれ設定した後、「確認」をクリックします。

     

  7. 登録情報の確認

    <登録>をクリックします。

     

5.11.2 Fsystemリソースの作成 

Fsystemリソースを作成する方法について説明します。

 

■事前設定

本作業は、プライマリノードとセカンダリノードの両方で行う必要があります。

vi等のエディタを使用し、/etc/vfstab ファイルに次のようにマウントポイントのエントリを追加します。

#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0000 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0000 /sp/dbu/primary ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 /sp/dbu/log ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0002 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0002 /sp/dbu/secondary ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0003 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0003 /sp/dbu/adm ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0004 /SWSTFDB ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0005 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0005 /SWSTCLMGR ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0009 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0009 /sp/uty ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0010 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0010 /sp/tapelib ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0011 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0011 /sp/sanma ufs - no - (※)
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0012 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0012 /disk1 ufs - no - (※)
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0013 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0013 /sp/nbu ufs - no - (※)

  • 行の先頭は、必ず「#RMS#」で始まるようにしてください。
  • 上記の例で(※)の行は、導入するオプション製品に応じて設定してください。

 

  • 各製品に対応するマウントポイントの設計については、『SSF/Backup Facility 運用手引書』の「第2章 管理ファイルの容量見積もり」を参照してください。

 

■設定方法

Fsystemリソースは以下の手順に従って作成します。

 

下記の手順2〜7までを繰り返して、以下の情報を全て設定します。

製品名

パラメタ

設定値

DirectBackup

リソース名

Fsystem0

マウントポイント

/sp/dbu/primary
/sp/dbu/log
/sp/dbu/secondary
/sp/dbu/adm

マウントポイントの属性

AUTORECOVER

Yes

SHARE

No

NFSLOCKFAILOVER

No

リソース属性

SubApplication

デフォルト

NeedAll

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

AdvancedCopy Manager

リソース名

Fsystem1

マウントポイント

/SWSTFDB
/SWSTCLMGR

マウントポイントの属性

AUTORECOVER

Yes

SHARE

No

NFSLOCKFAILOVER

No

リソース属性

SubApplication

デフォルト

NeedAll

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

LMF Lite

リソース名

Fsystem2

マウントポイント

/sp/tapelib

マウントポイントの属性

AUTORECOVER

Yes

SHARE

No

NFSLOCKFAILOVER

No

リソース属性

SubApplication

デフォルト

NeedAll

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

SPアシスタント

リソース名

Fsystem3

マウントポイント

/sp/uty

マウントポイントの属性

AUTORECOVER

Yes

SHARE

No

NFSLOCKFAILOVER

No

リソース属性

SubApplication

デフォルト

NeedAll

デフォルト

TIMEOUT

デフォルト

 

  1. Global Cluster Services の起動

    Web-Based Admin View を起動し、「Global Cluster Services」 をクリックします。

     

  2. Resourceの作成の起動

    「userApplication Configuration Wizard」 をクリックし、表示される画面から「Resourceの作成」を選択し、<次へ> をクリックします。

     

  3. Resourceタイプの選択

    [Resourceタイプ]には“Fsystem”を選択し、Resource名を設定し、<次へ>をクリックします。

     

  4. SysNodeの選択

    「全て追加」をクリックし、<次へ>をクリックします。

     

  5. マウントポイントの選択

    「利用可能なマウントポイント」一覧より、必要なエントリを選択し、<追加>をクリックします。
    選択するマウントポイントが全て「選択されたマウントポイント」に表示されていることを確認し、<次へ>をクリックします。

     

  6. マウントポイントの属性の設定

    <次へ>をクリックします。

     

  7. 登録情報の確認

    <登録>をクリックします。

     

5.11.3 共用ボリュームリソースの作成 

共用ボリュームリソースを作成する方法について説明します。

 

  1. Global Cluster Services の起動

    Web-Based Admin View を起動し、「Global Cluster Services」 をクリックします。

     

  2. Resourceの作成の起動

    「userApplication Configuration Wizard」 をクリックし、表示される画面から「Resourceの作成」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  3. Resourceタイプの選択

    以下の情報を設定し、<次へ>をクリックします。

    Resourceタイプ Gds
    Resource名 Gds0

     

  4. SysNodeの選択

    「全て追加」をクリックし、<次へ>をクリックします。

     

  5. ディスククラスの選択

    「利用可能なDisk Class」に表示されている「class0001」を選択し、「追加」をクリックします。
    「選択されたDisk Class」に「class0001」が表示されていることを確認し、<次へ>をクリックします。

     

  6. ディスククラスの属性の設定

    <次へ>をクリックします。

     

  7. ディスククラスの用途の設定

    以下の情報を設定し、<次へ>をクリックします。

    排他使用 する
    HotStandby運用 しない

     

  8. 登録情報の確認

    <登録>をクリックします。

     

5.11.4 プロシジャリソースの作成 

プロシジャリソースの作成方法について説明します。

下記の手順2〜7までを繰り返して、以下の情報を全て設定します。

製品名

パラメタ

設定値

AdvancedCopy Manager

Resource名

Procedure0

プロシジャクラス

Application

プロシジャリソース

SMGRPROC_sp5000

リソース属性

SubApplication

デフォルト

SCRIPTTIMEOUT

デフォルト

LMF Lite

Resource名

Procedure1

プロシジャクラス

SystemState2

プロシジャリソース

FJSVlmf

リソース属性

SubApplication

デフォルト

SCRIPTTIMEOUT

デフォルト

  

  1. Global Cluster Services の起動

    Web-Based Admin View を起動し、「Global Cluster Services」 をクリックします。

     

  2. Resourceの作成の起動

    「userApplication Configuration Wizard」 をクリックし、表示される画面から「Resourceの作成」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  3. Resourceタイプの選択

    [Resourceタイプ]には“Procedure”を選択し、Resource名を設定し、<次へ>をクリックします。

     

  4. SysNodeの選択

    「全て追加」をクリックし、<次へ>をクリックします。

     

  5. プロシジャクラスの選択

    「プロシジャクラス」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  6. プロシジャリソースの選択

    プロシジャリソースを一覧から選択をし、<次へ>をクリックします。

     

  7. 登録情報の確認

    <登録>をクリックします。

     


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