SSF/Backup Facility 導入手引書 |
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第5章 クラスタ構成での導入 |
SPシリーズにSoftek AdvancedCopy Managerのエージェントをインストールした場合は、この設定は不要です。
/etc/servicesファイルに、以下のサービス名が定義されていることを確認してください。定義されていない場合は、定義を追加してください。
stgxfws 1226/tcp stgxfws_引継ぎノード名 ポート番号/tcp rdaswstf 2004/tcp rmiswstf 9851/tcp semswstf 9852/tcp smaclmgr 4660/tcp |
引継ぎノード名には、当該SPシリーズの引継ぎノード名を指定してください。また、ポート番号は、他の定義と重ならない値を指定してください。以下に定義例を示します。
stgxfws 1226/tcp stgxfws_sp5000 1227/tcp rdaswstf 2004/tcp rmiswstf 9851/tcp semswstf 9852/tcp smaclmgr 4660/tcp |
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カーネルパラメタをチューニングするために、/etc/systemファイルへチューニングのためのレコードを追加します。カーネルパラメタのチューニング値を、以下の表に示します。
資源 |
パラメタ |
説明 |
チューニング値 |
設定済みの場合の対処 |
共有メモリ |
shmmax |
共有メモリセグメントの最大サイズ |
0x2150000 (16進数) |
最大値 |
shmmni |
共有メモリ識別子の数 |
80 |
加算 |
|
セマフォ |
semmni |
セマフォ識別子の数 |
310(10進数) |
加算 |
semmns |
システム内のセマフォ数 |
610(10進数) |
加算 |
|
semmnu |
システム内のundo構造体の数 |
512(10進数) |
加算 |
|
semmsl |
セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数 |
35(10進数) |
最大値 |
|
メッセージ |
msgmnb |
待ち行列上の最大byte数 |
4096 |
最大値 |
msgmni |
メッセージ待ち識別子の数 |
3 |
加算 |
|
msgtql |
メッセージのヘッダ数 |
100 |
加算 |
パラメタが既に設定されている場合は、“設定済みの場合の対処”が“最大値”とあるパラメタについては、既存の値とチューニング値と比較して大きい方の値を設定し、“加算”とあるパラメタについては、既存の値にチューニング値を加えた値を設定してください。
/etc/systemファイルの編集例を以下に示します。
set shmsys:shminfo_shmmax = 0x2150000 set shmsys:shminfo_shmmni = 121 set semsys:seminfo_semmni = 351 set semsys:seminfo_semmns = 702 set semsys:seminfo_semmnu = 572 set semsys:seminfo_semmsl = 35 set msgsys:msginfo_msgmax = 16384 set msgsys:msginfo_msgmnb = 4194304 set msgsys:msginfo_msgmni = 8246 set msgsys:msginfo_msgtql = 65675 |
本コマンドは、両ノードで投入してください。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
# useradd ユーザ名 <Return> # passwd ユーザ名 <Return> 新しいパスワード: パスワード <Return> (入力したパスワードは表示されません) 新しいパスワードの再入力: パスワード <Return> (入力したパスワードは表示されません) ... # |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0004,volume0005,volume0006,volume0007,volume0008 <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 /SWSTFDB <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
<引継ぎIPアドレス>, <引継ぎノード名>には、「5.4.2 引継ぎネットワークリソースの設定」-「7. IPアドレス/ホスト名の選択」で設定した値を指定してください。
<userApplication名>には、「5.12 userApplicationの作成」で作成する値を設定してください。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /SWSTCLMGR -n <引継ぎノード名> -s <userApplication名> -i <引継ぎIPアドレス> -f mgr <Return> |
コマンドで指定した引継ぎノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、<Return>キーを押してださい。以下は<引継ぎIPアドレス> に"10.124.6.91"、<引継ぎノード名>に"sp5000"、<userApplication名>に"userApp_sp5000"を指定したときの例です。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /SWSTCLMGR -n sp5000 -s userApp_sp5000 -i 10.124.6.91 -f mgr <Return> AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Primary IP Address : 10.124.6.91 Mount point : /SWSTCLMGR Node name : sp5000 Service : userApp_sp5000 Function : Management Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] <Return> |
共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、"y"を入力して<Return>キーを押してください。
+----------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。 | | | | [注意] | | 処理を開始する前に以下のパーティションを用意して下さい。 | | ============================================================== | | | | 1) DBファイルシステム用パーティション | | 2) RDBディクショナリ用パーティション | | 3) RDBログファイル用パーティション | | 4) リポジトリデータ格納DBスペース用パーティション | | | +----------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y <Return> |
<Return>キーを押してください。
-----------------------< DB用デバイス設定 >----------------------- DBファイルシステム用デバイス名を入力して下さい。 ( ex. : /dev/dsk/c0t0d0s0 ) [注意] 通常デバイス以外を入力する際は、 一度Enterキーを押してから入力してください。 Enter ==> /dev/dsk/ <Return> ← リターンのみ |
-----------------------< DB用デバイス設定 >----------------------- DBファイルシステム用デバイス名を入力して下さい。 ( ex. : /dev/dsk/c0t0d0s0 ) [注意] 既存のファイルシステム上に作成する場合は、 絶対パスでディレクトリ名を入力してください。 Enter ==> /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 <Return> |
この画面では、以下の用途で使用するスライスを設定します。
スライスの用途 |
スライスへのパス |
DBファイルシステム |
/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 |
他のスライスも同様に以下のようになります。
スライスの用途 |
スライスへのパス |
RDBディクショナリ |
/dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0006 |
RDBログファイル |
/dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0007 |
リポジトリデータ格納DBスペース |
/dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0008 |
設定した4つのデバイス名が表示されます。表示された内容を確認の上、"y" を入力して<Return>キーを押してください。
==================================================================== DBファイルシステム用デバイス名 ................. /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 RDBディクショナリ用ローデバイス名 .............. /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0006 RDBログファイル用ローデバイス名 ................ /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0007 リポジトリデータ格納DBスペース用ローデバイス名 . /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0008 ==================================================================== これでよろしいですか? [y/n] ==> y <Return> |
処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力して<Return>キーを押してください。
+----------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。 | | | | ============================================================== | | | | 処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +----------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y <Return> |
AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザ名とパスワードを順次入力して、<Return>キーを押してください。
AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の ユーザ名とパスワードを入力して下さい。 [注意] root以外の一般ユーザの入力を推奨します。 ユーザ名 : ユーザ名 <Return> パスワード : パスワード <Return> ←入力した値は表示されません。 パスワード(再入力) : パスワード <Return> ←入力した値は表示されません。 |
パスワードの登録およびクラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
リポジトリアクセスパスワードを登録しました。 データベース統合セットアップは正常終了しました。 swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ ノードのクラスタ環境を作成してください。 # |
以下のコマンドを実行してください。
# umount /SWSTFDB <Return> # umount /SWSTCLMGR <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0004,volume0005,volume0006,volume0007,volume0008 <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0004,volume0005 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 /SWSTFDB <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /SWSTCLMGR <Return> |
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、<Return>キーを押してください。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /SWSTCLMGR <Return> AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Secondary IP Address : 10.124.6.91 Mount point : /SWSTCLMGR Node name : sp5000 Service : userApp_sp5000 Function : Management Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] <Return> |
共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、"y"を入力して<Return>キーを押してください。
+----------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。 | | | | [注意] | | 処理を開始する前に以下のパーティションを用意して下さい。 | | ============================================================== | | | | 1) DBファイルシステム用パーティション | | | +----------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y <Return> |
<Return>キーを押してください。
-----------------------< DB用デバイス設定 >----------------------- DBファイルシステム用デバイス名を入力して下さい。 ( ex. : /dev/dsk/c0t0d0s0 ) [注意] 通常デバイス以外を入力する際は、 一度Enterキーを押してから入力してください。 Enter ==> /dev/dsk/ <Return> ← リターンのみ |
[DBファイルシステム]を設定します。指定するスライスへのパスは、プライマリノードの場合と同じです。
-----------------------< DB用デバイス設定 >----------------------- DBファイルシステム用デバイス名を入力して下さい。 ( ex. : /dev/dsk/c0t0d0s0 ) [注意] 既存のファイルシステム上に作成する場合は、 絶対パスでディレクトリ名を入力してください。 Enter ==> /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 <Return> |
設定したデバイス名が表示されます。表示された内容を確認の上、"y" を入力して<Return>キーを押してください。
==================================================================== DBファイルシステム用デバイス名 ................. /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0004 ==================================================================== これでよろしいですか? [y/n] ==> y <Return> |
処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力して<Return>キーを押してください。
+----------------------------------------------------------------+ | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。 | | | | ============================================================== | | | | 処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +----------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y <Return> |
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
プライマリノードの場合と同じです。以下のコマンドを実行してください。
# umount /SWSTFDB <Return> # umount /SWSTCLMGR <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0004,volume0005 <Return> |
Softek AdvancedCopy ManagerのWeb画面からデータを参照するために、以下の設定を行います。
以下のレコードを追加してください。
Alias /swstorage/ /opt/swstorage/inet/wwwroot/ Alias /swstorage-j/ /opt/swstorage/java/ Alias /swstorage-d/ /opt/swstorage/java/data/ ScriptAlias /swstorage-cgi/ /opt/swstorage/inet/cgi-bin/ |
以下の項目を追加してください。すでに登録されている場合は、追加する必要はありません。
application/x-swstf-policy policy |
SPシリーズにSoftek AdvancedCopy Managerのマネージャをインストールした場合は、この設定は不要です。
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0005 <Return> |
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0005 /SWSTCLMGR <Return> |
/etc/servicesファイルに、以下のサービス名が定義されていることを確認してください。定義されていない場合は、定義を追加してください。
stgxfws 1226/tcp stgxfws_引継ぎノード名 ポート番号/tcp |
<引継ぎノード名>には、「5.4.2 引継ぎネットワークリソースの設定」-「7. IPアドレス/ホスト名の選択」で設定した値を指定してください。ポート番号は、他の定義と重ならない値を指定してください。以下に定義例を示します。
stgxfws 1226/tcp stgxfws_sp5000 1227/tcp |
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以下のコマンドを実行してください。<引継ぎノード名>には、「5.4.2 引継ぎネットワークリソースの設定」-「7. IPアドレス/ホスト名の選択」で設定した値を指定してください。
<userApplication名>には、「5.12 userApplicationの作成」で作成する値を設定してください。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /SWSTCLMGR -n <引継ぎノード名> -s <userApplication名> <Return> |
コマンドで指定した引継ぎノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、<Return>キーを押します。以下は<引継ぎノード名>に"sp5000" 、<userApplication名>に"userApp_sp5000"を指定したときの例です。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /SWSTCLMGR -n sp5000 -s userApp_sp5000 <Return> AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /SWSTCLMGR Node name : sp5000 Service : userApp_sp5000 Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] <Return> |
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
clset_FJSVswstf completed clset_FJSVswsts completed clset_FJSVswsrp completed swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ ノードのクラスタ環境を作成してください。 # |
以下のコマンドを実行してください。
# umount /SWSTCLMGR <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0005 <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -N -c class0001 -v volume0005 <Return> |
プライマリノードの場合と同じです。以下のコマンドを実行してください。
# mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0005 /SWSTCLMGR <Return> |
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /SWSTCLMGR <Return> |
コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、<Return>キーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /SWSTCLMGR <Return> AdvancedCopy Manager settings are as follows. Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /SWSTCLMGR Node name : sp5000 Service : userApp_sp5000 Function : Server Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] <Return> |
クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
clset_FJSVswstf completed clset_FJSVswsts completed clset_FJSVswsrp completed swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。 # |
プライマリノードの場合と同じです。以下のコマンドを実行してください。
# umount /SWSTCLMGR <Return> |
ここでは、以下の用途で使用するために割当てたボリュームを指しています。
# sdxvolume -F -c class0001 -v volume0005 <Return> |
目次
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