SSF/Backup Facility 導入手引書
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第5章 クラスタ構成での導入

5.4 共用リソースの初期設定

共用リソースの初期設定について説明します。

 

5.4.1 共用ボリュームの構成設定 

 

5.4.1.1 共用ディスクの設定 

共用ディスクの設定は以下の手順で行います。

  1. 事前設定
  2. ボリュームの設定
  3. ファイルシステムの設定
  4. ディレクトリのコピー

     

    • 作業は、Cluster Admin画面を閉じてから行ってください。

     

■事前設定

両ノードで、ディレクトリを作成します。

# mkdir -p /sp/dbu/primary <Return>
# chgrp sys /sp/dbu/primary <Return>
   ・
   ・
   ・

 

  • 作成するディレクトリについては、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「B.1 SP管理ファイル領域の容量見積もり」を参照してください。

 

■ボリュームの設定

  1. Global Disk Services の起動

    「Web-Based Admin View」を表示し、「Global Disk Services」をクリックします。

     

  2. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    Global Disk Services ウィンドウのGDS構成ツリーフィールドからプライマリノード名のアイコンを選択し、「操作」メニューから「物理ディスク情報更新」をクリックします。

    Global Disk Services ウィンドウのGDS構成ツリーフィールドからプライマリノード名のアイコンを選択し、「設定」メニューから「クラス構成設定」をクリックします。

    クラス構成設定画面の「物理ディスク」一覧から「mplb2048」,「mplb2049」,「mplb2050」を選択し、<追加>をクリックします。

    <追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」は「class0001」を入力し、「タイプ」は「shared」を選択し、<完了>をクリックします。

    設定完了後、<完了>をクリックし、クラス構成設定画面を閉じます。

     

  3. ディスクタイプ属性の設定

    Global Disk Services ウィンドウのGDS構成ツリーフィールドからプライマリノード名のアイコンを選択し、ディスク情報フィールドに表示されるクラスタ構成設定画面で登録したディスクを選択し、メニューバーの「操作」-「属性変更」をクリックします。

     

    表示されるディスク属性定義画面の「ディスクタイプ」に「single」を選択し、<完了>をクリックします。

    同様に、登録したディスクのディスクタイプ属性の設定を行います。

     

  4. ボリュームの作成

    Global Disk Services ウィンドウのGDS構成ツリーフィールドからプライマリノード名のアイコンを選択し、メニューバーの「設定」-「ボリューム構成設定」をクリックします。

     

    「グループ/ディスク一覧」から、登録したディスクを選択し、ボリューム図の「未使用」を選択し、“ボリューム名”、“ボリュームサイズ”、“高速等価性回復機構”および“物理スライス属性”を設定します。
    入力完了後、<追加>をクリックし、設定情報を反映します。

    • “高速等価性回復機構”および“物理スライス属性”は、「なし」を選択します。

    • “ボリューム名”および“ボリュームサイズ”については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「B.1 SP管理ファイル領域の容量見積もり」を参照してください。

     

    同様に、登録した各ディスクに必要なボリュームを作成します。

    設定確認後、<完了>をクリックし、ボリューム構成設定画面を閉じます。

     

■ファイルシステムの設定

  1. ファイルシステムの設定

    Global Disk Services ウィンドウのGDS構成ツリーフィールドからプライマリノード名のアイコンを選択し、メニューバーの「設定」-「ファイルシステム構成」をクリックします。

     

    「グループ/ディスク一覧」から、クラスタ構成設定画面で登録したディスク及び、ボリューム構成設定画面で登録したボリュームを選択し、「FSタイプ」、「マウントポイント」を設定し、<作成>をクリックします。

    設定する「FSタイプ」は「ufs」を設定します。

    • 『SSF/Backup Facility運用手引書』の「B.1 SP管理ファイル領域の容量見積もり」を参照し、“タイプ”が「RAW」となっているものについては「FSタイプ」の設定は不要です。

     

    • “マウントポイント”については、『SSF/Backup Facility運用手引書』の「B.1 SP管理ファイル領域の容量見積もり」を参照してください。

     

    同様に、必要なファイルシステムを作成します。

    設定確認後、<完了>をクリックし、ファイルシステム構成設定画面を閉じます。

     

■ディレクトリのコピー

  1. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行しGDS ボリュームを起動します。

    # sdxvolume -N -c class0001 -v volume0000,volume0001,volume0002,volume0003,volume0009 <Return>

     

  2. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行しディレクトリをマウントします。

    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0000 /sp/dbu/primary <Return>
    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 /sp/dbu/log <Return>
    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0002 /sp/dbu/secondary <Return>
    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0003 /sp/dbu/adm <Return>
    # mount /dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0009 /sp/uty <Return>

     

  3. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行し管理ファイルを/sp 配下にコピーします。

    # (cd /opt/FJSVfbupp/temp/sp; tar cf - .) | (cd /sp; tar xf -) <Return>

     

  4. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行しダイレクトバックアップに関連するファイルを作成します。

    # /opt/FJSVsputl/bin/cpspainfo <Return>

     

  5. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行しディレクトリをアンマウントします。

    # umount /sp/dbu/primary <Return>
    # umount /sp/dbu/log <Return>
    # umount /sp/dbu/secondary <Return>
    # umount /sp/dbu/adm <Return>
    # umount /sp/uty <Return>

     

  6. プライマリノード上で、以下のコマンドを実行しGDS ボリュームを停止します。

    # sdxvolume -F -c class0001 -v volume0000,volume0001,volume0002,volume0003,volume0009 <Return>

5.4.2 引継ぎネットワークリソースの設定

ここでは、"userApplication Configuration Wizard"画面を使用して、RMSに引継ぎネットワークリソース(Resource)を登録する方法について説明します。

  • 引継ぎネットワークリソースは、引継ぎネットワークをリソースとして登録する場合に使用します。引継ぎを行うアドレスの種類には、以下のものがあります。
  • 引継ぎIPアドレス
  • 引継ぎノード名

 

 

  1. Global Cluster Services の起動

    Web-Based Admin View を起動し、「Global Cluster Services」 をクリックします。

     

  2. Resourceの作成の起動

    「userApplication Configuration Wizard」 をクリックし、表示される画面から「Resourceの作成」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  3. Resourceタイプの選択

    以下の情報を設定し、<次へ>をクリックします。

    Resourceタイプ Ipaddress
    Resource名 Ipaddress0

     

  4. SysNodeの選択

    「全て追加」をクリックし、<次へ>をクリックします。

     

  5. 引継ぎネットワークの選択

    「ノード名引継ぎ+IPアドレス引継ぎ」を選択し、<次へ>をクリックします。

     

  6. インタフェースの選択

    各SysNodeで使用するネットワークインタフェースを選択し、<次へ>をクリックします。

     

  7. IPアドレス/ホスト名の選択

    以下の情報を設定し、<次へ>をクリックします。

    新規作成 引継ぎノード名
    IPアドレス 引継ぎIPアドレス

     

    • 引継ぎノード名は、8文字以下の英数字にする必要があります。
    • 以下の名称は、使用できません。
      “audit”,“cluster” ,“cmdevs”,“config”,“daemon”,“data”,“java”,“log”, “pid”, “report”,“samp”,“sh”,“tmp”

     

  8. 登録情報の確認

    <登録>をクリックします。

     


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