PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
目次 索引 前ページ次ページ

付録E メッセージ一覧> E.4 ファイルシステム共通管理コマンドメッセージ

E.4.3 mkfs_sfcfsコマンド

E.4.3.1 mkfs_sfcfs: ERROR: {Node|Mds|Partition|Meta|Log|Data} is not same

◆説明

 前回作成したファイルシステムと構成が違います。

◆対処

 -o force オプションを指定するときは、前回作成したファイルシステムと同一な構成を指定して再度実行してください。

E.4.3.2 mkfs_sfcfs: ERROR: Argument out of range: value

◆説明

 オプションに指定した値 value が大きすぎます。

◆対処

 各オプションの範囲内の正しい値を指定して再実行してください。

E.4.3.3 mkfs_sfcfs: ERROR: Bad numeric arg: "string"

◆説明

 数値を指定すべきオプションのパラメタに数値以外の文字列 string が指定されました。

◆対処

 正しいパラメタ値を指定してください。

E.4.3.4 mkfs_sfcfs: ERROR: Cannot acquire lock: type(num)

◆説明

 ファイルシステムのロックの取得に失敗しました。他のコマンドまたはデーモンがロックを取得し動作しています。

◆対処

 すべての共用ノードにおいて GFS 共用ファイルシステムのコマンドまたはデーモンの動作が終了するのを待って、mkfs_sfcfs(1M) を再度実行してください。

E.4.3.5 mkfs_sfcfs: ERROR: Cannot find {any|free} port of sfcfs in file

◆説明

 通信用ポートの採番に空きがないので失敗しました。

◆対処

 /etc/services に sfcfs 用の通信ポート番号を新しく追加してください。

E.4.3.6 mkfs_sfcfs: can't find hostname as hostname

◆説明

 コマンド引数として指定した hostname が誤っています。または、hostname で示されるノードでファイルシステム監視機構が動作していません。

◆対処

 引数として指定した hostname に誤りがないか確認してください。

 hostname で示されるノードでファイルシステム監視機構が動作していない場合は、sfcfrmstart(1M) を実行してください。

E.4.3.7 mkfs_sfcfs: ERROR: Cannot look up node

◆説明

 mkfs_sfcfs(1M) を実行したドメイン内で有効な指定をした node を見つけられませんでした。

◆対処

 正しいホスト名を node に指定して、再度実行してください。

E.4.3.8 mkfs_sfcfs: ERROR: Cannot look up raw_device_file in node

◆説明

 指定した raw_device_file を見つけられませんでした。

◆対処

 指定したホスト内で共有できる特殊ファイル名を指定して、再度実行してください。

E.4.3.9 mkfs_sfcfs: ERROR: Cannot open file : errmsg

◆説明

 ファイル file のオープンに失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。詳細は open(2) を参照してください。

E.4.3.10 mkfs_sfcfs: ERROR: Data area is too small, can't mkfs

◆説明

 ファイルデータ領域の大きさが不足したため、ファイルシステムの作成ができません。

◆対処

 ファイルデータ領域に十分な大きさを確保できるように、パラメタを見直してください。

E.4.3.11 mkfs_sfcfs: ERROR: File system is corrupted, run fsck manually

◆説明

 ファイルシステムが、パーティション追加途中で正常に停止していない状態なので作成ができません。

◆対処

 fsck_sfcfs(1M) でファイルシステムを修復し、sfcadd(1M) でパーティション追加を完了させてから、mkfs_sfcfs(1M) を再実行してください。

E.4.3.12 mkfs_sfcfs: ERROR: Illegal host in the specified file system.

◆説明

 mkfs_sfcfs(1M) を実行したホストは、指定したファイルシステムのホストグループに属していません。

◆対処

 指定したファイルシステムのホストグループに属しているホストで mkfs_sfcfs(1M) を実行してください。

E.4.3.13 mkfs_sfcfs: ERROR: Illegal option: option

◆説明

 不正なオプションを指定しています。

◆対処

 正しいオプションと引数を指定してください。

E.4.3.14 mkfs_sfcfs: ERROR: Invalid magic word 0xmagic

◆説明

 指定した GFS 共用ファイルシステムの一部の管理情報が破壊されています。

◆対処

 fsck_sfcfs(1M) で修復するか、sfcadm(1M) で正しく削除してください。

E.4.3.15 mkfs_sfcfs: ERROR: LOG partition small, need over size mega bytes

◆説明

 アップデートログパーティションの大きさが不足したため、ファイルシステムの作成ができません。

◆対処

 アップデートログパーティションとして size Mbytes 以上の容量が割り当てられるようにパラメタを見直してください。

E.4.3.16 mkfs_sfcfs: ERROR: Master partition is small, log area space not enough

◆説明

 代表パーティションサイズが小さく、アップデートログ領域が作成できません。

◆対処

 指定パラメタを見直して、代表パーティションに十分な容量を確保して再実行してください。

E.4.3.17 mkfs_sfcfs: ERROR: Master partition is small, meta area not enough

◆説明

 代表パーティションサイズが小さく、メタデータ領域が作成できません。

◆対処

 指定パラメタを見直して、代表パーティションに十分な容量を確保して再実行してください。または、指定するデータパーティションの数を減らしてファイルシステムを作成後、sfcadd(1M) によりメタパーティションとデータパーティションの追加を行ってください。

E.4.3.18 mkfs_sfcfs: ERROR: Metasz small, can't mkfs

◆説明

 指定されたファイルデータ領域やファイルを管理するには、メタデータ領域の容量が不足するためファイルシステム作成を中断します。

◆対処

 メタデータ領域の容量を増やすため metasz パラメタの指定値を増やしてください。または、ファイルデータパーティションおよび nbpi などのパラメタをメタデータ領域が少なくなるように見直してください。

E.4.3.19 mkfs_sfcfs: ERROR: No response from node

◆説明

 node に指定したホスト名は、通信可能状態ではありません。

◆対処

 通信可能状態になってから、再度実行してください。

E.4.3.20 mkfs_sfcfs: ERROR: Not super user

◆説明

 スーパーユーザ権限で実行されていません。

◆対処

 スーパーユーザ権限で再度実行してください。

E.4.3.21 mkfs_sfcfs: ERROR: Number of file system is over count

◆説明

 GFS 共用ファイルシステムの同一ドメイン内の最大値 count を超えたため、新規追加することはできません。

◆対処

 不要な GFS 共用ファイルシステムを削除可能な場合には、不要なファイルシステムを削除し、再度コマンドを実行してください。ファイルシステムを削除する場合の詳細は、sfcadm(1M)sfcinfo(1M) を参照してください。

 既存の GFS 共用ファイルシステムの容量を追加することで対処してください。詳細は、sfcadd(1M) を参照してください。

E.4.3.22 mkfs_sfcfs: ERROR: Number of hostname is over num

◆説明

 指定した共有ホスト数が、GFS 共用ファイルシステムの最大値 num を超えています。

◆対処

 ファイルシステムを共有するホスト名を num 以内で指定してください。

E.4.3.23 mkfs_sfcfs: ERROR: Number of mdsnode is over num

◆説明

 MDS 配置範囲の指定が指定可能な num を超えました。

◆対処

 MDS 配置範囲を num 以内で指定してください。

E.4.3.24 mkfs_sfcfs: ERROR: Number of partition is over count in maxvol

◆説明

 指定したパーティション数が、maxvol オプションで指定された上限値 count を超えています。

◆対処

 maxvol オプションで上限値を増やすか、パーティションをまとめて大きなパーティションを作成し、ファイルシステムを構成するパーティション数の指定を減らしてください。

E.4.3.25 mkfs_sfcfs: ERROR: Same device is specified more than once

◆説明

 指定した各パーティションが重複しています。

◆対処

 同一パーティションを代表パーティション、アップデートログパーティション、そしてファイルデータパーティションとして重複しないように指定を変更してください。

E.4.3.26 mkfs_sfcfs: ERROR: Same hostname string is specified more than once

◆説明

 指定したホスト名 string が重複しています。

◆対処

 -o node オプションで指定するホスト名を重複して指定しないようにしてください。

E.4.3.27 mkfs_sfcfs: ERROR: failed to check service is stopped : errmsg

◆説明

 特殊ファイルのマウント状態取得が失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。

E.4.3.28 mkfs_sfcfs: ERROR: filesystem size is over size terabytes.

◆説明

 指定したパーティションのサイズの合計値が、ファイルシステムの最大容量 size 以上であるため、ファイルシステムの作成ができません。

◆対処

 パーティションのサイズの合計値が、size 未満になるように、指定するパーティションのサイズを見直すか、指定するパーティションの数を減らしてください。

E.4.3.29 mkfs_sfcfs: ERROR: fstat(2) error special : errmsg

◆説明

 特殊ファイルの状態取得が失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。詳細は fstat(2) を参照してください。

E.4.3.30 mkfs_sfcfs: ERROR: ioctl(2) {DKIOCINFO|DKIOCGVTOC} error: errmsg

◆説明

 デバイスの情報取得に失敗しました。

◆対処

 指定した特殊ファイルが使用可能状態かシステム環境を確認し、コマンドを再実行してください。

E.4.3.31 mkfs_sfcfs: ERROR: lseek(2) error raw_device_file: errmsg

◆説明

 raw_device_file への lseek(2) が失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。詳細は lseek(2) を参照してください。

E.4.3.32 mkfs_sfcfs: ERROR: malloc(3C) error: errmsg

◆説明

 メモリの獲得に失敗しました。システムのメモリ不足が発生しています。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じて他のプロセスの終了を待つか、スワップ領域を増やしてください。

E.4.3.33 mkfs_sfcfs: ERROR: raw_device_file is already used

◆説明

 指定したキャラクタ特殊デバイス raw_device_file は、他の GFS 共用ファイルシステムで使用されています。

◆対処

 以下のいずれかの方法で、再度実行してください。

E.4.3.34 mkfs_sfcfs: ERROR: raw_device_file is already used as transit device.

◆説明

 指定したパーティション raw_device_file は、他のファイルシステムで追加途中なので、使用できません。

◆対処

 sfcinfo(1M) で、指定するパーティションが追加途中でないことを確認して、afcadd(1M) を再実行してください。

E.4.3.35 mkfs_sfcfs: ERROR: raw_device_file is mounted, can't mkfs

◆説明

 指定したパーティション raw_device_file はマウント状態なので、変更できません。

◆対処

 ファイルシステムのアンマウントを行い、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除してから再実行してください。

E.4.3.36 mkfs_sfcfs: ERROR: raw_device_file is not a sfcfs file system

◆説明

 指定したキャラクタ特殊デバイス raw_device_file は GFS 共用ファイルシステムではありません。

◆対処

 GFS 共用ファイルシステムのキャラクタ特殊ファイルを指定してください。

 -o force オプションを指定しないで実行するか、/etc/vfstab ファイルの設定を正しく修正してください。

E.4.3.37 mkfs_sfcfs: ERROR: raw_device_file is not special device, can't mkfs

◆説明

 指定した raw_device_file がキャラクタ特殊ファイルではありません。

◆対処

 キャラクタ特殊ファイルを指定してください。

E.4.3.38 mkfs_sfcfs: ERROR: read(2) error at raw_device_file: errmsg

◆説明

 raw_device_file への read(2) が失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。詳細は read(2) を参照してください。

E.4.3.39 mkfs_sfcfs: ERROR: write(2) error at raw_device_file: errmsg

◆説明

 raw_device_file への I/O が失敗しました。

◆対処

 詳細情報 errmsg に応じた対処を行ってください。詳細は write(2) を参照してください。

E.4.3.40 reset to time: bogus optimization preference reset to opt

◆説明

 opt オプションの指定値 opt が不当のため、省略値 time としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 opt オプションが time で問題があれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、opt = s を指定して再実行してください。

E.4.3.41 value: bogus logsz reset to system set value

◆説明

 logsz オプションの指定値 value が指定範囲外のため、計算で求めてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.42 value: bogus maxdsz reset

◆説明

 maxdsz オプションの指定値 value が指定範囲外、または指定したファイルシステム構成において小さいため、計算で求めてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.43 value: bogus maxnode reset to 16

◆説明

 maxnode オプションの指定値 value が指定範囲外のため、省略値 16 としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.44 value: bogus maxvol reset to 16

◆説明

 maxvol オプションの指定値 value が指定範囲外のため、省略値16 としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.45 value: bogus metasz reset

◆説明

 metasz オプションの指定値 value が指定範囲外のため、計算で求めてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.46 value: bogus mminfree reset to 10%

◆説明

 mfree オプションの指定値 value が指定範囲外のため、省略値 10% としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.47 value: bogus nblkpext reset to 1

◆説明

 nblkpext オプションの指定値 value が指定範囲外のため、省略値 1 としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。

E.4.3.48 value: bogus nbpi reset to 8192

◆説明

 nbpi オプションの指定値 value が指定範囲外のため、省略値 8192 としてファイルシステムを作成します。

◆対処

 問題であれば、sfcadm(1M) でファイルシステムを削除し、指定パラメタ値を正しく設定し再実行してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004