PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第11章 PRIMECLUSTERシステムのバックアップ/リストア
PRIMECLUSTERシステムでは、システムのバージョンアップ作業時や構成の変更時に、操作のミスによるトラブルから復旧する目的で、PRIMECLUSTERを構成する各種環境ファイルを一括してバックアップ/リストアする機能を提供しています。
本機能により、PRIMECLUSTERシステムの以下の資産をバックアップ/リストアすることができます。
- CFの設定
- SF(Shutdown Facility)の設定
- RMSの設定
- GUI (Web-Based Admin View 含む) の設定
- GLS (伝送路二重化機能) の設定
- バックアップ時とリストア時のハードウェア構成が同じである必要があります。
- RMS の設定ファイルのうち、ユーザによって構成から呼び出される特別なコマンド、およびユーティリティはバックアップされません。
- GLS (マルチパス機能)、GFS、および GDS に関しては現在未サポートです。
バックアップ/リストアの手順は各マニュアルを参照してください。
- PRIMECLUSTER関連製品のバックアップ/リストアについては、各マニュアルを参照してください。
■バックアップ/リストアの前提条件
PRIMECLUSTER のバックアップ/リストア機能を利用するあたって、以下の条件があります。
- バックアップ/リストア機能は、PRIMECLUSTER 4.1A10 以降から利用可能です。
ただし、GLS (伝送路二重化機能) を含めたバックアップ/リストア機能は、PRIMECLUSTER 4.1A20 以降から利用可能となります。
- リストアを実施するバージョンは、バックアップを行った PRIMECLUSTERのバージョンと同じであるか、それ以降である必要があります。
- バックアップを行う際は、PRIMECLUSTER 動作環境で全ノードでバックアップ手順を実施し、できる限り同時に行ってください。また、バックアップする際は、マルチユーザモード、シングルユーザモードのどちらでも実行可能です。
バックアップを全ノードで同時に実施しないと、各マシン上で構成の異なるバックアップデータを持つ可能性があります。マシン間で構成の異なるバックアップデータを持つと、リストア時にクラスタ構成の一貫性を維持できなくなります。
- リストアを行う際は、PRIMECLUSTER の構成を復元したい全ノードでリストア手順を実施してください。また、リストアする際は、必ずシングルユーザモードで実施してください。
- OSから新規にインストールした環境に対するリストアの実施は、動作保障しておりません。
- リストアを一部のノードでのみ実施すると、ノード間でクラスタ構成情報の一貫性を維持できなくなり、誤動作する可能性があります。
- リストアを行う際は、バックアップ時のハードウェア構成と同じになっている必要があります。
- リストア機能では、Solaris標準のシステムファイルについてはリストアしません。また、バックアップ機能においても、PRIMECLUSTERで使用する一部のシステムファイルのみしかバックアップしておりません。システムファイルのバックアップ/リストアはユーザ自身で行ってください。
バックアップ機能でバックアップしたシステムファイルをりストアする方法はリストア手順の手順 3) を参照してください。
バックアップはクラスタの設定を変更した都度、実施しておくことをお勧めします。
- 11.1 PRIMECLUSTER動作環境のバックアップ手順
- 11.2 PRIMECLUSTER動作環境のリストア手順
- 11.3 環境設定ファイル
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