PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第5部 保守編> 第11章 PRIMECLUSTERシステムのバックアップ/リストア

11.2 PRIMECLUSTER動作環境のリストア手順

PRIMECLUSTER の動作環境のリストアは、以下の手順で行います。

◆操作手順

  1. リストアしたいマシンをシングルユーザモードで起動します。

    シングルユーザモードで起動後は、必ず mountall -l コマンドを実行し、ファイルシステムをマウントしてください。

    例)シングルユーザモードで再起動する。

    # shutdown -g0 -i0 -y
    ...
    ok boot -s
    ...
    INIT: SINGLE USER MODE
    Type control-d to proceed with normal startup,
    (or give root password for system maintenance):
    ...
    # mountall -l
    /dev/rdsk/c0t0d0s4: is clean.
    /dev/rdsk/c0t0d0s3: is clean.
    #
  2. 以下のコマンドを実行し、PRIMECLUSTER の動作環境をリストアします。
    /opt/SMAW/bin/cfrestore [ -f ] [ -p ] [ -y ] [ n ]

    コマンドパラメタについては、cfrestore(1M)コマンドのマニュアルページを参照してください。

    cfrestore(1M)コマンドの"-M"オプションを指定してはいけません。

    例) PRIMECLUSTER 動作環境をリストアする。

    # cfrestore
    08/07/02 11:17:55 cfbackup 1 started
    ...
    08/07/02 11:21:23 cfbackup 1 ended
    # 
  3. バックアップしたシステムファイルをリストアします。

    バックアップされたシステムファイルはリストア機能を実行しても復元されません。ここでいうシステムファイルとはオペレーティングシステム(環境)により提供されているファイルです。必要であれば、マニュアルでバックアップファイルをリストアしてください。

    例) バックアップデータ fuji2_ccbr1.tar.Z からシステムファイル/etc/vfstab を取り出す。

    1. バックアップデータ fuji2_ccbr1.tar.Z を確認し、バックアップされたシステムファイルを取り出します。
      # ls /var/spool/SMAW/SMAWccbr/*.tar.Z
      fuji2_ccbr1.tar.Z
      # zcat /var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1.tar.Z | tar tvf - ./OS
      drwxrwxrwx   0/1        0 Nov 20 13:58 2002 ./OS/
      drwxrwxrwx   0/1        0 Nov 20 13:57 2002 ./OS/etc/
      ...
      -rw-r--r--   0/1      909 Nov 20 13:57 2002 ./OS/etc/vfstab
      ...
      #
    2. /etc/vfstab ファイルを/tmp ディレクトリに取り出します。
      # cd /tmp
      # zcat /var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1.tar.Z | tar xvf - ./OS
      x ./OS, 0 bytes, 0 tape blocks
      x ./OS/etc, 0 bytes, 0 tape blocks
      x ./OS/etc/hosts, 401 bytes, 1 tape blocks
      ...
      x ./OS/etc/vfstab, 909 bytes, 2 tape blocks
      ...
      #
    3. 既存の /etc/vfstab ファイルと比較した上で、cp(1) またはvi(1) などでファイルの一部あるいは全ての内容を復元します。

      システムファイルに誤った修正を行うと、ログインできなくなったり、システムが起動できなくなる場合があります。
  4. RMS の 自動起動が有効になっている場合、無効にします。

    RMS の 自動起動は、HV_RCSTART環境変数で設定します。

    詳細については、"PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書"の"10 付録− 環境変数"を参照してください。

  5. マシンを再起動します。

    例) マシンを再起動する。

    # shutdown -g0 -i6 -y
  6. RMS 構成定義を再作成します。

    詳細については、"PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書"の"4.8 RMS構成の配布"を参照してください。

  7. 手順4.で RMS の 自動起動を無効にした場合は、有効に戻します。

    詳細については、"PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書"の"10 付録− 環境変数"を参照してください。

  8. RMS を起動します。

    詳細については、"PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書"の"5.4.1 RMS の起動"を参照してください。


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