Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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第3章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築> 3.10 Systemwalker Centric Managerのインストール> 3.10.2 インストール

3.10.2.1 CD-ROMからのインストール

■Solaris、HP-UX、AIXサーバへのインストー

Solaris版の部門管理サーバおよび業務サーバのインストールについて説明します。
また、HP-UX、AIX版の業務サーバのインストールも含めて説明します。

部門管理サーバおよび業務サーバについては、OSの再起動を行わずに導入する手順もあります。詳細については、“部門管理サーバ・業務サーバのOSを再起動せずに導入する方法”を参照してください。

◆Solaris 7/8/9/10(Global Zone)/HP-UX/AIXの場合

  1. スーパ・ユーザでログインします。

    Systemwalker Centric ManagerをインストールするUNIX端末のコンソール上で、スーパ・ユーザでログインします。

  2. インストール媒体をセットします。

    インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、CD-ROMをマウントします。

    CD-ROM装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。

    [Solaris]

    /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/〜 /cdrom

    [HP-UX]

    # /usr/sbin/pfs_mount -t rrip -x unix /dev/〜 /cdrom

    [AIX]

    # /usr/sbin/mount -r -v "cdrfs" /dev/〜 /cdrom

    備考:デバイス名(/dev/〜)は、システムによって異なる場合があります。/cdromまたは/mnt/cdromがない場合はあらかじめ作成してください。

  3. インストールコマンドを実行します。

    Systemwalker Centric Managerのインストールコマンドを起動します。

    [Solaris]

    # CD-ROMのマウントポイント/unx/swsetup

    [HP-UX/AIX]

    # CD-ROMのマウントポイント/unx32/swsetup

     

  4. ようこそ画面が表示されます。

    以下の画面で、リターンキーを入力します。

  5. 【Solaris版の場合】

    インストール種を選択します。

    Systemwalker Centric Managerのインストール媒体で新規インストールする場合に、インストールする種別を選択するために表示されます。部門管理サーバの場合は“2”を、業務サーバの場合は“3”を入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    既にインストールされているSystemwalker Centric Managerのバージョンレベルが表示されます。
    MpWalker/DM 2.0からSystemWalker/CentricMGR 4.1がインストールされていた場合、旧バージョンのバージョンレベルは表示されませんが、資源の移行は行われます。

  6. オプション機を確認します。

    インストールするオプション機能の一覧を確認する画面が表示されます。表示される機能はインストール種別により異なります。インストールするオプション機能を変更する場合は、“y”、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

    表示記号([ ])について説明します。

  7. 【オプション機能の確認で"y"を指定した場合】

    変更するオプション機能を選択します。

    以下の画面でインストールする機能を選択します。

    オプション機能の変更方法を以下に示します。

    複数指定する場合は、カンマ(,)またはブランクで区切ります。

    [使用例]

    “3.アプリケーション管理”機能を解除し、“5.リモート電源制御”機能を選択する場合

    指定方法[選択:番号 選択解除:!番号 ヘルプ:? 入力完了:e]
    ==> !3,5


     

  8. アプリケーション管理をインストールした場合、アプリケーション管理の注意事項の画面が表示されます。確認後、リターンキーを入力します。
  9. インストール先を選択します。

    インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    この画面は表示されません。

  10. 【[インストール先ディレクトリの設定]画面で“y”を指定した場合】

    インストール先を指定します。

    以下の画面でインストール先のディレクトリ名を半角英数字で指定し、リターンキーを入力します。

  11. 【[インストール先ディレクトリの設定]画面で“y”を指定した場合】

    インストール先を再確認します。

    インストール先ディレクトリを再び変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

  12. イベント通知の設定情報を確認します。

    システム監視エージェントの設定を変更する場合“y”またはリターンキーだけを、変更しない場合は“n”を入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    この画面は表示されません。

  13. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    通知先ホスト名を指定します。

    この画面で指定した情報は、アプリケーション管理を使用する場合の稼働監視の通知先としても使用されます。

    以下の画面でイベント通知先のホスト名またはIPアドレスを入力します。

  14. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    接続方を指定します。

    常時接続する場合は、“1”を、必要な時だけ接続する場合は“2”またはリターンキーだけを入力します。

  15. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    自ホスト名の決定方を指定します。

    DNSを使用した完全修飾ホスト名の場合は“1”またはリターンキーだけを、TCP/IPプロトコルで設定されているホスト名の場合は“2”を、任意のホスト名の場合は“3”を入力します。

    “3”を入力した場合は、さらにホスト名を半角英数字で入力します。

    自ホスト名に任意のホスト名を指定する場合には、注意が必要です。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“通信環境の設定”を参照してください。

  16. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    イベント通知先の設定情報を再確認します。

    イベント通知先の設定情報を再度変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

  17. 管理者アカウンを指定します。

    以下の画面で、Systemwalker管理者アカウントとして使用する既存のアカウントとパスワードを入力します。

    アカウントは、8 バイト以内で、パスワードは、8バイト以内で指定します。

  18. セットアップ情報を確認します。

    以下の画面で、インストールを開始する場合は“y”を、中止する場合は“n”を入力します。

  19. インストールを終了します。

    インストールが正常に完了すると以下の画面が表示されます。リターンキーだけを入力します。

  20. システムを再起動します。

    Systemwalker Centric Managerを使用する場合はシステムを再起動する必要があります。

    以下にシステム再起動コマンドの例を示します。

    [Solarisの場合]

    # cd /
    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    [HP-UXの場合]

    # cd /
    # /usr/sbin/shutdown -y -r now

    [AIXの場合]

    /etc/rc.shutdownファイルに以下の行を定義してください。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr -s

    上記設定を行わない場合、Systemwalker Centric Managerが正常に停止できないことがあります。また、OS再起動時などにSystemwalker Centric Managerが正常に起動できなくなり、運用に支障が生じる場合があります。

    なお、OSを再起動する場合は、rebootコマンドを使用せず、shutdownコマンドを使用してください。

    # cd /
    # /usr/sbin/shutdown -r now

◆Solaris 10(Non-global Zone)の場合

  1. Global Zoneへログインします。

    Global Zoneへログインし、管理者(root)ユーザになります。

  2. インストールCD-ROMをセットします。
  3. ボリューム管理デーモンが動作していない場合は、以下のコマンドによりCD-ROMをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -F hsfs /dev/dsk/<デバイス名> <マウント先ディレクトリ>

  4. CD-ROMの内容を、Global Zoneのディスク上にコピーします。
    (以降の例では、コピー先は“/PKG”とします。)

    # cp -rfp <CD-ROMマウントポイント>/* /PKG

  5. インストールしたいNon-global Zoneを作成します。

    インストールしたいNon-global Zoneを作成します。(既にZoneの構築が完了している場合は、本手順は不要です。)

    なお、Zoneの作成方法はSolarisのマニュアルを参照してください。

  6. インストール対象のNon-global Zoneを停止します。

    5で作成した(または既に作成済みの)Non-global Zoneを以下のコマンドで停止します。
    (以降の例では、インストール対象のNon-global Zoneの名称は“SWZONE”とします。)

    # /usr/sbin/zoneadm -z SWZONE halt

  7. 4で作成したインストールCD-ROMの複製場所をNon-global Zoneからも参照できるようにZoneの設定を行います。

    以下のコマンドにより、Non-global Zoneからも4で作成したインストールCD-ROMの複製を参照できるようにします。

    # zonecfg -z SWZONE

    zonecfg:SWZONE> add fs        <- “add fs”と入力
    zonecfg:SWZONE:fs> set dir=/SWPKG   <- “set dir=/SWPKG”と入力
    zonecfg:SWZONE:fs> set special=/PKG  <- “set special=/PKG”と入力
    zonecfg:SWZONE:fs> set type=lofs   <- “set type=lofs”と入力
    zonecfg:SWZONE:fs> set options=ro   <- “set options=ro”と入力
    zonecfg:SWZONE:fs> end        <- “end”と入力
    zonecfg:SWZONE> commit        <- “commit”と入力
    zonecfg:SWZONE> exit         <- “exit”と入力

    以上の設定により、次回Non-global Zoneの起動時から、Global Zoneで作成したCD-ROMの複製が、Non-global Zoneの/SWPKGディレクトリから、読み込み専用ファイルシステムとして参照することが可能になります。

  8. インストール対象のNon-global Zoneを起動します。

    5で作成した(または既に作成済みの)Non-global Zoneを以下のコマンドで起動します。

    # /usr/sbin/zoneadm -z SWZONE boot

  9. Non-global Zoneへログインし、Systemwalkerをインストールします。

    7で設定したNon-global Zoneで参照できるディレクトリから、通常どおりインストールを行います。

    # /SWPKG/unx/swsetup

以降は、“Solaris 7/8/9/10(Global Zone)/HP-UX/AIXの場合”の手順4からと同じです。

なお、何らかの理由でNon-global Zoneから上記のディレクトリ参照する必要がなくなった場合には、以下のコマンドにより、設定を解除することができます。

この場合も、Non-global Zoneを停止した後に作業を行ってください。

# zonecfg -z SWZONE
zonecfg:SWZONE> remove dir=/SWPKG
zonecfg:SWZONE> commit
zonecfg:SWZONE> exit

■Linuxサーバへのインストー

部門管理サーバおよび業務サーバのインストールについて説明します。

  1. スーパ・ユーザでログインします。

    Systemwalker Centric ManagerをインストールするUNIX端末のコンソール上で、スーパ・ユーザでログインします。

  2. インストール媒体をセットします。

    インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、CD-ROMをマウントします。

    CD-ROM装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。

    # /bin/mount -t iso9660 -r /dev/〜/mnt/cdrom

    備考.デバイス名(/dev/〜)は、システムによって異なる場合があります。/cdromまたは/mnt/cdromがない場合はあらかじめ作成してください。

  3. インストールコマンドを実行します。

    Systemwalker Centric Managerのインストールコマンドを起動します。

    [Linux for Itanium版の場合]

    # CD-ROMのマウントポイント/unx/swsetup

    [上記以外の場合]

    # CD-ROMのマウントポイント/unx32/swsetup

     

  4. ようこそ画面が表示されます。

    以下の画面で、リターンキーを入力します。

  5. インストール種を選択します。

    この画面は、Systemwalker Centric Managerのインストール媒体で新規インストールする場合に、インストールする種別を選択するために表示されます。部門管理サーバの場合は、“2”を、業務サーバの場合は、“3”を入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    既にインストールされているSystemwalker Centric Managerのバージョンレベルが表示されます。

  6. オプション機を確認します。

    インストールするオプション機能の一覧を確認する画面が表示されます。表示される機能はインストール種別により異なります。インストールするオプション機能を変更する場合は、“y”、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

    表示記号([ ])について説明します。

    なお、文字コードがUTF-8の場合は、“○”が“*”、“◎”が“$”で表示されます。

  7. 【オプション機能の確認で"y"を指定した場合】

    変更するオプション機能を選択します。

    以下の画面でインストールする機能を選択します。

    オプション機能の変更方法を以下に示します。

    複数指定する場合は、カンマ(,)またはブランクで区切ります。

    [使用例]

    “3.アプリケーション管理”機能を解除し、“5.リモート電源制御”機能を選択する場合

    指定方法[選択:番号 選択解除:!番号 ヘルプ:? 入力完了:e]
    ==> !3,5

     

  8. アプリケーション管理をインストールした場合、アプリケーション管理の注意事項の画面が表示されます。確認後[OK]ボタンをクリックします。
  9. インストール先を確認します。

    [インストール先ディレクトリの指定]画面でインストール先ディレクトリを確認してリターンキーだけを入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    この画面は表示されません。

  10. イベント通知の設定情報を確認します。

    システム監視エージェントの設定を変更する場合は“y”またはリターンキーだけを、変更しない場合は“n”を入力します。

    【アップグレードインストール、再インストールの場合】

    この画面は表示されません。

  11. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    通知先ホスト名を指定します。

    ここで指定した情報は、アプリケーション管理を使用する場合の稼働監視の通知先としても使用されます。

    以下の画面でイベント通知先のホスト名またはIPアドレスを入力します。

  12. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    接続方を指定します。

    常時接続する場合は、“1”を、必要な時だけ接続する場合は“2”またはリターンキーだけを入力します。

  13. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    自ホスト名の決定方を指定します。

    DNSを使用した完全修飾ホスト名の場合は“1”またはリターンキーだけを、TCP/IPプロトコルで設定されているホスト名の場合は“2”を、任意のホスト名の場合は“3”を入力します。

    “3”を入力した場合は、さらにホスト名を半角英数字で入力します。

    自ホスト名に任意のホスト名を指定する場合には、注意が必要です。詳細については、““Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“通信環境の設定”を参照してください。

  14. 【[イベント通知先の指定]画面で“y”を指定した場合】

    イベント通知先の設定情報を再確認します。

    イベント通知先の設定情報を再度変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。

  15. 管理者アカウンを指定します。

    以下の画面で、Systemwalker管理者アカウントとして使用する既存のアカウントとパスワードを入力します。

    アカウントは、32バイト以内で、パスワードは、64バイト以内で指定します。

    管理者アカウントについて

    アカウント(ユーザ名)/パスワードには、各機能毎に異なります。
    ・Systemwalkerコンソール
     − ユーザ名12バイトまで
     − パスワード16バイトまで
    ・Systemwalker Webコンソール
     − ユーザ名40バイトまで
     − パスワード40バイトまで
    ・システム監視設定
     − ユーザ名36バイトまで
     − パスワード16バイトまで
    上記機能から、管理者アカウントを使用してログインする場合には、この値内のアカウント(ユーザ名)/パスワードを管理者アカウント/パスワードに指定してください。
  16. セットアップ情報を確認します。

    以下の画面で、インストールを開始する場合は“y”を、中止する場合は“n”を入力します。

  17. インストールを終了します。

    インストールが正常に完了すると以下の画面が表示されます。リターンキーだけを入力します。

  18. システムを再起動します。

    Systemwalker Centric Managerを使用する場合はシステムを再起動する必要があります。

    以下にシステム再起動コマンドの例を示します。

    # cd /
    # /sbin/shutdown -r now


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