Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 監視する> 3.4 ネットワーク/システムの稼働状況を監視する> 3.4.3 ノードのMIB情報の監視を設定する

3.4.3.2 ベンダ固有のMIBを追加する

LAN機器ベンダなどが自社機器に対応して拡張した、固有のMIBをSystemwalkerで扱うためには、その固有なMIBを追加する必要があります。ベンダ固有のMIBの入手については、各ベンダに問い合わせてください。

■手順

  1. Systemwalkerコンソール[監視]で、[操作]メニューの[拡張MIBの操作]を選択します。

    →[MIB拡張操]ダイアログボックスが表示されます。

  2. MIBを追加する場合には、[MIB拡張操]ダイアログボックスで[MIB登録]ボタンをクリックします。

    MIB拡張ファイルのIMPORTS文のFROM項目で指定したファイルが、Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mibディレクトリに登録されていないとエラーになります。

■MIB登録について

MIB 拡張操作を行うと、登録するMIB定義にRFC上の規約違反があると、「ASN1コンパイルに失敗しました」と表示され拡張に失敗する場合があります。以下に示す原因と対処方法に従って対処してください。

◆1.識別子の記述誤り

識別子には、以下の規約があります。

詳細に関しては、CCITT(ITU-T) X.208を参照願います。

例)
《誤》Network OBJECT IDENTIFIER ::= { fujitsu 2 }

《正》network OBJECT IDENTIFIER ::= { fujitsu 2 }

◆2.型の記述誤り

型には、以下の規約があります。

詳細に関しては、CCITT(ITU-T) X.208を参照願います。

例)
《誤》grAtmVcStatsEntry OBJECT-TYPE
SYNTAX grAtmVcStatsTableEntry《正》GrAtmVcStatsEntry OBJECT-TYPE
SYNTAX GrAtmVcStatsTableEntry

◆3.1つのファイルに複数の定義が存在

BEGIN−ENDで囲まれた構文がファイル中に複数存在する場合、分割して別ファイルにする必要があります。その場合、ファイル名をDEFINITIONS ::= BEGIN の前に記述された文字列で保存後、拡張する必要があります。

◆4.列挙型の変数定義が「0」から始まっている

列挙型の変数が「0」で始まっている場合、値の定義を削除後、拡張する必要があります。

例)
《誤》TruthValue ::= INTEGER {
true(0),
false(1)
}

《正》TruthValue ::= INTEGER {
true,
false
}

◆5.SNMPv2形式で記述されたファイルのSTATUSに「mandatory」が指定されている

SNMPv2のSTATUSに指定できる値は、“current”、“deprecated”、“obsolete”です。

◆6.コンパイル対象がSNMPv2にも関らず、コンパイラがSNMPv1と認識する

コンパイラは、SNMPv1/SNMPv2の判断をSNMPv2-SMIがIMPORTSされている/されていないで判断します。コンパイル対象がSNMPv2で記述されている場合、SNMPv2-SMIをIMPORTS に追加して、拡張する必要があります。

◆7.Counter64,BITSのデータタイプを含むファイルをMIB拡張することはできません。


運用管理クライアントを複数台使している場合

運用管理クライアントを複数台使用している環境で、MIB登録/MIB削除/更新を行った場合、イベント監視機能を選択インストールしていない他の運用管理クライアントに対しては、各操作結果が反映されません。

このため、イベント監視機能を選択インストールしていない他の運用管理クライアントで同様な操作(MIB登録/MIB削除/更新)を行う必要があります。同様の操作を行わない場合、他の運用管理クライアントでMIB登録/MIB削除/更新したMIBに関してMIB取得、MIB監視の設定/変更ができません。


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