Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 監視する> 3.3 ネットワーク構成を管理する> 3.3.3 ノードの変更を監視するための設定を行う

3.3.3.3 DHCP環境でノードの変更を監視する

DHCP環境のクライアントについて、ノード状態、および、MIB監視を行うことができます。これにより、通常ノードと同様にDHCP環境のクライアントに対する監視ができます。また、DHCP環境のクライアントの変更を定期的に監視し、新たなノードの検出、IPアドレスの変更、ノードの削除および、許可されていないノードがネットワークに接続したことを監視し、イベントで通知することができます。

■DHCP環境のクライアントを監視する

DHCP運用を行うセグメントに対し、定期的にノード検出を行い、ノードの変更を監視します。ノードの変更は、イベントによって監視することができます。監視する事象、メッセージ内容、および発生先ノードは以下のとおりです。

イベントを通知する条件

通知するイベント

DHCPクライアント監視ポリシー画面で設定する条件

種別

メッセージ文

発生先ノード

DHCPクライアントが追加された場合

警告

新しいノードが接続しました。(XXX.XXX.XXX.XXX)

追加されたノード

新規ノードを検出

既存のDHCPクライアントのIPアドレスが変更された場合

警告

監視ノードが移動しました。(XXX.XXX.XXX.XXX->YYY.YYY.YYY.YYY)

変更されたノード

IPアドレスの変更を検出

DHCPクライアントが削除された場合

警告

監視ノードを対象から除外しました。(XXX.XXX.XXX.XXX)

運用管理サーバ

ノードの削除を検出

未登録のDHCPクライアントが追加された場合

エラー

未登録のノードが接続しました。(XXX.XXX.XXX.XXX)

追加されたノード

未登録ノードを検出

未登録のDHCPクライアントが追加された場合(MACアドレスが取得できなくなった場合)

警告

ノードのSNMPエージェントからの応答がありません。(XXX.XXX.XXX.XXX)

対象ノード

未登録ノードを検出

※ XXX.XXX.XXX.XXX、YYY.YYY.YYY.YYY:IPアドレス

◆イベントが通知される条件

「新しいノードが接続しました」のイベントが通知される条件

「監視ノードが移動しました」のイベントが通知される条件

※「新しいノードが接続しました」または「監視ノードが移動しました」のイベントが通知済みのMACアドレスであることが前提となります。

「監視ノードを対象から除外しました」のイベントが通知される条件

「未登録のノードが接続しました」のイベントが通知される条件

「ノードのSNMPエージェントからの応答がありません」のイベントが通知される条件

※「新しいノードが接続しました」または「監視ノードが移動しました」のイベントが通知済みのMACアドレスであることが前提となります。

■ノードの変更を監視するための設定

ノードの変更を監視するためには、以下の設定が必要です。

◆ポリシーの設定/監視する対象の設定

Systemwalkerコンソールから対象のノード、またはフォルダを選択しポリシーを設定します

設定するポリシー

Systemwalkerコンソールのメニュー

ノード検出

[ポリシー]-[ポリシーの定義]-[ノード]-[ノードの検出]

ノード状態の表示

[ポリシー]-[ポリシーの定義]-[ノード]-[ノード状態の表示]

・ポリシー設定を行ったノードまたはフォルダを削除した場合、同時にポリシーも削除されます。

・ノード検出については、“ノードを検出するための設定を行う”を参照し、各サーバ台数の推奨値を参考にして設定してください。また、検出モードについては、“カスタム”を選択し、“ARPテーブルを参照する”と“ICMP検索する”にチェックします。

・ノード状態の表示については、“ノード状態の表示の設定をする”を参照してください。

  1. Systemwalkerコンソール[編集]で、DHCP運用を行っているセグメントのプロパティを表示します。
  2. [ネットワーク]タブからDHCPの範囲を設定します。
  3. DHCP運用を行っているセグメントに対して、[ノード検出]ポリシーを設定します。
  4. DHCP運用を行っているセグメント、または個々のノードに対して、[ノード状態の表示]ポリシーを設定します。
  5. [ポリシー]-[ポリシーの定義]-[ノード]-[DHCPクライアントの監視]を選択します。

    →[DHCPクライアント監視]画面が表示されます。

  6. 「基本」タブで通知を行いたいイベントの条件を設定します。

    →初期値ではDHCPクライアント監視のイベントの通知は行いません。

  7. 「対象」タブで「DHCPクライアント監視」で管理対象とするMACアドレスを指定します。

    →指定されないMACアドレスについては、「未登録ノードを検出」のイベントが通知されます。

■ノード管理ツリーまたは業務管理ツリーで監視する場合

「ノードが削除された場合」のイベントをノード管理ツリーまたは業務管理ツリーで監視する場合は、イベントの発生元が運用管理サーバとなるため、監視するツリーに運用管理サーバを追加してください。

DHCPクライアント監視の条件

DHCPクライアント監視をするには、以下の条件を満たす必要があります。

「DHCPクライアント監視を行うことができません」のイベントが通知された場合

DHCPクライアント監視を行い、ノード一覧画面で同一のMACアドレスが複数存在する環境にて、以下の操作を行った場合、「MACアドレスが重複しています(XXX.XXX.XXX.XXX).DHCPクライアント監視を行うことができません.」のイベントが通知される場合があります。このイベントが通知された場合は、Systemwalkerコンソール上でMACアドレスが重複しているノードすべてを削除してください。


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