Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
目次
索引
![]() ![]() |
第3章 監視する | > 3.3 ネットワーク構成を管理する | > 3.3.1 ノードを検出するための設定を行う |
定期的にノード検出する場合の設定について説明します。
→[ノード検出]ダイアログボックスが表示されます。
[ノード検出]ダイアログボックスで、必要に応じて以下の設定を行います。
1分〜999分の範囲で設定します。
ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
ノード検出は検出モードの設定によって動作が異なります。検出モードの設定により、以下の3つの方法によってノード情報の収集を行います。
SNMPエージェントの応答が確認できるコンピュータやネットワーク機器のARPテーブルから、IPアドレス、MACアドレスをSNMPを使って取得し、そのIPアドレスについての情報を収集します。
対象ノードのSNMPエージェントが、ノード検出を行う運用管理サーバ、または、部門管理サーバからのSNMP要求に対する応答を返すようにしておく必要があります。
ARPテーブルのノード数、または、SNMPエージェントの応答が確認できる数に依存します。
ARPテーブルから取得できるノードは、ARPテーブルの保持時間に依存します。
そのため、検出を行うタイミングによっては、既に存在しなくなったノードが検出されたり、実在するノードであっても検出されない場合があります。
対象とするサブネット内の全IPアドレスに対して、ICMP-Echo-Requestを発行し、それに対する応答があったIPアドレスについての情報を収集します。
対象ノードが、ノード検出を行う運用管理サーバ、または、部門管理サーバからのICMP要求に対する応答を返すようにしておく必要があります。
ノード検出の設定の違いによる処理時間について、以下に事例を示します。
サブネット数 |
8 |
1サブネット当りのIPアドレス数 |
254 |
ICMP応答ノード数 |
300 |
パターン |
ポリシー設定先 |
検出モード |
タイムアウト(秒) |
リトライ回数(回) |
パターンA |
部門 |
確実 |
3 |
2 |
パターンB |
部門 |
確実 |
1 |
1 |
パターンC |
部門 |
カスタム |
3 |
2 |
パターンD |
セグメント |
確実 |
3 |
2 |
パターンE |
セグメント |
確実 |
1 |
1 |
パターンF |
セグメント |
カスタム |
3 |
2 |
[Windows版]
OS |
Windows Server 2003 |
CPU |
Pentium4 2.80GHz HT |
メモリ |
512MB |
[Solaris OE版]
OS |
Solaris 8 |
CPU |
UltraSPARC-IIe 500MHz |
メモリ |
512MB |
[Linux版]
OS |
Red Hat Enterprise Linux AS v.3 |
CPU |
Pentium 4 1.4GHz |
メモリ |
640MB |
パターン |
Windows版 |
Solaris OE版 |
Linux版 |
取得ノード数 |
パターンA |
40分11秒 |
38分52秒 |
42分04秒 |
多 |
パターンB |
15分14秒 |
19分29秒 |
17分07秒 |
|
パターンC |
4分26秒 |
4分14秒 |
3分35秒 |
|
パターンD |
6分11秒 |
8分25秒 |
6分31秒 |
|
パターンE |
2分30秒 |
5分14秒 |
3分07秒 |
|
パターンF |
1分15秒 |
3分31秒 |
1分21秒 |
「カスタム」モードにて、ICMP多重度の値を大きく設定した場合は、ネットワーク上に同時にICMPパケットが発行され、ネットワーク負荷が高くなり、パケットの消失が発生しやすくなります。
また、ICMPを用いる処理全般に影響を及ぼすため注意が必要です。
ブロードキャストアドレスに対して、特定MIB(ipAdEntAddr)を取得するSNMP要求を送信し、それに対する応答があったIPアドレスについての情報を収集します。
対象ノードのSNMPエージェントが、ノード検出を行う運用管理サーバ、または、部門管理サーバからのブロードキャストアドレスに対するSNMP要求に対する応答を返すようにしておく必要があります。
SNMPエージェントの応答が確認できる数に依存します。
ブロードキャストアドレスに対するSNMP要求に対する応答を返すノードが存在しない場合は、ノードは検出されません。
ノード検出のポリシーは、以下の単位で設定できます。
サブネットフォルダに対する設定を[親フォルダの設定を引き継ぐ]にした場合、部門フォルダに設定されている値で動作します。部門フォルダの設定も“親フォルダを引き継ぐ”にしている場合は監視しません。
設定したノード検出のポリシーは以下の方法で確認できます。
→[ノード検出]画面が表示され、ポリシー定義を確認することができます。
検出したノードが複数のサブネットに属する場合には、以下の順序で自動的にネットワーク振り分けが行われます。
”既存ノードの更新”を行う場合は、MIB情報を取得する際に用いるコミュニティ名は、各ノードのノードプロパティのネットワークタブ内のRコミュニティ名を用います、それ以外の場合は、サブネットフォルダに設定されているものを用います。
[ポーリング間隔指定]を選択してポリシーを設定した場合、最初にポリシー設定を適用した時点、または、動作時間帯の開始時刻に必ず最初のポーリングが行われます。それ以降のポーリングは、監視処理が終了してから[ポーリング間隔指定]にて指定された時間が経過するごとに行われます。また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始すると、終了時刻を過ぎても、処理が終了するまで実行されます。
[ポーリング間隔]の設定を変更した場合、監視スケジュールが変更されます。
[ポーリング間隔]以外の設定を変更した場合は、監視スケジュールは変更されません。
例1)
→0:30ではなく、0:21に監視が行われます。
例2)
→0:50ではなく、0:30に監視が行われます。
Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降ではノード検出を行う際、初期設定では既存ノードのプロパティにおけるネットワークタブのホスト名を変更しません。
ノード検出を行う際に既存ノードのホスト名を変更する必要がある場合、[ノード検出]の[条件]ダイアログボックスの既存ノードのプロパティ変更の項目で、“する”を選択してください。
運用管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0以前で、かつ、部門管理サーバがSystemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降の場合、部門管理サーバ配下のセグメントフォルダに対して設定されたポリシーによるノード検出では、既存ノードのプロパティ変更を“しない”で設定した動作となります。
部門管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0以前の場合、部門管理サーバ配下のセグメントフォルダに対して設定されたポリシーによるノード検出では、既存ノードのプロパティ変更を“する”で設定した動作となります。
ノード検出の設定に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
ノード検出を行う前に既に登録されているノードの注意
ノード検出を行う前に既に登録されているノードは、ノード検出で検出されないので注意してください。例えば、イベント通知によって新ノードフォルダ配下に登録されているノードは、事前に“新ノード振り分け”を実行することをお勧めします。既存ノードの更新を行う場合の注意
“既存ノードの更新”を行う場合、MIB情報を取得する際に用いるコミュニティ名は、各ノードのノードプロパティのネットワークタブ内のRコミュニティ名を使用します。それ以外の場合は、指定したコミュニティ名を使用します。
既存ノードのプロパティ変更に関する注意
Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降ではノード検出を行う際、初期設定では既存ノードのプロパティにおけるネットワークタブのホスト名を変更しません。
ノード検出を行う際に既存ノードのホスト名を変更する必要がある場合、[ノード検出]の[詳細]ダイアログボックスの既存ノードのプロパティ変更の項目で、“する”を選択してください。
ノード検出の設定に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。
目次
索引
![]() ![]() |