Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第3章 監視する | > 3.1 イベント監視の設定をする | > 3.1.1 イベントを監視するための設定項目 |
イベント監視のための通信環境設定は、インストール時に設定を行った場合はそのままで運用が可能です。この項では、イベント監視の通信環境に、インストール時に設定した定義以外の値および省略値以外を使用する場合の設定方法について説明します。
以下に通信環境の設定項目と省略値を示します。
設定されていません。
一次接続要求間隔:30秒 回数:3回
二次接続要求間隔:600秒 回数:無制限
パス切断時間:30秒
中継機能:中継する
分割データの監視時間:120秒
送達確認:送達確認を行う
確認リトライの間隔:30秒 回数:3回
UNIXの場合:1000
Windows(R)の場合:100
ファイル監視間隔:30秒
メッセージ抑止:メッセージを抑止する
抑止時間:60秒
コマンドシェル:/usr/bin/sh (UNIXの場合)
コマンドシェル:cmd /c (Windows(R)の場合)
コマンドユーザ:root
サービス名:uxpopagt
エラー種別(重要度):情報(一般)
インストール時に設定した名前。設定していない場合は“DNS”。
インストール時に設定した名前。設定していない場合はなし。
文字コードがUTF-8の場合の注意(Linux版の場合)
サーバ環境定義画面、通信環境定義画面、操作メニュー登録画面、サーバ間連携定義画面、または監視ログファイル設定画面で定義を行い、コード変換に失敗(最大長超え)した場合、以下のポップアップメッセージが出力されます。
定義内容が最大長を超えました。 |
[通信環境定義画面]
接続先の定義サーバが終了した可能性があります(通信環境定義の更新に失敗しました。(詳細コード:1)) |
[監視ログファイル設定画面]
接続先の定義サーバが終了した可能性があります(監視ログファイル定義の更新に失敗しました。(詳細コード:1)) |
[上記以外]
表示されません。
また、syslogに対して、エラーメッセージの内容が出力されます。syslogに出力されるメッセージを参考に、定義の見直しを行ってください。再設定の際は、日本語(UTF-8)が含まれないような定義に変更できないか検討してください。
監視ログファイル設定、サーバ環境設定−メッセージ説明でUTF-8のコード変換によるエラーが発生した場合、失敗した定義は以下のCSVファイルに出力されます(UTF-8で出力)。なお、本ファイルは、上記エラーが発生したときに上書きされます。
出力ファイル:/etc/opt/FJSVsagt/opafmerr.csv |
出力ファイル:/etc/opt/FJSVfwgui/opmopmeth.csv |
コマンド、ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
→[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。
→[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
→[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。
SystemWalker/CentricMGR V4.0 における“mpopconf(通信環境定義コマンド)”による起動方法は本製品において使用できないため、上記手順で呼び出してください。
イベント監視により保存されるログファイルの中で、メッセージログ、コマンドログに関する定義を変更できます。メッセージログとは、監視対象となるイベントを一次的保存しておくためのファイルです。メッセージログの設定は、部門管理サーバ、業務サーバ、システム監視エージェントがインストールされているクライアントで設定できます。コマンドログは、リモートコマンドウィンドウから投入されたコマンドとその返答を格納するファイルです。
ログファイルに関する設定を行います。
[Linux for Itanium版の場合]
定義画面でUTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。
UTF-8固有文字、および全角文字を含まないシンボリックリンクを作成して、それを指定してください。
接続の詳細として次の項目の設定ができます。
接続の詳細について設定します。
→[接続詳細]ダイアログボックスが表示されます。
動作設定の詳細として、次の項目が定義できます。
次の操作により、動作設定の詳細を設定します。
→[動作設定詳細]ダイアログボックスが表示されます。
[Linux for Itanium版の場合]
[動作設定詳細]ダイアログボックスの[コマンドシェル]には、UTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。
UTF-8固有文字、および全角文字を含まないシンボリックリンクを作成して、それを指定してください。
メッセージ抑止とは
一定時間内に同一のメッセージが複数発生した場合に、2つ目以降のメッセージを破棄する機能です。あるメッセージが発生した場合、そのメッセージが直前に発生した時刻からの経過時間が、抑止時間以内の場合に抑止します。
例)抑止時間を60秒と設定した場合、かつ、同一のメッセージが15秒間隔で発生し続けた場合は、最初の1個だけ表示され、残りはすべて抑止されます。
メッセージ抑止を行う場合、破棄するメッセージに定義している自動アクションも実行されません。
自動アクションの実行を抑止する場合、アクション抑止機能を使用します。アクション抑止では、複数のイベントがイベント監視の条件定義の同一条件で一致した場合、同じ内容のアクションが実行しないように抑止できます。ただし、アクション抑止機能は、メッセージ監視アクションについては対象外です。
同一メッセージに対する自動アクションの多発を防止したり、自動アクションが発行するメッセージに対して、再度自動アクションが実行されることを防止するためにも、メッセージ抑止機能、アクション抑止機能を使用するようにしてください。
アクション抑止機能を設定する手順を、以下に説明します。
- アクション環境設定ダイアログボックスを表示します。詳細は、“アクション環境設定の呼び出し方法”を参照してください。
- [動作設定]ダブを選択します。
- アクション抑止についての項目を設定します。
- [OK]ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。
- ポリシー設定で操作している場合は、設定内容を有効とするためにポリシーを配付します。
メッセージ抑止を使用する場合の注意メッセージ抑止機能では一定時間(初期値:60秒)内に発生した100種類までのメッセージについて抑止を行います。
一定時間内に100種類を超えてメッセージが発生した場合は、最新の100種類のメッセージについてメッセージを抑止します。
エラー種類未設定イベントの扱い種類が“なし”のイベントの場合、Systemwalker Centric Managerのバージョンレベルによって表のようにエラー種別から重要度が決定されます。
Systemwalker Centric Manager
エラー種別
重要度
V11.0L10以前
エラー
最重要
V12.0L10以降
情報
一般
また、Systemwalker Centric Manager V12.0L10以降の場合、種類が“なし”のイベントに対して、エラー種別、および重要度を変更することができます。
Systemwalker Centric Managerの各エージェント機能が使用するホスト名の獲得方法を変更することができます。
設定できる獲得方法は、下記3つとなります。
DNS運用をしている場合に指定します。
DNSの完全修飾名の長さは、128バイトまでです。DNSの完全修飾名の長さが128バイトを超える場合、DNS運用をすることはできません。
TCP/IPプロトコル設定のDNS構成に設定されているホスト名を使用する場合に指定します。
入力域に入力したものを自ホスト名とします。ホスト名として入力できる文字列は128バイト以内です。半角の英数字で指定してください。
自ホスト名を変更する場合の注意
opaconstat -D <xxxxホスト名> |
xxxx:変更前のホスト名
opaconstat -a |
opaconstatコマンドについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
hostsファイルは以下の形式で入力してください。
IPアドレス 本来のホスト名 ユーザ指定のホスト名 |
hostsファイルに入力後に、[ノード検出]画面の[詳細]タブを選択し [既存ノードのプロパティ変更]項目を[する]に変更した状態(注)でノード検出を行わないでください。
注)初期値は[しない]になっています。
部門管理サーバおよび業務サーバおよびシステム監視エージェントをインストールしたクライアント、運用管理クライアントで発生したメッセージを監視する場合は、メッセージを送信する接続先のシステムを定義する必要があります。接続先のシステムは、インストール時に設定した定義を使用するか、または、事前に[システム監視設定]-[通信環境定義](システム監視の環境設定)ダイアログボックスを使用して設定します。詳細は“イベント通知先を設定する”を参照してください。
例1)
例2)
←:A、Bの通信環境定義の中継フラグがONの場合
例3)
対応する文字コードが存在しない等でコード変換できなかった場合、コード変換できなかった文字以降のコードを16進表記に変換したもの(最大20バイト)を、成功した文字列の後ろに付加して上位システムに送信します。
したがって、上位システムでは16進表記の文字列を付加したものがイベントやコマンド応答として通知され、Systemwalkerコンソール等に出力されます。
上記イベントがSystemwalkerコンソール等に出力された場合、以下のコマンドを入力しエラー発生の詳細を確認してください。
イベント発生元システムにログインして、syslogに出力したイベントを直接確認(messages)するか、メッセージ検索コマンド(opamsgrev)を実行して詳細を確認します。
コマンド発行先にログインして、コマンドが正常に実施されていることを確認してください。
また、文字コードの変換でイベントやコマンド応答テキストの最大長を超えた場合には、最大長まで変換され、それ以降は削除されます。
下位システムからイベント、コマンド応答を受信するとき、コード変換の結果が変換対象の項目の最大長を超えた場合、最大長まで変換されそれ以降は削除されます。
この場合、イベント発生元システムやコマンド発行先にログインし、メッセージ検索コマンド(opamsgrev)やリモートコマンド検索コマンド(opacmdrev)を実行して詳細を確認してください。
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