Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第1章 機能概要 | > 1.1 Systemwalker Operation Managerとは |
Systemwalker Operation Managerでは、スクリプト、コマンド、実行プログラムなどを一連の流れとして登録し、実行させることができます。Systemwalker Operation Managerでは、これらのスクリプト、コマンド、実行プログラムなどを“ジョブ”といいます。また“ジョブ”の一連の流れのまとまりを“ジョブネット”と呼びます。
Systemwalker Operation Managerでは、以下に示すジョブを実行処理の対象としています。
以下のInterstage のワークユニットが扱えます。
注)Linux for Itanium版では登録できません。
ただし、OSおよびInterstage のバージョンレベルによって、扱えるワークユニットが違います。詳細は“他製品と連携する場合”および“ソフトウェア資源”を参照してください。
上記のジョブのうち、Interstage のワークユニット、GLOVIA-Cジョブ、GLOVIA-Cビジネスオブジェクト、R/3ジョブ、Oracle E-business SuiteのコンカレントプログラムおよびPowerAIMのワークユニットは、他製品のジョブです。Interstage 、GLOVIA-C、SAP R/3、Oracle E-Business Suiteと連携する場合の詳細は、“他製品と連携する場合”を参照してください。
Systemwalker Operation Managerで扱うすべてのジョブは、基本的にジョブ実行制御が実行します。ただし、接続先のサーバがUNIX版の場合、以下のようにジョブ実行制御を利用しないジョブもあります。
Systemwalker Operation Manager GEE版ではUNIX版の Systemwalker Operation Managerで扱うジョブに加えて以下のジョブを扱うことができます。詳細は、“FUJITSU Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition 説明書”を参照してください。
- グローバルサーバMSPジョブ
- グローバルサーバXSPジョブ
Systemwalker Operation Managerが扱うジョブと、ジョブをファイルに保存したときの拡張子、およびジョブ実行制御のジョブの取り扱いの関係を以下の表に示します。
【Windows】
ジョブ |
拡張子 |
ジョブ実行制御の扱い |
業務手続き言語(JCL) |
ファイル名.jcl |
業務手続き言語(JCL)として認識する。 |
Systemwalker |
ファイル名.swt |
Systemwalker スクリプトとして認識する。 |
バッチファイル |
ファイル名.bat |
バッチファイルとして認識する。 |
実行ファイル |
ファイル名.exe |
実行ファイルとして認識する。 |
【UNIX】
ジョブ |
拡張子 |
ジョブ実行制御の扱い |
業務手続き言語(JCL) |
ファイル名.jcl |
業務手続き言語(JCL)として認識する。 |
Systemwalker |
ファイル名.swt |
Systemwalker スクリプトとして認識する。 |
上記以外のジョブ |
拡張子は任意 |
ファイルがバイナリなら、コマンドとして認識する。 |
注1) 拡張子infのファイルは、ジョブ実行制御がジョブ情報を管理するために 作成するファイルです。拡張子infを持つシェルスクリプトファイルは 作成しないよう注意してください。
Systemwalker Operation Managerのジョブは、その実行形態により、以下の種類に分けられます。
スケジュールジョブは、実行を自動化するジョブで、スケジュールから操作、監視をジョブスケジューラが管理します。ジョブネットにジョブを登録することで、ジョブを自動実行します。
デマンドジョブは、ジョブをスケジュールしないで必要時に単独で投入するジョブです。ジョブは直接投入することも、ジョブフォルダに登録して必要時に投入することもできます。ジョブフォルダに登録すると、投入するごとにジョブやコマンドを入力する必要がなくなり、便利です。
Systemwalker Operation Managerでは、バッチ業務のスケジューリング以外に、オンライン業務も含めた包括的なスケジューリングが可能です。
バッチ業務とは、時刻やメッセージなどのイベントを契機に、バックグラウンドで業務処理を起動する業務であり、起動した業務処理の終了をもってバッチ業務(ジョブネット)が終了します(ただし、実行経過時間監視などによる実行打ち切りなどの例外はあります)。
Interstage 属性で登録されたジョブネットは、ジョブネット起動のスケジューリングのみではなく、停止もスケジューリングします。このような業務をオンライン業務と呼びます。
Interstage で構築されたオンライン業務の開始時刻、終了時刻を、ワークユニットの単位でSystemwalker Operation Managerが自動化することができ、オンライン業務の開始前、またはオンライン業務の終了後に、任意のバッチ業務を組み合わせてスケジュールすることも可能です。
業務連携のクライアントアプリケーション起動コマンドを利用することにより、クライアント側でウィンドウを表示するアプリケーションを実行することが可能です。クライアントアプリケーション起動コマンドをジョブネットにジョブとして登録することによりスケジュールします。
スケジュールジョブを登録する場合、まずジョブネットを登録する必要があります。ジョブネットの登録時に、そのジョブネットをどの機能に実行させるかを、実行属性によって設定します。実行属性について以下に説明します。
ジョブ実行制御にジョブの実行を依頼するジョブ実行制御属性では、Systemwalker Operation Managerで扱うほとんどのジョブが登録可能です。登録可能なジョブの種類が多いだけでなく、以下のような細やかなジョブの制御が可能です。以下の運用をする場合はジョブ実行属性でジョブネットを登録する必要があります。
ジョブ実行制御を利用した運用の詳細は、“ジョブ実行制御”を参照してください。
この属性で登録されるInterstage のワークユニットは、ジョブ実行制御経由でInterstage 配下のワークユニットを制御します。そのため、ジョブ実行制御のキュー制御の機能などを利用することが可能です。Interstage 属性のジョブネットは、Interstage 制御専用のジョブネットであり、Interstage のワークユニットのみ登録可能です。一般のジョブなどを登録することはできません。
また、Interstageのisstartを用いて起動したワークユニットは、Systemwalker Operation Manager上では管理できません。Systemwalker Operation Managerから起動したワークユニットは、Systemwalker Operation Managerより5分間隔で確認を行っています。異常が発生した場合、検出するまでに最大5分かかりますので、ご注意ください。
Systemwalker Operation Managerでは、以下に示すジョブは実行できません。ジョブスケジューラに登録しないでください。
ただし、Windows版で業務連携のクライアントアプリケーション起動コマンドを利用した場合は実行可能です。
ジョブスケジューラに登録されたジョブはバックグラウンドで実行されます。そのため、入力要求を行うジョブをジョブスケジューラに登録すると、入力を要求した時点で止まり、ジョブスケジューラでは実行中状態のままとして表示されます。
また、常駐型のプログラムを起動するコマンドは、コマンド自体の処理が終了してもジョブとして終了しない(実行中として表示される)ので、注意が必要です。
接続先のサーバがUNIXの場合は、以下のジョブも実行できません。
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