Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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20.1.4 送信アプリケーションのディプロイメント
送信アプリケーションのディプロイメントは、クライアントシステム環境のWebサービス情報編集ツールを使用して行います。
[スタート]−[プログラム]−[Interstage]−[SOAPサービス]−[Webサービス情報編集ツール]を選択してWebサービス情報編集ツールを起動します。
Webサービス情報編集ツールを起動すると、以下のような入力画面が表示されます。

- Webサービス識別名
ディプロイメントしたWebサービス情報を識別する名前です。
システムで一意の名前である必要があります。
- 送信クライアントID
受信サーバと合意した送信クライアントを表すIDを指定します。
送信クライアントIDの記述形式はXMLの"NMTOKEN"に従い、かつファイル名、ディレクトリ名に使用可能な文字である必要があります。マシン名、ユーザ名とは無関係な名前でも構いません。
1つのクライアントシステム内で、すべてのSOAPメッセージ、送り先で共通の送信クライアントIDを指定してください。複数のJavaアプリケーションを起動するなど、複数のJavaVMが1つのクライアント上で動作する場合も、共通の送信クライアントIDとしてください。
- メッセージ種別ID
受信サーバと合意したメッセージの種別を表すIDを指定します。
メッセージ種別IDの記述形式はXMLの"NMTOKEN"に従い、かつファイル名、ディレクトリ名に使用可能な文字である必要があります。1つのクライアントシステムで一意の名前を付ける必要があります。
- 受信者ID(受信サーバID)
受信サーバと合意したPUSHモデルの受信サーバのIDを指定します。
受信サーバIDの記述形式はXMLの"NMTOKEN"に従い、かつファイル名、ディレクトリ名に使用可能な文字である必要があります。1つのメッセージ種別IDに対しては、一意のIDを付ける必要があります。
- 受信者サーバURL(受信サーバURL)
受信サーバが設定したURLを指定します。“受信アプリケーションのディプロイメント”で指定したWebサービス識別名に対応するURLを入力してください。
URLの決定方法の詳細については、“SOAPサービス ユーザーズガイド”の“Webサービス識別名とURL”の“サーバシステムのディプロイメントで指定するWebサービス識別名とURL”を参照してください。
- SOAP署名検証ID
デフォルトは“なし”です。
否認の防止(署名の検証)を行う場合、受信サーバの公開鍵の別名を指定します。公開鍵の別名は、“送信クライアントで用いる鍵ペア、公開鍵の準備”で、受信サーバから入手した公開鍵を格納する際に指定したものを選択します。
- 再送間隔、再送回数
SOAPメッセージの送信に失敗した場合、再送を行う間隔および回数を指定します。指定された再送回数内に送信が成功しなかった場合にはSOAPメッセージの送信タイムアウトになります。
- “追加”ボタン
同じメッセージ種別IDのPUSHモデルのSOAPメッセージを受信する、受信サーバの設定を追加します。
受信サーバに対してアクセス制限をかける場合、1つのメッセージ種別IDに対しては、1つの送信クライアントのみを登録してください。アクセス制限に関しては、“SOAPサービス ユーザーズガイド”の“送達保証機能の実装”の“送達保証機能のアクセス制限”を参照してください。
最後に“確認”ボタンを押すと、送達保証機能が有効となり、送信クライアントが送達保証メッセージを送信可能な状態となります。
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- Windowsの[スタート]メニューの表示はシステムにより多少異なることがあります。
受信サーバID、送信クライアントID、メッセージ種別IDは、送達保証メッセージの格納用ディレクトリ名、およびファイル名として使用します。そのため、使用するOSで、ディレクトリ名、ファイル名として使用可能な文字を指定してください。ディレクトリ名、ファイル名として使用できない文字を指定した場合、送達保証機能の実行時にエラーとなります。
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