Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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第2章 設計> 2.2 各サービスの設計> 2.2.1 CORBAサービスの設計について

2.2.1.1 IIOP通信で使用するTCP/IPの設計

 CORBAサービスのIIOP通信では、TCP/IPを使用します。このため、マルチシステム機能を使用する場合には、システムごとにTCP/IPのあて先を割り当て、TCP/IPの通信上、システムを区別できるようにする必要があります。
 あて先の設定方法として、システムごとに、IPアドレスによる識別を行うか、または、同一IPアドレスでポート番号を分けるかどうかを選択します。
 システムごとのTCP/IPのあて先は、次の定義で指定します。

 Interstage動作環境定義の詳細については、“Interstage動作環境定義”を参照してください。

■IPアドレスを分ける場合

 ここではシステム単位にIPアドレスを分けて運用する場合の設定方法について説明します。
 この場合“Corba Host Name”および“Corba Port Number”を以下のようにカストマイズする必要があります。省略することはできません。
 Interstage動作環境定義の詳細については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。

デフォルトシステムのInterstage動作環境定義

 デフォルトシステムのInterstage動作環境定義の“Corba Host Name”を指定する必要があります。以下にデフォルトシステムを“TYPE1”でセットアップする場合の定義例を示します。(IPアドレスは、10.1.1.1、ポート番号は、8002として説明します。)

#Interstage Operation environment definition
Corba Host Name = 10.1.1.1
Corba Port Number = 8002
IR DB = ObjectFile
:
:

拡張システムのInterstage動作環境定義

 拡張システムのInterstage動作環境定義の“Corba Host Name”および、“Corba Port Number”のカストマイズを行う必要があります。以下に拡張システムを“TYPE1”でセットアップする場合の定義例を示します。(IPアドレスは、10.1.1.2、ポート番号は、8002として説明します。)

#Interstage Operation environment definition
Corba Host Name = 10.1.1.2
Corba Port Number = 8002
IR DB = ObjectFile
:
:

■ポート番号を分ける場合

 ここではシステム単位にポートを分けて運用する場合の設定方法について説明します。
 この場合“Corba Host Name”および“Corba Port Number”を以下のようにカストマイズする必要があります。なお、IPアドレスが同一の場合は、“Corba Host Name”は省略することが可能です。

 以下に示す注意事項以外のInterstage動作環境定義の詳細については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。ただし、マルチシステム機能にあてはめて参照する場合は、Interstageのサーバを、マルチシステム機能の“システム”として読み替えてください。

デフォルトシステムのInterstage動作環境定義

 デフォルトシステムのInterstage動作環境定義は特にカストマイズの必要はありません。以下にデフォルトシステムを“TYPE1”でセットアップする場合の定義例を示します。(IPアドレスは、10.1.1.1、ポート番号は、8002として説明します。)

#Interstage Operation environment definition
Corba Host Name = 10.1.1.1
Corba Port Number = 8002
IR DB = ObjectFile
:
:

拡張システムのInterstage動作環境定義

 拡張システムのInterstage動作環境定義は“Corba Port Number”のカストマイズを行う必要があります。以下に拡張システムを“TYPE1”でセットアップする場合の定義例を示します。(IPアドレスは、10.1.1.1、ポート番号は、8003として説明します。)

#Interstage Operation environment definition
Corba Host Name = 10.1.1.1
Corba Port Number = 8003
IR DB = ObjectFile
:
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