Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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目次
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A.3 Interstage動作環境定義
Interstage動作環境定義は、isregistdefコマンドを実行することにより生成される定義です。
拡張システムの場合、Interstage動作環境定義は、以下のファイルに格納されます。
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/etc/isreg/isinitdef.txt |
■記述形式
記述形式については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。
■Interstage動作環境定義ファイル
定義項目の内容は、デフォルトシステムと変わりません。
定義項目の内容については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。
拡張システム上のInterstage動作環境定義の定義項目と、デフォルトシステムとの違いについて、以下に説明します。
◆CORBA通信に使用するホスト名(IPアドレス)の指定について
CORBA通信に使用するホスト名(IPアドレス)でシステムを区別する場合には、すべてのシステムで、“Corba Host Name”にホスト名(IPアドレス)を指定する必要があります。
- Corba Host Name(CORBA通信に使用するホスト名)
◆CORBA通信に使用するポート番号の指定について
拡張システムでは、CORBA通信に使用するポート番号の指定が必須となります。
拡張システムの“Corba Host Name”に、デフォルトシステムのCORBAサービスが使用するホスト名(IPアドレス)と同一のホスト名を指定する場合、またはデフォルトシステムまたは拡張システムで“Corba Host Name”を指定していない場合には、デフォルトシステムのCORBAサービスが使用するポート番号とは別のポート番号を指定する必要があります。
- Corba Port Number(CORBAサービスの使用するポート番号)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義では指定できない項目
以下の定義項目は、拡張システム上のInterstage動作環境定義で指定できません。
- OTS Multiple degree(データベース連携サービスのスレッド多重度)
- OTS Recovery(データベース連携サービスのリカバリプログラムのスレッド多重度)
- OTS path for system log(データベース連携サービスのシステムログファイルへのパス)
- OTS maximum Transaction(データベース連携サービスのトランザクション最大数)
- OTS Setup mode(データベース連携サービスのセットアップモード)
- OTS JTS's RMP Multiple degree of Process(データベース連携サービスのJTS用リソース管理プログラムのプロセス多重度)
- OTS JTS's RMP Multiple degree of Thread(データベース連携サービスのJTS用リソース管理プログラムのスレッド多重度)
- OTS Participate(1トランザクションに参加するリソースの最大数)
- OTS Host(OTSシステムの動作するホスト名)
- OTS Port(OTSシステムが動作するノードのCORBAサービスのポート番号)
- OTS Locale(OTSシステムの動作するノードのロケール)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義ファイルにデフォルト値が出力されない項目
isregistdefコマンドによりInterstage動作環境定義を生成すると、Interstage動作環境定義にデフォルト値が出力される項目があります。以下の項目に関しては、デフォルトシステムのInterstage動作環境定義に対してはデフォルト値が出力されますが、拡張システムのInterstage動作環境定義に対してはデフォルト値が設定されません。
- IR Port Number(インタフェースリポジトリのポート番号)
- NS Port Number(ネーミングサービスのポート番号)
- SSL Port Number(SSL連携で使用するポート番号)
◆拡張システム上のInterstage動作環境定義ファイルのデフォルト値が異なる項目
以下の定義項目は、Interstage動作環境定義に記述されるデフォルト値が、デフォルトシステムと拡張システムで異なります。
- IR path for DB file(インタフェースリポジトリで使用するデータベースを作成するディレクトリ)
拡張システムでは、デフォルト値が“/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNod/IRDB”となります。
- TD path for system(コンポーネントトランザクションサービスの動作環境を作成するディレクトリ)
拡張システムでは、デフォルト値が“/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNextp”となります。
なお、以下の定義項目については、デフォルトシステムと拡張システムで、同一の定義値を定義してはいけません。
- Corba Host Name(CORBAサービスの使用するホスト名)とCorba Port Number(CORBAサービスの使用するポート番号)の定義値の組み合わせ
- IR path for DB file(インタフェースリポジトリで使用するデータベースを作成するディレクトリ)
- SSL Port Number(SSL連携で使用するポート番号)
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