Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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目次
索引
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A.20 jsbackup
名前
jsbackup − V5.1以前のServletサービスの資源のバックアップ・移出
形式
jsbackup [-M System | -V31] directory_name
機能説明
jsbackupコマンドは、V5.1以前のServletサービスの資源をバックアップ・移出します。
- マルチシステム機能を利用したV5.1以前のServletサービスの運用では、オプションまたは環境変数(IS_SYSTEM)にシステム名を指定することで、該当するシステムの資源をバックアップできます。
デフォルトシステムと拡張システム間でV5.1以前のServletサービスの資源を移出・移入するには、jsbackupコマンドを実行して移出するシステムの資源をバックアップし、jsrestoreコマンドを実行してシステムに移入します。
バックアップする資源
バックアップするV5.1以前のServletサービスの資源を以下に示します。
−JServlet環境定義ファイル
C:\Interstage\F3FMjs2\conf\jswatch.conf
−JServlet環境定義ファイルで指定しているサーブレット・コンテナ環境定義ファイル
−サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
−C:\Interstage\F3FMjs2\conf 配下 |
−JServlet環境定義ファイル
デフォルトシステム: /etc/opt/FJSVjs2/jswatch.conf
拡張システム: /var/opt/FJSVisas/system/{システム名}/FJSVjs2/etc/jswatch.conf
−JServlet環境定義ファイルで指定しているサーブレット・コンテナ環境定義ファイル
−サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
−環境定義ファイルの格納場所として推奨するディレクトリ配下
デフォルトシステム: /etc/opt/FJSVjs2 配下
拡張システム: /var/opt/FJSVisas/system/{システム名}/FJSVjs2/etc 配下
−セションリカバリ環境定義ファイル |
−JServlet環境定義ファイル
/etc/opt/FJSVjs2/jswatch.conf
−JServlet環境定義ファイルで指定しているサーブレット・コンテナ環境定義ファイル
−サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
−環境定義ファイルの格納場所として推奨するディレクトリ配下
/etc/opt/FJSVjs2 配下 |
以下に、jsbackupコマンドの引数を説明します。
-V31
以下に示す環境定義ファイルをバックアップ・移出する場合に指定します。通常は“-V31”を指定しないでバックアップしてください。
−JServlet環境定義ファイル
C:\Interstage\F3FMjs2\conf\jswatch.conf
−JServlet環境定義ファイルで指定しているサーブレット・コンテナ環境定義ファイル
−サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
−C:\Interstage\F3FMjs2\conf\jsgw.conf |
−JServlet環境定義ファイル
/etc/opt/FJSVjs2/jswatch.conf
−JServlet環境定義ファイルで指定しているサーブレット・コンテナ環境定義ファイル
−サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル
−/etc/opt/FJSVjs2/jsgw.conf |
“-V31”を指定してバックアップした資源は、jsrestoreコマンドの引数に“-V31”を指定してリストアすることができます。
-M System
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
− Interstage Application Server Enterprise Edition
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名を指定します。
本オプションを省略した場合、または“default”を指定した場合は、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションを指定せずに、環境変数“IS_SYSTEM”でシステム名を指定することにより、操作を行うことができます。本オプションと環境変数が同時に指定された場合は、本オプションが有効となります。
directory_name
V5.1以前のServletサービスの資源をバックアップ・移出するディレクトリを絶対パスで指定します。
注意事項
- 本コマンドは、V5.1以前のServletサービスが停止した状態で実行してください。
- 本コマンドは、管理者権限でだけ実行可能です。
- directory_nameは絶対パスで指定してください。
- “-V31”を指定してV5.1以前のServletサービスの資源をバックアップする場合、drectory_name配下にV5.1以前のServletサービスの資源が存在すると上書きします。“-V31”を指定しない場合には、バックアップされません。
- サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイルがInterstageのインストールディレクトリ\F3FMjs2\confディレクトリ配下に存在しない場合には、バックアップされません。
- JServlet環境定義ファイルの[containername].containerconfには、ロングパス名でサーブレット・コンテナ環境定義ファイルのパス名を記述してください。ショートパスで記述した場合には、リストア後のV5.1以前のServletサービスの起動でエラーが発生する場合があります。
- サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイルが環境定義ファイルの格納場所として推奨するディレクトリ配下に存在しない場合には、バックアップされません。
- 環境変数(IS_SYSTEM)と“-V31”を指定した場合には、“-V31”の指定が有効となります。
使用例
jsbackup /backup
jsbackup -M DEVELOP /backup |
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