Interstage Application Server リファレンスマニュアル（コマンド編）

19.3 ipprestart

名前

　ipprestart　−　InfoProvider Proの再起動

形式

　ipprestart -f config_file[-m { normal | immediate | security }]

　ipprestart[-f config_file][-m { normal | immediate | security }]

機能説明

　ipprestartコマンドは、InfoProvider Proを再起動します。
　InfoProvider Proの再起動は、InfoProvider Proの運用中に環境定義ファイルや環境定義ファイルに指定されているセキュリティ管理ファイル、各ゲートウェイの環境定義ファイルの内容を変更した場合に行います。再起動することで、運用の中断を最小限にすることができます。
　セキュアモード運用時の再起動では、環境定義ファイルでセキュアな設定値を指定してください。
　セキュアな設定値については、“Webサーバ運用ガイド(InfoProvider Pro編)”を参照してください。

　以下に、ipprestartコマンドのオプションと引数を説明します。

-f config_file

　再起動するInfoProvider Proを起動した環境定義ファイルのファイル名だけを指定します。環境定義ファイルは、以下のディレクトリに格納します。
　　　C:\Interstage\F3FMwww\Conf

　再起動するInfoProvider Proを起動した環境定義ファイルのファイル名を、絶対パスまたは相対パスで指定します。省略した場合は、すべてのInfoProvider Proを再起動します。

-m normal | immediate | security

　再起動するモードを以下のいずれかで指定します。省略した場合は、normalとなります。

• normal (通常)
  コマンド受付後のセション管理を使用しているアプリケーションへのloginの受付を中止し、すでにloginしているすべてのユーザがlogoutするのを待ってInfoProvider Proを再起動します。
• immediate (強制)
  コマンド受付後のセション管理を使用しているアプリケーションへのloginの受付を中止し、すでにloginしているユーザに対応するすべてのプロセスにlogoutを通知して、セションを強制的にlogoutした後、InfoProvider Proを再起動します。
• security (セキュリティ情報更新)
  認証の設定の定義情報をInfoProvider Proに反映します。セキュリティ管理ファイルとセキュリティ管理ファイルに設定しているファイルの情報すべてを反映します。
  セション管理を使用しているアプリケーションへloginしているユーザが存在してもセキュリティ情報は更新されます。

注意事項

• 本コマンドは、管理者権限でだけ実行可能です。

• 再起動では、以下の環境は変更できません。
  • 起動時のIPアドレス(IP-address)
  • 起動時のポート番号
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルのインストールディレクトリ(installdir)
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルの同時アクセス最大数(concurrency)
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルの最大プーリング数(pool-max)
  • SSLを使用した通信とSSLを使用しない通信の切り換え
  • SSL環境定義ファイルの内容

• 再起動では、以下の環境は変更できません。
  • 起動時のIPアドレス(IP-address)
  • 起動時のIPバージョン(IP-version)
  • 起動時のポート番号
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルのインストールディレクトリ(installdir)
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルの同時アクセス最大数(concurrency)
  • InfoProvider Proの環境定義ファイルの最大プーリング数(pool-max)
  • SSLを使用した通信とSSLを使用しない通信の切り換え
  • SSL環境定義ファイルの内容
  • 起動時に-ocオプションで返却されるコード系を指定した場合、InfoProvider Proの環境定義ファイルのWebブラウザへ送信するコード系(output-code)
  • CGI起動時のユーザ名、グループ名の権限(uid、gid)

使用例

　C:\Interstage\F3FMwww\Conf 配下のF3FMwww.datファイルを指定して再起動する場合は、以下のように指定します。

C:\Interstage\F3FMwww\Program\ipprestart -f F3FMwww.dat

　/opt/FSUNprovd/conf 配下のHTTPD.confファイルを指定して再起動する場合は、以下のように指定します。

/opt/FSUNprovd/bin/ipprestart -f /opt/FSUNprovd/conf/HTTPD.conf