Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第4部 Webサーバ運用編> 第19章 InfoProvider Pro運用コマンド

19.2 ippdisp

名前

 ippdisp − InfoProvider Proの動作状況の表示

形式

 ippdisp -f config_file [-s]
 ippdisp[-f config_file] [-s]

機能説明

 ippdispコマンドは、InfoProvider Proの動作状況を表示します。
 -sパラメタが指定された場合、動作しているInfoProvider Proのセキュリティ状態を表示します。
 以下の項目についての情報を表示します。

タイトル

説明

ippstat

InfoProvider Proの動作状況が表示されます。

  • running  :実行中
  • stopping :停止処理中
  • starting :起動中
  • restarting:再起動中

config-file

InfoProvider Proの環境定義ファイル名が表示されます。

stime

InfoProvider Proが起動または再起動された年月日時間が表示されます。

ip-address

InfoProvider ProのIPアドレスが表示されます。

ip-version


InfoProvider ProのIPバージョンが表示されます。

port

InfoProvider Proのポート番号が表示されます。

sslversion

InfoProvider Proが使用しているSSLのバージョンが表示されます。

  • -   :SSLで動作していない場合
  • 2   :SSL2.0で動作している場合
  • 3   :SSL3.0で動作している場合
  • 2 3  :SSL2.0または3.0で動作している場合

pid

InfoProvider ProのプロセスのプロセスIDが表示されます。

comment

InfoProvider Proの環境定義ファイルのcommentで指定した文字列が表示されます。

secure mode

InfoProvider Proの動作モードが表示されます。

  • ON:セキュリティモードで動作している場合
  • OFF:ノーマルモードで動作している場合

sessuser

InfoProvider Proのセション管理にloginしているユーザの合計数が表示されます。

ゲートウェイ識別子

ゲートウェイごとに、loginしているユーザ数が表示されます。

active request

InfoProvider Proの処理スレッド稼働状態が表示されます。
XX/YYの形式で表示されます。
XXは現在処理中のスレッド数です。
YYはconcurrency項目で指定された同時アクセス最大数です。

pooling request

InfoProvider Proの要求受付プール状態が表示されます。
XX/YYの形式で表示されます。
XXは現在プールされている要求の数です。
YYはpool-max項目で指定された最大プーリング数です。

operation_log

InfoProvider Proの起動、停止、再起動の操作結果を表示します。
メッセージは上書きされるので、それ以前のメッセージは表示されません。

accesslog

InfoProvider Proが現在出力対象としているアクセスログファイル名をフルパスで表示します。
InfoProvider Pro環境定義ファイルでアクセスログを採取しない定義をしている場合、ファイル名は表示されません。

errorlog

InfoProvider Proが現在出力対象としているエラーログファイル名をフルパスで表示します。

 -sパラメタが指定された場合、以下の項目についても情報を表示します。

タイトル

説明

logformat

環境定義ファイルの「logformat」項目で指定した内容が表示されます。

  • expand: 拡張モード(標準モード出力情報に加え、参照元、クライアント識別情報が出力されます)
  • standard: 標準モードアクセスログを採取しない定義の場合、本項目の値は表示されません。

acslog-all

環境定義ファイルの「acslog-all」項目で指定した内容が表示されます。

  • ON: Webブラウザからの要求は例外なくログ採取します
  • OFF: Webブラウザからの要求において、ブラウザからの中断系についてはログ採取しません

アクセスログを採取しない定義の場合、本項目の値は表示されません。

acslog-proctime

環境定義ファイルの「acslog-proctime」項目で指定した内容が表示されます。

  • ON: Webブラウザからの要求の処理時間をアクセスログに出力します
  • OFF: 処理時間は出力しません

アクセスログを採取しない定義の場合、本項目の値は表示されません。

acslog-cookie

環境定義ファイルの「acslog-cookie」項目で指定した内容が表示されます。

  • ON: WebブラウザからのCookie情報をアクセスログに出力します
  • OFF: Cookie情報は出力しません

アクセスログを採取しない定義の場合、本項目の値は表示されません。

acslog-jsformat

環境定義ファイルの「acslog-jsformat」項目で指定したた内容が表示されます。

  • common: URI部分がURLで要求してきた文字列となります
  • compatible: V3.1までの互換形式で出力します

log-erraction

環境定義ファイルの「log-erraction」項目で指定した内容が表示されます。

  • CONTINUE: ログ出力異常におけるInfoProvider Proは停止しません
  • TERM: ログ出力異常を検知し、InfoProvider Proを停止します

errlog-format

環境定義フィルの「errlog-format」項目で指定した内容が表示されます。

  • expand: 拡張モード(標準モード出力情報に加え、ホスト名、ユーザ名が出力されます)
  • standard: 標準モード

timeout-kill

環境定義ファイルの「timeout-kill」項目で指定した内容が表示されます。

  • ON: CGIアプリケーションがタイムアウトエラーで終了した場合、該当CGIアプリケーションを強制終了します。
  • OFF: CGIアプリケーションがタイムアウトエラーで終了しても強制終了しません。

connection-limit

環境定義ファイルの「connection-limit」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider ProとWebブラウザの接続(Persistent Connection)を維持する時間の上限値です。

http-ver

環境定義ファイルの「http-ver」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider ProがWebブラウザとの通信に使用するHTTPプロトコルのバージョンです。

acceptance-request-size

環境定義ファイルの「acceptance-request-size」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider Proが、Webブラウザからの1回の要求で受付可能なリクエストサイズの最大数です。

dns-resolve

環境定義ファイルの「dns-resolve」項目で指定した内容が表示されます。

  • ON: 常にDNSの逆引きを行います
  • OFF: 常にDNSの逆引きを行いません
  • CGI: CGI、拡張CGI、特定アプリアプリケーション向けインタフェース、NETSTAGE高速連携に対する要求を行った場合だけDNSの逆引きを行います

falsification-threshold

環境定義ファイルの「falsification-threshold」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider Proに送信されたデータの改ざん発生を通知するための閾値です。

falsification-term

環境定義ファイルの「falsification- term」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider Proに送信されたデータの改ざん回数によりInfoProvider Proが停止するまでの回数です。

reqsize-threshold

環境定義ファイルの「reqsize - threshold」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider Proが受信可能な最大データ量を超えた要求を受け付けたことを通知するための閾値です。

reqsize-term

環境定義ファイルの「reqsize - term」項目で指定した内容が表示されます。InfoProvider Proが受信可能な最大データ量を超えた要求を受け付けた回数によりInfoProvider Proが停止するまでの回数です。

authfile

環境定義ファイルの「authfile」項目で指定した内容が表示されます。指定されていない場合はファイル名が表示されません。

auth-target-url

環境定義ファイルの「auth-target-url」項目で指定した内容が表示されます。

  • mapped : フィルタアプリケーション(Servletサービスなど)でURLが変換された場合、変換後のURLを使用して認証を行います。
  • original: WebブラウザからリクエストされたURLを使用して認証を行います。

sslfile

環境定義ファイルの「sslfile」項目で指定した内容が表示されます。指定されていない場合はファイル名が表示されません。

DirServFile

セキュリティ管理ファイルの「DirServFile」項目で指定した内容が表示されます。指定されていない場合はファイル名が表示されません。

dirservlog

InfoProvider Proが現在出力対象としているディレクトリサーバ使用状況ログファイル名をフルパスで表示されます。InfoProvider Pro環境定義ファイルでディレクトリサーバ使用状況ログを採取しない定義をしている場合、ファイル名は表示されません。

server-header

環境定義ファイルの「server-header」項目で指定した内容が表示されます。

  • none : Serverヘッダを返却しません。
  • min : Serverヘッダにサーバ名(Fujitsu-InfoProvider-Pro)のみ返却します。
  • full : Serverヘッダにサーバ名、V/L、OS情報を出力します。
  • custom: Serverヘッダにユーザ指定した任意の文字列を返却します。

server-name

環境定義ファイルの「server-name」項目で指定した内容が表示されます。指定していない場合および環境定義ファイルの「server-header」項目に「custom」を指定していない場合は表示されません。


 以下に、ippdispコマンドのオプションと引数を説明します。

-f config_file

 表示するInfoProvider Proを起動した環境定義ファイルのファイル名だけを指定します。環境定義ファイルは、以下に格納します。
 C:\Interstage\F3FMwww\Conf
 表示するInfoProvider Proを起動した環境定義ファイルのファイル名を、絶対パスまたは相対パスで指定します。環境定義ファイルで起動したInfoProvider Proが複数ある場合は、環境定義ファイルで起動したすべてのInfoProvider Proの動作状況を表示します。省略した場合は、すべてのInfoProvider Proの動作状況を表示します。

-s

 InfoProvider Proのセキュリティ状態を表示します。

注意事項

使用例

C:\Interstage\F3FMwww\Conf 配下のF3FMwww.datファイルを指定して表示する場合は、以下のように指定します。
■セキュリティ状態を表示しない場合
   C:\Interstage\F3FMwww\Program\ippdisp -f F3FMwww.dat
■セキュリティ状態を表示する場合
   C:\Interstage\F3FMwww\Program\ippdisp -f F3FMwww.dat -s
/opt/FSUNprovd/conf 配下のHTTPD.confファイルを指定して表示する場合は、以下のように指定します。
■セキュリティ状態を表示しない場合
   /opt/FSUNprovd/bin/ippdisp -f /opt/FSUNprovd/conf/HTTPD.conf
■セキュリティ状態を表示する場合
   /opt/FSUNprovd/bin/ippdisp -f /opt/FSUNprovd/conf/HTTPD.conf -s

表示例

 表示例(Solaris OEシステムの場合)を以下に示します。

ippstat = running
config-file = /opt/FSUNprovd/conf/HTTPD.conf
stime = Wed Apr 3 16:35:08 2002
ip-address = 123.123.123.123
ip-version = v4
port = 80
sslversion = 2 3
pid = 9006
secure mode = OFF
comment = 運用Web
sessuser = 0
gai-gw = 0
active request = 0 / 40
pooling request = 0 / 200
operation_log = Wed Apr 3 16:35:08 2002 起動処理が完了しました。
accesslog = /var/opt/FSUNprovd/acs_123.123.123.123_80
errorlog = /var/opt/FSUNprovd/errlog

 パラメタに“-s”を指定した場合、上記に加え、以下の情報が表示されます。

logformat = standard
acslog-all = ON
acslog-proctime = ON
acslog-cookie = OFF
acslog-jsformat = common
log-erraction = CONTINUE
errlog-format = expand
timeout-kill = OFF
connection-limit = 0
http-ver = 11
acceptance-request-size = 696320
dns-resolve = ON
falsification-threshold = 10
falsification-term =
reqsize-threshold = 10
reqsize-term =
authfile = /etc/opt/FSUNprovd/http_auth
auth-target-url = mapped
sslfile = /etc/opt/FSUNprovd/samp_ssl_psctl.conf
DirServFile = /etc/opt/FSUNprovd/DirServFile
dirservlog = /var/opt/FSUNprovd/dirservlog_123.123.123.123_80
server-header = none
server-name =


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