InfoDirectory使用手引書

5.1.11 リフェラル機能

　リフェラル機能は、InfoDirectoryサーバからリフェラル情報(ldap-url)が通知された場合、その情報で指定されたInfoDirectoryサーバに対して同様の要求を行い情報を取得する機能です。

例えば、本ライブラリを使用して、InfoDicrectoryサーバに対して検索要求を行い、サーバ内にエントリ情報が存在しない場合、またはサーバにリフェラルが設定されている場合、他の参照先InfoDirectoryサーバの情報がLDAP URL形式で通知されます。クライアントはこの情報に従って、InfoDirectoryサーバに対して要求を送信してその結果を受信します。
これをリフェラルの追跡といいます。

リフェラルの追跡には、リフェラルの自動追跡とリフェラルの手動追跡があります。

　

リフェラルの自動追跡

　本ライブラリ関数内で、リフェラル先のInfoDirectoryサーバへ自動的に接続を行い、その結果を受信します。アプリケーションプログラムでリフェラル先のInfoDirectoryサーバに対する接続や要求を送信する必要はありません。リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対する要求は、最初に要求を送信したInfoDirectoryサーバと同じ要求が送信されます。ただし認証情報は各サーバ毎に異なる場合があるので、最初と同じ情報は送信されません。

　InfoDirectoryサーバが送信する最大エントリ数、最大検索時間などの各InfoDirectoryサーバ単位で制御される設定は、各InfoDirectoryサーバで行われます。リフェラル先InfoDirectoryサーバへ認証するときの認証情報は、アプリケーションプログラム側で指定することができます。認証機能を指定しない場合には、アノニマスで接続されます。

リフェラル情報が複数設定されている場合、通知されるリフェラル情報の順序にしたがってInfoDirectoryサーバを自動追跡します。リフェラル先InfoDirectoryサーバが証明書ベースの認証を行う場合はアクセスできません。

リフェラルの手動追跡

　通知されたリフェラル情報から自動追跡は行われません。本ライブラリ関数は、呼出し元に対し、リフェラル情報を通知します。アプリケーションプログラムは、その情報を元に、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対して接続および要求を行う必要があります。

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5.1.11.1 リフェラル機能の指定

5.1.11.2 リフェラルの自動追跡をサポートする関数

5.1.11.3 リフェラルが通知される場合のLDAP URLおよびエラーの取得

5.1.11.4 リフェラル先の認証情報の指定