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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編

7.5 メッセージに返答する

ユーザが作成したプログラムからの返答要求メッセージを[Systemwalkerコンソール]に表示して、返答を要求します。返答要求に対して返答し、ユーザが作成したプログラムは返答内容を受け取り、処理が続行されます。

返答要求プログラムを作成する

ユーザが作成したプログラム上で、[Systemwalkerコンソール]に返答を要求したい箇所にて返答要求APIを呼び出します。

返答結果は半角英数字で124文字以内になるようにプログラムを作成してください。日本語を使用する場合は、日本語61文字以内になるようにプログラムを作成してください。

返答要求API(ORMRequest)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。

返答要求に対して返答する

被監視システムで発生した返答要求メッセージは、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に通知されます。

[Systemwalkerコンソール]に通知されたメッセージの内容を確認後、メッセージ内容に対して返答することができます。

  1. [Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]で返答要求メッセージを選択します。

  2. [イベント]メニューの[イベントの状態変更]を選択します。
    または、右クリックメニューの[イベントの状態変更]を選択します。

    →[監視イベントの状態変更(返答)]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [返答]に返答文字列を入力し、状態を[返答済]に変更して[OK]ボタンをクリックします。返答文字列を登録している場合は、返答文字列を選択します。

    →[監視イベント一覧]で、メッセージの[状態]欄が[返答済]になります。

    →ユーザが作成したプログラムに返答文字列が送信され、プログラムが復帰します。

    →[監視イベント一覧]で、メッセージの[状態]欄が[対処済]になります。

    返答文字列の登録については、“返答文字列を”を参照してください。

  4. 返答操作を実施し、何らかのエラーのため要求元プログラムに復帰しない場合、メッセージの[状態]は、[返答済]のままになります。この場合、返答要求元のサーバにおいて、ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)を実行してください。返答要求中のメッセージが“返答待”で再度表示されます。

    ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

返答要求元のサーバと文字コードが違う場合

返答要求元のサーバと文字コードが違う場合、返答文字列は返答要求元のサーバの文字コードに変換が行われます。文字コード変換の結果、返答文字列長が320バイトを超える場合、以下のエラーメッセージがシスログとして出力され、要求元プログラムには復帰しません。

[UTF-8環境の場合]

FJSVsorm:ERROR: 2009: Wrong response message is set up.

[UTF-8環境以外の場合]

FJSVsorm:ERROR: 2009: 応答メッセージが正しく指定されていません。

メッセージの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“FJSVsormで始まるメッセージ【UNIX版】”を参照してください。

返答要求に対して自動返答する

返答要求メッセージに対して、自動的に返答をします。返答内容があらかじめ決まっている場合は、返答要求メッセージに対して、作成したスクリプトを事前に登録することで、自動的に返答することができます。

  1. 返答要求メッセージに対して自動返答をするスクリプトを作成します。

  2. [イベント監視の条件定義]に、以下の設定をします。

    1. [イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスの[通知/実行アクション]タブの[詳細設定]ボタンをクリックします。

    2. [アクション定義(詳細)]ダイアログボックスの[アプリケーション起動]を選択し、[アプリケーション詳細]の[起動ファイル]と[パラメタ]を設定します。

    3. [イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスの[イベントの特定]タブの[詳細設定]ボタンをクリックします。以下の項目を設定し、自動応答するメッセージを特定します。

      • [ホスト名の特定]:[自システム]を選択する

      • [メッセージタイプの特定]:[返答要求メッセージ]を選択する

      • [メッセージテキストの特定]:[メッセージテキスト]を設定する。

    →指定されたメッセージが発行されると、スクリプトが起動されます。

    →スクリプトの起動により、返答内容が戻されます。

自動返答は、メッセージ発生元サーバで行います。そのため、スクリプトおよびイベント監視の条件定義は、ポリシー等で、各サーバに配付してください。

イベント監視の条件定義については、“イベント監視の条を設定する”を参照してください。スクリプト(自動返答)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”を参照してください。

コマンドで操作をする

返答要求に対して、コマンドで以下の操作を行うことができます。

ORMInitDisplay(コンソール表示初期化コマンド)【UNIX版】、ORMViewReplylog(返答ログ表示コマンド)【UNIX版】、およびORMNoticeMsg(返答要求メッセージ発生監視設定コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

返答文字列を登録する

返答要求メッセージに対する返答文字列をあらかじめ登録しておくことができます。返答文字列の登録方法を以下に示します。

  1. [Systemwalkerコンソール[監視]]の[イベント]メニューから[返答定義]を選択します。
    →[返答定義]ウィンドウが表示されます。

  2. 返答文字列の設定/変更を行います。

  3. 返答文字列の設定/変更完了後、[OK]ボタンをクリックします。

返答文字列の追加/更新【Linux版またはSolaris版の場合】

[返答定義]に入力した文字の長さが、320バイト以内であっても、UTF-8に変換した結果、320バイトを超えている場合には、それ以上の文字列は入力できません。

返答文字列の読み込み/CSV形式で保存【Linux版またはSolaris版の場合】

CSVファイルから読み込んだ返答定義の長さが、320バイト以内であっても、UTF-8に変換した結果、320バイトを超えている場合は、読み込みに失敗します。CSVファイルから読み込んだ返答定義の長さを、UTF-8に変換した後に320バイト以内になるように再設定してください。