Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録J トラブルシューティングガイド

J.1 接続できないときは

不具合現象

考えられる原因

確認ポイント

対策

エキスパートからクライアントに接続しようとした際に「指定されたIPアドレスに接続できません」というメッセージが表示される。

誤ったIPアドレスを指定して接続しようとしている。

クライアント側マシンのIPアドレスと、エキスパートで指定したIPアドレスが一致していますか?

クライアント側マシンのIPアドレスと、エキスパートで指定したIPアドレスが一致していない場合、[Live Help Expert]プログラムの[セッションに参加する]ダイアログボックスで、接続したいクライアント側マシンの正しいIPアドレスを入力してください。
IPアドレス帳やLive Help Address Bookを使用すれば、このような誤りを防止することが出来ます。

IPアドレス帳については、“Live Helpの使い方”-“エキスパートがセッションに参加する”を参照してください。
Live Help Address Bookについては、“Live Help Address Book”を参照してください。

接続先のマシンにおいて、[Live Help Client]プログラムが起動していない。

クライアント側マシンにおいて、タスクバーまたはタスクトレイに[Live Help Client]プログラムのアイコンが表示されていますか?

クライアント側マシンにおいて、タスクバーまたはタスクトレイに[Live Help Client]プログラムのアイコンが表示されていない場合、スタートメニューから[Live Help Client]プログラムを起動し、タスクバーまたはタスクトレイに[Live Help Client]プログラムのアイコンが表示されることを確認してください。

接続先のマシンにおいて、[Live Help Client]プログラムが動作するために必要なプロセスが動作していない。

クライアント側マシンのタスクマネージャにおいて、以下のプロセスが動作していますか?
LH092165.EXE
LH081550.EXE ※
CLIENT.EXE
DTC.EXE
FXCLIENT.EXE
※クライアントの起動方式 が「サービスとして起動」の場合のみ起動するプロセスです。

左記のプロセスのいずれかが動作していない場合は、以下の手順でプロセスを停止し、再び[Live Help Client]プログラムを起動してください。
・OSの[サービス]アプレットから"LiveHelp Client Service"サービスを停止します。(クライアントの起動方式が 「サービスとして起動」の場合のみ行います。)
・タスクマネージャにおいて、以下のプロセスが残っている場合は、以下の順でそのプロセスを終了します。
LH081550.EXE
CLIENT.EXE
DTC.EXE
FXCLIENT.EXE
・クライアントの起動方式が 「サービスとして起動(Windows起動時に自動起動)」の場合は、OSの[サービス]アプレットから"LiveHelp Client Service"サービスを開始します。

クライアントの起動方式が 「サービスとして起動(自動起動しない)」の場合は、OSの[サービス]アプレットから"LiveHelp Client Service"サービスを開始し、スタートメニューから[Live Help Client]プログラムを起動します。

クライアントの起動方式が 「通常アプリケーションとして起動」の場合は、スタートメニューから[Live Help Client]プログラムを起動します。

エキスパートがセッションに利用するネットワークアダプタのIPアドレスが設定されていない。

エキスパートの設定において、エキスパートがセッションに利用するネットワークアダプタのIPアドレスが設定されていますか?

エキスパートがセッションに利用するネットワークアダプタのIPアドレスが設定されていない場合、以下の手順で設定します。
・[Live Help Expert]プログラムの[オプション]メニューから[通信方式]を選択し、[通信方式の選択]ダイアログボックスを表示します。
・[TCP/IPの設定]ボタンをクリックし、[TCP/IPの設定]ダイアログボックスを表示します。
・[アダプタの選択]プルダウンメニューから、エキスパートがLive Helpセッションに利用するアダプタのIPアドレスを選択します。
詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”-“通信方式”を参照してください。

エキスパートからクライアントの方向にTCPポート1513の通信が遮断されている。

エキスパートとクライアント間のルータやファイアウォールなどにおいて、クライアントの方向にTCPポート1513の通信が通るようになっていますか?

エキスパート端末からクライアント端末に対して、TCPポート1513の通信が通るように設定を行ってください。

「Windowsファイアウォール」機能が有効になっている。

Windowsファイアウォールのブロックが解除され、Live Help が通信できるようになっていますか?

Windows ファイアフォールによりブロックされている場合は、“Windowsファイアウォールの設定”の記述にしたがって、Windowsファイアウォールのブロックを解除して、Live Helpが通信を行う環境を整えてください。

エキスパートから無人運用しているマシンのクライアントに接続しようとした際に「セッションへの参加要求は拒否されました」というメッセージが表示される。

クライアントで接続の承認処理を行うように設定している場合に、接続要求に対して一定時間内に承認しなかったため、クライアントが接続を拒否した。

[Clientセットアップ]プログラムの設定で、[接続の承認処理をする]チェックボックスがオフになっていますか?

一定時間内に接続要求を「承認」するか、[接続の承認処理をする]チェックボックスをオフに設定してください。
接続の承認機能に代わるセキュリティオプションとしては、クライアントのパスワード機能、及び、接続制限機能があります。必要に応じて設定してください。
詳細は、“Live Helpの概要”-“セキュリティ機能”の“接続制限”および“[Live Help Client]プログラムのセキュリティ機能”を参照してください。

クライアントで「接続制限リスト」機能を利用して、セッションに参加できるエキスパート(コンピュータ)を制限している。

クライアントで「接続制限リスト」機能が有効になっていませんか?

有効になっている場合、接続を許可するコンピュータとして、エキスパート側マシンのIPアドレスまたはホスト名が指定されていますか?

Clientセットアップで[TCP/IPの設定]ボタンをクリックし、TCP/IPの設定ダイアログを表示します。[以下の接続のみを許可する]が選択されているにもかかわらず、その欄にエキスパート側マシンのIPアドレスまたはホスト名が登録されていない場合は、追加ボタンをクリックしてエキスパート側マシンのIPアドレスまたはホスト名を指定してください。

詳細は“Live Help Clientガイド” の“第4章 設定の変更”を参照してください。

クライアントの「接続制限リスト」には、エキスパート側マシンのホスト名が登録されているが、クライアント側マシンにおいてホスト名からIPアドレスへの名前解決に失敗している。

クライアント側マシンにおいて、ホスト名からIPアドレスへの名前解決ができていますか?

以下のいずれかの方法で、クライアントが「接続を許可するコンピュータ」を正しく認識できるようにしてください。

・クライアント側マシンのhostsファイルに、エキスパート側マシンのホスト名とIPアドレスを登録し、ホスト名からIPアドレスへの名前解決ができるようにする。

・クライアントの「接続制限リスト」において、許可するエキスパートを「ホスト名」ではなく、「IPアドレス」で指定する。

クライアントの起動時に「NIL_TCP.DLLにアクセスできません」というメッセージが表示される。

クライアントが行う通信処理において、Socketのバインドに失敗した。

他のアプリケーションまたは オペレーティングシステムがTCPポート1513を使用していませんか?

TCPポート1513を使用しているアプリケーションの設定を変更し、TCPポート1513を使用しないようにしてください。

OSが一時ポートとしてTCPポート1513を利用してしまう場合は、“ポート番号重複の回避”を参照して、TCPポート1513が使用されないように対処してください。

クライアントの起動時に「LiveHelp Remote Access Serviceが動作していません。Windowsを再起動するか、Live Helpを再インストールしてください。」というメッセージが表示される。

クラインアントのインストール後にWindows(R)を再起動せずに、クライアントを起動した。

クライアントのインストール後にWindows(R)を再起動しましたか?

Windows(R)を再起動してください。再起動後、"LiveHelp Remote Access Service"サービスが自動的に開始されます。

"LiveHelp Remote Access Service"サービスが開始されていない。

Windows(R)の「サービス」アプレットにおいて、"LiveHelp Remote Access Service"サービスが登録されていますか?

"LiveHelp Remote Access Service"サービスが登録されていない場合、クライアントのインストールに失敗している可能性があります。クライアントをインストールし直してください。

Windows(R)の「サービス」アプレットにおいて、"LiveHelp Remote Access Service"サービスの「スタートアップの種類」が「自動」に設定されていますか?

"LiveHelp Remote Access Service"サービスの「スタートアップの種類」が「手動」または「無効」に設定

されている場合は、「自動」に変更し、Windows(R)を再起動してください。再起動後、"LiveHelp Remote Access Service"サービスが自動的に開始されます。

"LiveHelp Remote Access Service"サービスの「スタートアップの種類」が「自動」に設定されているにも関わらずこのエラーメッセージが表示される場合は、クライアントのインストールに失敗している可能性があります。クライアントをインストールし直してください。

クライアントを二重起動しようとしている。

以下の2つの設定を両方とも行っていませんか?

・クライアントの起動方式を 「サービスとして起動(Windows起動時に自動起動)」に設定している。

・Windows(R)の「スタートアップ」フォルダにクライアントへのショートカットを登録している。

「スタートアップ」フォルダに登録しているクライアントへのショートカットを削除してください。

クライアントの起動方式を 「サービスとして起動(Windows起動時に自動起動)」に設定している場合、クライアントはWindows(R)起動時に自動的に起動しますので、「スタートアップ」フォルダにショートカットを登録する必要はありません。

クライアントの起動時に「Live Help CMとの接続ができませんでした。」というメッセージが表示される。

Live Helpネットワーク環境に[Live Help CM]プログラムが導入されていないにもかかわらず、クライアントの通信方式として「サポートセンター」を選択している。

[Clientセットアップ]プログラムの通信方式の設定で、[IPアドレス指定]が選択されていますか?

[Live Help CM]プログラムを導入していない場合、通信方式は[IPアドレス指定]を選択してください。これにより、クライアント起動時に[Live Help CM]プログラムとの通信を行わなくなるため、このエラーメッセージは表示されなくなります。

[Live Help CM]プログラムを導入したマシンにおいて、"LiveHelp Connection Manager Service"サービスが開始されていない。

[Live Help CM]プログラムを導入したマシンのWindows(R)の「サービス」アプレットにおいて、"LiveHelp Connection Manager Service"サービスが「停止」状態になっていませんか?

[Live Help CM]プログラムを導入したマシンで、"LiveHelp Connection Manager Service"サービスを「開始」してください。

クライアントから[Live Help CM]プログラムの方向にTCPポート1514の通信が遮断されている。

クライアントと[Live Help CM]プログラム間のルータやファイアウォールなどにおいて、[Live Help CM]プログラムの方向にTCPポート1514の通信が通るようになっていますか?

クライアントと[Live Help CM]プログラム間のネットワーク経路において、クライアントの方向にTCPポート1514の通信が通るように設定を行ってください。

すでに接続中のLive Helpセッションに、別のエキスパートから接続を行った際に「どのメンバーとも接続できません」というメッセージが表示される。

後から接続しようとしたエキスパートと、先のセッションを行っていたエキスパートの間で、通信が出来なかった。

セッション中のエキスパートにおいて、TCPポート1513が遮断されていませんか?

一台のクライアントに複数のエキスパートが接続してセッションを行う場合、エキスパートのマシン同士も通信を確立する必要があります。エキスパートマシン間にてLive Helpが利用するTCPポート1513の通信ができるように、ネットワークを設定してください。
詳細は、“Live Helpの概要”-“Live Helpの接続条件”を参照してください。

Live Help CM(サポートセンター)を利用して、エキスパートからクライアントに接続しようとした際に「参加要求エラー」というメッセージが表示される。

クライアントとエキスパートが直接通信できない環境で接続しようとしている。

エキスパート端末からクライアント端末に対して、TCPポート1513の通信が通るようになっていますか?

エキスパート端末からクライアント端末に対して、TCPポート1513の通信が通るように設定を行ってください。

詳細は、“Live Helpの概要”-“Live Helpの接続条件”を参照してください。


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