Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 Live Helpの概要> 1.1 Live Help機能概要

1.1.1 クライアントの訴えを理解する

オフィスでコンピュータの前にすわっているときに、電話が鳴ったとします。電話の向こうでは、クライアントが必死で助けを求めています。ユーザは自分が何をしたか、何をしようとしているのか、そして画面に何が表示されているかをすぐに説明し始めます。エキスパートは、何が問題なのかを考えながら質問を始めます。その質問にユーザは十分に答えることができる場合もあり、そうでない場合もあります。多くの場合、そのユーザのオフィスにまで出向くことになります。その人が別のビルや都市にいる場合は、オフィスを訪ねることはとてもできないかもしれません。こんなときは、「クライアントの画面に表示されたものを見ることさえできれば...」と思われるはずです。

そうです。Live Helpではそれができるのです!ほんの数秒でセッションを起動して、クライアントの画面をすべて見ることができます。電話で話しながらクライアントは、その問題を再現してみせます。エキスパートは、次々と変わる画面を受け取り、クライアントがマウスを動かし、メニューを開き、ダイアログボックスに応答したりするのを見ます。それは、あたかも相手の肩越しに画面を見ているかのようです。

クライアントの画面を自分のコンピュータの画面で見るには、画面受機能を使います。Windows(R)アプリケーション、あるいはウィンドウ枠付きのMS-DOS(R)アプリケーション、両方の画面を見ることができます。セッションが始まると、[Live Help Expert]プログラムはクライアントのコンピュータからの画面受信を自動的に起動します。通常、クライアントからの画面受信は、セッションが終了するまで継続されます。

以下の画面については、画面を見たり操作したりすることができません。

  • フルスクリーン状態のMS-DOS(R)プロンプト画面(ウィンドウ枠が付いている場合は、画面共有およびリモート操作が可能)
  • Direct X / OpenGL対応のアプリケーション画面
    (SystemWalker/CentricMGR V10.0以前のシステム監視画面のマップ表示は、DirectXの一要素であるDirectDrawを利用して描画されます。Live Helpをシステム監視画面と同時利用する場合は、システム監視画面をリスト表示にした状態で利用してください。)
  • 動画や音声を扱うWindows(R)アプリケーション
  • 画面のプロパティで表示の設定を変更した後に、コンピュータを再起動しないと、正常に動作しないアプリケーション

また、クライアントに教育あるいは訓練の資料を見せたい場合などは、エキスパートからクライアントに画面を送信することもできます。

[Live Help Expert]ツールバーには、2つの[画面転送]ボタンがあり、1つはクライアントからの画面受信を、もう1つはエキスパートからクライアントへの画面送信を行います。

このように画面転送機能を使うと、クライアントが説明していることを直接的に理解することができます。

クライアントの画面を見たり、クライアントに自分の画面を見せたりするには画面転送機能を使います。


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