操作手順
説明
複写元システムのDBミラーリングシステムをセットアップします。
複写先システムのDBミラーリングシステムをセットアップします。
レプリケーションシステムをセットアップします。
セットアップするノードは、以下のとおりです。
複写元システム | 複写先システム | |||
正系ノード | 副系ノード | 正系ノード | 副系ノード | |
○ | ○ | ○ | ||
○ | ○ | ○ | ||
○ | ||||
○(注1) | ○(注1) | |||
○ | ||||
○ | 〇(注2) | 〇(注2) |
〇:セットアップが必要
注1) DBサービス定義は、正系ノード、副系ノードともに同じ内容のものを定義します。
注2) Mirroring Controllerの状態チェックイベントと、格納イベントから実行するシェルスクリプトは、正系ノードおよび副系ノードに同じものを配置します。
複写元システム(副系ノード)、複写先システム(正系ノード)および複写先システム(副系ノード)にLinkexpressをインストールします。
Linkexpressのセットアップは、複写元システム(副系ノード)から、複写先システム(正系ノード)および複写先システム(副系ノード)の2ノードに向けたファイル転送業務が動作するようセットアップします。
参照
詳細は、以下のマニュアルを参照してください。
Linkexpress 導入ガイド
導入運用ガイド
複写元システム(副系ノード)
“6.2 環境構築”を参照してください。
複写先システム(正系ノード)と複写先システム(副系ノード)
それぞれのノードにインストールを行い、Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルを作成します。ただし、この動作環境ファイルのREPLICATIONオペランドには、OFFを指定します。その他のオペランドについては、指定する必要はありません。
複写先システム(正系ノード)に対する抽出定義を作成します。
複写先システム(副系ノード)に対しては、複写先システム(正系ノード)用に作成した抽出定義を使用するため、作成する必要はありません。
複写先システム(正系ノード)と複写先システム(副系ノード)で、同じ内容のものを作成します。
複写元システム(副系ノード)において、レプリケーションMC連携業務を作成し、業務定義登録コマンド(lxdefwrkコマンド)と業務定義反映コマンド(lxrefwrkコマンド)の2つのコマンドによって登録/反映を行います。
図6.5 レプリケーションの業務の構成
S:STARTイベント
実:実行処理
C:状態チェック処理
抽:差分抽出処理
転:差分データ送信
格:差分格納処理
確:差分確定処理
E:ENDイベント
図6.6 レプリケーションMC連携業務の業務定義
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
システム名 | system | 複写元システム(副系ノード)のサーバ名を指定します。 |
自側利用者名 | ownsecur | 複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。 |
自側パスワード | ||
自側グループ名 | ||
業務スケジュール | schedule | 以下のいずれかで設定します。
|
注)Linkexpressクライアントの業務定義ウィンドウで定義する場合です。
業務スケジュール(schedule)に指定するレプリケーションMC連携業務の実行間隔は、以下の式を参考に検討します。
レプリケーション間隔 > レプリケーションMC連携業務時間 + レプリケーション業務(Mirroring Controller用)時間 レプリケーションMC連携業務時間 ≒ 2秒 レプリケーション業務(Mirroring Controller用)時間 = 抽出時間 + 転送時間 + 格納時間 + 確定時間 + 2秒
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
イベント種別 | event | “ownappls”固定です。 |
ジョブ名 | レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトを指定します。
| |
ジョブへの通知パラメタ | jobparm | “LX_EVT_STRREP.sh”または“LX_EVT_STRREP.bat”の引数を指定します。 |
自側利用者名 | ownsecur | 複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。指定しない場合は、“START”イベントで設定した値が使用されます。 |
自側パスワード | ||
自側グループ名 |
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
イベント種別 | event | “ownappls”固定です。 |
ジョブ名 | レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトを指定します。
| |
ジョブへの通知パラメタ | jobparm | “LX_EVT_STRREP.sh” または“LX_EVT_STRREP.bat”の引数を指定します。 引数は、複写元システム(副系ノード)に対するレプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務名です。 |
自側利用者名 | ownsecur | 複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。 |
自側パスワード | ||
自側グループ名 |
複写元システム(副系ノード)において、レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を作成し、業務定義登録コマンド(lxdefwrkコマンド)と業務定義反映コマンド(lxrefwrkコマンド)の2つのコマンドによって登録/反映を行います。
レプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務定義
レプリケーション業務(Mirroring Controller用)は、レプリケーションMC連携業務のPRIMARYイベントとSECONDARYイベントから実行される2種類を用意します。
ここでは、PRIMARYイベントおよびSECONDARYイベントから実行される業務を以下のように表現します。
PRIMARYイベントから実行される業務:PRIMARY用レプリケーション業務(Mirroring Controller用)
SECONDARYイベントから実行される業務:SECONDARY用レプリケーション業務(Mirroring Controller用)
参照
業務定義のサンプルは“付録A サンプルファイル一覧”を参照してください。
図6.7 レプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務定義
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
システム名 | system | レプリケーションMC連携業務と同じ内容を設定します。 |
自側利用者名 | ownsecur | |
自側パスワード | ||
自側グループ名 | ||
相手側利用者名 | prtsecur | 複写先システム(正系ノード)または複写先システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。 |
相手側パスワード | ||
相手側グループ名 | ||
業務スケジュール | schedule | 以下のいずれかで設定します。
|
備考.PRIMARY用レプリケーション業務(Mirroring Controller用)と、SECONDARY用レプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務名は、異なる名前を付けてください。
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
イベント種別 | event | “prtappls”固定です。 |
ジョブ名 | Mirroring Controllerの状態をチェックするためのシェルスクリプトを指定します。
| |
ジョブへの通知パラメタ | jobparm | “LX_EVT_MCCHK.sh”または“LX_EVT_MCCHK.bat”の引数を指定します。 |
正常完了コード | normalcode | 0-1を指定します。 |
相手側利用者名 | prtsecur | 状態チェック処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。指定しない場合は、“START”イベントで設定した値が使用されます。 |
相手側パスワード | ||
相手側グループ名 | ||
相手システム名 | partner | 複写先システム(正系ノード)または複写先システム(副系ノード)のシステム名)を指定してください。 |
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
イベント種別 | event | “ownappls”固定です。 |
ジョブ名 | 抽出処理を行うためのシェルスクリプトを指定します。
| |
正常完了コード | normalcode | 0-1を指定します。 |
待ち合わせ条件 | wait | 正常完了:“MC_CHECK”に対する詳細コード指定の選択済み正常完了コード一覧に“000”を選択します。 |
参照
設定方法の詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。
パラメタ名 | 設定方法 | |
---|---|---|
イベント種別 | event | “prtappls”固定です。 |
ジョブ名 | 格納処理を行うためのシェルスクリプトを指定します。
| |
相手側利用者名 | prtsecur | 格納処理に対しての利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。指定しない場合は、“START”イベントで設定した値が使用されます。 |
相手側パスワード | ||
相手側グループ名 | ||
相手システム名 | partner | 複写先システム(正系ノード)または複写先システム(副系ノード)のシステム名)を指定してください。 システム名は、ネットワーク定義のnode命令で定義した相手システム名を指定してください。 |
参照
差分データ送信(イベント名:DATA_SND)の設定方法の詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。
差分確定処理(イベント名:COPY_COMMIT,COPY_COMMIT2)の設定方法の詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。
イベントシェルスクリプトについて
イベントシェルスクリプトには、以下の2種類があります。
シェルスクリプト名 | 意味 |
または
| レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトです。 |
または
| DBミラーリングサービスの状態をチェックします。 |
サンプルの配置先は以下です。
Linuxの場合:/opt/FJSVlnkre/SAMPLE/MC_NATIVE
Windowsの場合:Linkexpress Replication optionインストールフォルダ\SAMPLE\MC_NATIVE
参照
シェルスクリプトまたはバッチファイルの内容については“付録A サンプルファイル一覧”を参照してください。