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Linkexpress Replication optionV5.0L27 DBミラーリングシステム連携導入運用ガイド

WindowsLinux6.2.1 複写先システムがDBミラーリングシステムの場合

操作手順

説明

  1. 複写元システムのDBミラーリングシステムをセットアップします。

  2. 複写先システムのDBミラーリングシステムをセットアップします。

  3. レプリケーションシステムをセットアップします。

セットアップするノードは、以下のとおりです。

複写元システム

複写先システム

正系ノード

副系ノード

正系ノード

副系ノード

Linkexpressのセットアップ

Linkexpress Replication optionのセットアップ

抽出定義の作成

DBサービス定義の作成

○(注1)

○(注1)

レプリケーションMC連携業務の作成

レプリケーション業務(Mirroring Controller用)の作成

〇(注2)

〇(注2)

〇:セットアップが必要

注1) DBサービス定義は、正系ノード、副系ノードともに同じ内容のものを定義します。
注2) Mirroring Controllerの状態チェックイベントと、格納イベントから実行するシェルスクリプトは、正系ノードおよび副系ノードに同じものを配置します。

6.2.1.1 Linkexpressのセットアップ

複写元システム(副系ノード)、複写先システム(正系ノード)および複写先システム(副系ノード)にLinkexpressをインストールします。

Linkexpressのセットアップは、複写元システム(副系ノード)から、複写先システム(正系ノード)および複写先システム(副系ノード)の2ノードに向けたファイル転送業務が動作するようセットアップします。

参照

詳細は、以下のマニュアルを参照してください。

  • Linkexpress 導入ガイド

  • 導入運用ガイド

6.2.1.2 Linkexpress Replication optionのセットアップ

6.2.1.3 抽出定義の作成

複写先システム(正系ノード)に対する抽出定義を作成します。

複写先システム(副系ノード)に対しては、複写先システム(正系ノード)用に作成した抽出定義を使用するため、作成する必要はありません。

6.2.1.4 DBサービス定義の作成

複写先システム(正系ノード)と複写先システム(副系ノード)で、同じ内容のものを作成します。

6.2.1.5 レプリケーションMC連携業務の作成

複写元システム(副系ノード)において、レプリケーションMC連携業務を作成し、業務定義登録コマンド(lxdefwrkコマンド)と業務定義反映コマンド(lxrefwrkコマンド)の2つのコマンドによって登録/反映を行います。

図6.5 レプリケーションの業務の構成

S:STARTイベント
実:実行処理
C:状態チェック処理
抽:差分抽出処理
転:差分データ送信
格:差分格納処理
確:差分確定処理
E:ENDイベント

図6.6 レプリケーションMC連携業務の業務定義

表6.1 START(業務名=LX_EVT_REPLICATION)

パラメタ名

設定方法

システム名

system

複写元システム(副系ノード)のサーバ名を指定します。

自側利用者名

ownsecur

複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。

自側パスワード

自側グループ名

業務スケジュール

schedule

以下のいずれかで設定します。

  • “業務スケジュールの設定”ダイアログボックス(注):
    スケジュール種別に“一定時間間隔繰り返し”と時間間隔にスケジュール間隔を設定

  • 業務定義:
    scheduleに、“rtry”とスケジュール間隔を設定

注)Linkexpressクライアントの業務定義ウィンドウで定義する場合です。

業務スケジュール(schedule)に指定するレプリケーションMC連携業務の実行間隔は、以下の式を参考に検討します。

レプリケーション間隔 > レプリケーションMC連携業務時間 + レプリケーション業務(Mirroring Controller用)時間
レプリケーションMC連携業務時間 ≒ 2秒
レプリケーション業務(Mirroring Controller用)時間 = 抽出時間 + 転送時間 + 格納時間 + 確定時間 + 2秒
表6.2 実行処理(イベント名=PRIMARY)

パラメタ名

設定方法

イベント種別

event

“ownappls”固定です。

ジョブ名

レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトを指定します。

LinuxLinuxの場合:“LX_EVT_STRREP.sh”

WindowsWindowsの場合:“LX_EVT_STRREP.bat”

ジョブへの通知パラメタ

jobparm

“LX_EVT_STRREP.sh”または“LX_EVT_STRREP.bat”の引数を指定します。
引数は、複写元システム(副系ノード)に対するレプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務名です。

自側利用者名

ownsecur

複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。指定しない場合は、“START”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

表6.3 実行処理(イベント名=SECONDARY)

パラメタ名

設定方法

イベント種別

event

“ownappls”固定です。

ジョブ名

レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトを指定します。

LinuxLinuxの場合:“LX_EVT_STRREP.sh”

WindowsWindowsの場合:“LX_EVT_STRREP.bat”

ジョブへの通知パラメタ

jobparm

“LX_EVT_STRREP.sh” または“LX_EVT_STRREP.bat”の引数を指定します。

引数は、複写元システム(副系ノード)に対するレプリケーション業務(Mirroring Controller用)の業務名です。

自側利用者名

ownsecur

複写元システム(副系ノード)の利用者名、パスワードおよびグループ名(省略可)を指定します。
指定しない場合は、“START”イベントで設定した値が使用されます。

自側パスワード

自側グループ名

6.2.1.6 レプリケーション業務(Mirroring Controller用)の作成

複写元システム(副系ノード)において、レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を作成し、業務定義登録コマンド(lxdefwrkコマンド)と業務定義反映コマンド(lxrefwrkコマンド)の2つのコマンドによって登録/反映を行います。

レプリケーション業務Mirroring Controller用)の業務定義

レプリケーション業務(Mirroring Controller用)は、レプリケーションMC連携業務のPRIMARYイベントとSECONDARYイベントから実行される2種類を用意します。

ここでは、PRIMARYイベントおよびSECONDARYイベントから実行される業務を以下のように表現します。

参照

  • 差分データ送信(イベント名:DATA_SND)の設定方法の詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。

  • 差分確定処理(イベント名:COPY_COMMIT,COPY_COMMIT2)の設定方法の詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。

イベントシェルスクリプトについて

イベントシェルスクリプトには、以下の2種類があります。

シェルスクリプト名

意味

LinuxLX_EVT_STRREP.sh

または

WindowsLX_EVT_STRREP.bat

レプリケーション業務(Mirroring Controller用)を実行するシェルスクリプトです。
レプリケーションMC連携業務から実行します。

LinuxLX_EVT_MCCHK.sh

または

WindowsLX_EVT_ MCCHK.bat

DBミラーリングサービスの状態をチェックします。

サンプルの配置先は以下です。

LinuxLinuxの場合:/opt/FJSVlnkre/SAMPLE/MC_NATIVE

WindowsWindowsの場合:Linkexpress Replication optionインストールフォルダ\SAMPLE\MC_NATIVE

参照

シェルスクリプトまたはバッチファイルの内容については“付録A サンプルファイル一覧”を参照してください。