ここでは、両システムがクラスタシステムの場合について説明します。
セットアップ手順
以下の手順で実行してください。
各ノードが並列で表記されている場合は、どのノードを先に実行しても問題ありません。
番号のついている手順について、本項で説明します。
複写元システム | 複写先システム | ||
---|---|---|---|
運用ノード | 待機ノード | 運用ノード | 待機ノード |
Symfoware Serverのセットアップ | Symfoware Serverのセットアップ | ||
1.クラスタアプリケーション(RMS)の停止 | 1.クラスタアプリケーション(RMS)の停止 | ||
3.切替えディスクのマウント | 3.切替えディスクのマウント | ||
9.資源識別子情報の抽出と登録 | 9.資源識別子情報の抽出と登録 | ||
10.Symfoware/RDBの停止 | 10.Symfoware/RDBの停止 | ||
(センター切替えの場合) 12.サブプロシジャの登録(RERUNログ抽出作業域削除) | 12.サブプロシジャの登録(RERUNログ抽出作業域削除) | ||
13.サブプロシジャの登録(DRレプリケーション業務) 14.BC管理DBのDSIプレオープン | 13.サブプロシジャの登録(DRレプリケーション業務) | ||
15.GDSリソースの非活性化 | 15.GDSリソースの非活性化 | ||
17.DRレプリケーション業務の作成 | |||
18.DRレプリケーション業務の作成(センター切替え用) |
ポイント
複写元システムまたは複写先システムのどちらかが単一システムの場合、単一システム側では以下の作業は不要です。
クラスタアプリケーション(RMS)の停止、設定、起動
GDSリソースの活性化、非活性化作
切替えディスクのマウント、アンマウント
サブプロシジャの登録
各コマンドの-fオプションに指定する“DRサーバ環境ファイル”の以下のパラメタには、/etc/hostsファイルに指定した引継ぎIPアドレスのサーバ名(ホスト名)を指定してください。
SERVER1
SERVER2
DRサーバ環境ファイルの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
クラスタアプリケーション(RMS)が停止している場合、引継ぎIPは利用できません。
クラスタアプリケーション(RMS)が停止している場合に、資源識別子情報などをftpコマンドなどで相手システムにファイル転送する場合は、相手システムのサーバ名(ホスト名)に対しファイル転送を行います。
参照
Symfoware Serverのセットアップについては、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
Linkexpressのセットアップについては、“Linkexpress クラスタシステム導入説明書”を参照してください。
クラスタアプリケーション(RMS)の停止
クラスタアプリケーション(RMS)が起動している場合は、クラスタアプリケーション(RMS)を停止します。
GDSリソースの活性化
GDSリソース、Fsystemリソースを活性化します。
詳細は、“8.4.2 リソースの活性化・非活性化について”を参照してください。
切替えディスクのマウント
切替えディスクに用意した切替えファイルシステムを、mountコマンドによってマウントします。
各種パラメタファイルの編集
両システムで、以下のパラメタファイルを編集します。編集内容は、単一システムの場合と同じです。
RDB構成パラメタファイル
BC構成パラメタファイル
RLP動作環境ファイル
RLP定義ファイル
DRレプリケーション定義ファイル
BCログ管理ファイルの作成
lxrepdrlogコマンドで、BCログ管理ファイルを作成します。作成方法は、単一システムの場合と同じです。
詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。
RLMとRLCの作成
両システムそれぞれで、lxrepdrcrtコマンドによって、RLMとRLCを作成します。
lxrepdrcrt -p RLP名 -m rlp -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル名
センター切替えを行うシステムの場合は-Rオプションを指定し、複写先システムにもRLCファイルを作成します。
lxrepdrcrt -p RLP名 -m rlp -k reflect -d DRレプリケーション定義ファイル名 [-R]
Symfoware/RDBの起動
rdbstartコマンドによって、Symfoware/RDBを起動します。
BC管理DBの作成
両システムのそれぞれで、lxrepdrcrtコマンドによって、BC管理DBを作成します。
センター切替えを行うシステムの場合は-Rオプションを指定し、複写元システムにもRERUNログ引継ぎファイルを作成します。
lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k capture -d DRレプリケーション定義ファイル名 [-R]
lxrepdrcrt -p RLP名 -m mndb -k reflect -d DRレプリケーション定義ファイル名
資源識別子情報の抽出と登録
lxrepdrmapコマンドによって、複写元システムで資源識別子情報を抽出し、ftpコマンドなどで複写先システムに転送します。複写先システムでは、受信した資源識別子情報を、lxrepdrmapコマンドによって登録します。
Symfoware/RDBの暗号化機能を利用している場合については、“導入運用ガイド”を参照してください。
lxrepdrmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
lxrepdrmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
Symfoware/RDBの停止
rdbstopコマンド(オプションなし)によって、Symfoware/RDBを停止します。
切替えディスクのアンマウント
切替えディスクに用意した切替えファイルシステムを、umountコマンドによってアンマウントします。
サブプロシジャの登録(RERUNログ抽出作業域削除)
RERUNログ抽出作業域の削除のためのサブプロシジャを登録します。
詳細は、“8.3.3 Linkexpress Replication optionの状態遷移プロシジャ”を参照してください。
センター切替えを行うシステムの場合は、複写元システムにも本サブプロシジャを登録してください。
クラスタアプリケーションのノード切替えに連動し、起動するDRレプリケーション業務の操作をサブプロシジャに登録します。
Symfoware/RDBのホットスタンバイ構成の場合、RMSの起動によりLinkexpressのサブプロシジャ(work.sh)が実行されます。
詳細は、“8.3 状態遷移プロシジャ”を参照してください。
BC管理DBのDSIプレオープン
BC管理DBのDSIをプレオープンします。
BC管理DBのDSIをプレオープン対象とすることで、Symfoware/RDBのホットスタンバイ構成の場合、待機モードから運用モードに切替える処理をさらに高速化することができます。
プレオープンの詳細については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
プレオープンするDSIについては、“導入運用ガイド”を参照してください。
GDSリソースの非活性化
GDSリソース、Fsystemリソースを非活性化します。
詳細は、“8.4.2 リソースの活性化・非活性化について”を参照してください。
クラスタアプリケーション(RMS)の設定と起動
Symfoware/RDBと同じスタンバイ型クラスタアプリケーションに、以下のリソースを登録します。
DRレプリケーション資源を配置してるGDSリソース
DRレプリケーション資源を配置してるFsystemリソース
リソース登録した後、両システムで、クラスタアプリケーション(RMS)を起動します。
DRレプリケーション業務の作成
作成方法は、単一システムの場合と同じです。詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。
DRレプリケーション業務の作成(センター切替え用)
作成方法は、単一システムの場合と同じです。詳細は、“導入運用ガイド”を参照してください。