PRIMECLUSTERによるクラスタシステムでの作業手順を以下の図に示します。
ここでは、1対1の運用待機について、“1.2.1 1対1の運用待機の構成”で説明している構成を基に説明します。
図中の太線で囲んだ項目については、本書で詳しく説明します。それ以外の項目については、以下のマニュアルを参照してください。
導入運用ガイド
Symfoware Server クラスタ運用ガイド
Symfoware Server 導入ガイド(クライアント編)
Enterprise Postgres クラスタ運用ガイド
Enterprise Postgres 導入ガイド(クライアント編)
Linkexpress 導入ガイド
Linkexpress 運用ガイド
Linkexpress クラスタシステム導入説明書
注意
PRIMECLUSTERによるクラスタシステムは、コールドスタンバイ運用での1対1の運用待機だけをサポートしています。
参照
PRIMECLUSTERによるクラスタシステムの詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。
PRIMECLUSTERによるクラスタシステムでの作業手順
図2.1 Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresがフェイルオーバ運用の場合
図2.2 Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresがデータベース多重化運用の場合
ポイント
複写先システムがクラスタシステムの場合は、以下の作業に加え、“Linkexpress Replication optionのインストール”と“DBサービス定義”を行う必要があります。
DBMSのインストール(フェイルオーバ運用の場合)
DBMSのClientのインストール(データベース多重化運用の場合)
DBMSのセットアップ
Linkexpressのインストール
Linkexpressのセットアップ
レプリケーション対象のデータベースの作成
Symfoware ServerまたはEnterprise Postgresがデータベース多重化運用の場合、データベース多重化システムを複写元とするレプリケーションをDBミラーリングシステム連携と呼びます。DBミラーリングシステム連携では複写元システムの連携サーバを運用待機のクラスタ構成とすることで、連携サーバの一方のシステムに障害が発生してもレプリケーション業務を継続することができます。
DBミラーリングシステム連携の場合、連携サーバに障害が発生するとトランザクションログテーブルが膨張するため、データベースサーバの可用性を脅かす場合があります。そのため、Linkexpress Replication optionでは連携サーバを運用待機のクラスタ構成とすることを推奨しています。