EDI連携機能は、事前にデータ格納・抽出用それぞれの変換ルールを作成することで、業務システム内で変換ルールを共有・再利用できるようにします。これにより、コード変換に対する開発工数を削減できます。
格納したデータについては、改ざん検知により真正性を保証できます。
また、データ提供者がアクセスルールを作成することで、利用者の属性・データに応じたアクセス権限を設定できます。
変換ルール(個社形式・標準形式間のデータ変換定義)の一部であるコード変換定義(個社形式のコードと標準形式のコードの対応関係)の作成を支援する機能を提供します。本機能は、変換ルール作成工程における、コード変換定義作成の効率化を図るためのGUIの一部です。
コード変換定義作成支援機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
コード変換定義作成支援機能では、以下の機能があります。
個社マスタファイルのアップロード
標準マスタの一覧や情報の取得
個社形式のコードと標準形式のコードによる名寄せ
コード変換定義ファイルのダウンロード
作成済のコード変換定義を使った個社マスタ更新差分の差分名寄せ
参照
コード変換定義作成支援機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
ポイント
個社形式のコードとは、各企業が独自に定めた企業名などのデータに対するコードです。
データ基盤に登録した変換ルールを利用者間で共有することで、新規変換ルール作成を支援するための機能です。
変換定義共有機能には、以下の機能があります。
個社形式・標準形式間のデータ変換定義の各要素を基盤内ファイルストレージで登録、管理
ファイルストレージ内に登録された変換ルール中から既存ルールを検索
注意
変換定義共有機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
参照
変換定義共有機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
事前に作成したルールに基づいて動作するデータの格納APIとデータの抽出APIを提供します。
また、データ基盤に格納したデータの真正性を保証するために、改ざんを検知・通知し、事業者の対応・復旧作業を支援するデータ改ざん防止機能を提供します。
格納抽出APIには、以下の機能があります。
分類 | 機能名 | 概要 |
---|---|---|
格納API | データ格納準備API | データの格納場所を生成する際に用いるWeb APIです。 |
データアップロードAPI | データをアップロードする際に用いるWeb APIです。 | |
抽出API | データ検索API | データをメタデータで検索し、検索条件に合致するデータ一覧を取得する際に用いるWeb APIです。 |
データダウンロードAPI | 格納されたデータを個社形式、または標準形式に変換して取得するWeb APIです。 | |
システム管理者用API | 検索用パラメータ定義内容取得API | 検索用パラメータ名の定義内容を取得する際に用いるWeb APIです。 |
検索用パラメータ定義更新API | 情報区分コードごとの検索用パラメータ名の定義内容を更新するためのWeb APIです。 | |
データ削除API | アップロードされたデータを削除する際に用いるWeb APIです。 | |
データ改ざん防止機能 | 変更ログ記録 | 変更ログをデータベースに記録する機能です。なお、本機能は、データアップロードAPIに組み込まれています。 |
変更ログ照会 | 変更ログ記録機能で記録した変更ログを照会する機能です。なお、本機能は、データダウンロードAPIに組み込まれています。 |
注意
格納抽出APIを利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
参照
格納抽出APIの使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
データ改ざん防止機能の有効化・無効化は、設定ファイルで設定します。
詳細は、“EDI連携/DB連携編ユーザーズガイド”の“setting.properties”を参照してください。
データへのアクセスを制御するためのアクセスルールを設定・支援する機能を提供します。
アクセス権限コントロールには、以下の機能があります。
分類 | 機能名 | 概要 |
---|---|---|
アクセス制御機能 | 属性、ユーザー単位のアクセス制御 | ユーザー、属性(所属企業やメーカーなどの役割)ごとにアクセスルールに応じた制御を行う機能です。 |
表形式データに対してカラム単位にアクセス制御を行う機能です。 | ||
アクセス制御設定機能 | データ提供者が作成したアクセスルールを設定する機能です。 | |
アクセスルール設定支援機能 | アクセス制御設定支援機能 | アクセスルールを作成するために必要な標準メッセージレイアウトや属性、ユーザー情報を参照・取得し、アクセスルール作成・設定を支援する機能です。 |
アクセスルール間の衝突回避機能 | アクセスルールが衝突した場合、ルール間で優先順位を設ける機能です。 |
注意
アクセス権限コントロール機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
参照
アクセス権限コントロール機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
アクセスルール承認機能は誤ったアクセスルールの登録を抑止するために、変換定義共有機能を利用した申請/承認を含むアクセスルールの運用保守フローを提供します。
注意
アクセスルール承認機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
参照
アクセスルール承認機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。
レイアウト編集支援機能は格納抽出APIで管理するXMLデータのレイアウトとアクセスル―ルを設定するための機能です。
GUI操作により下記を実現します。
レイアウトの読み込み、更新、保存
項目辞書を参照した、項目追加・削除・コピー
ユーザーや属性(所属企業やメーカーなどの役割)ごとのアクセスルール設定
レイアウトを元にしたアクセスルールファイル(JSON形式)の作成
また、Microsoft Entra ID 認証サービスとの連携(データ利用者追加時の定義レス)および、保存されたアクセスルールファイルのアクセスルール権限コントロールへの登録ができます。
注意
レイアウト編集支援機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。
参照
レイアウト編集支援機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。