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Big Data Integration ServerV1.7.0 利用ガイド

1.3.3 EDI連携機能

EDI連携機能は、事前にデータ格納・抽出用それぞれの変換ルールを作成することで、業務システム内で変換ルールを共有・再利用できるようにします。これにより、コード変換に対する開発工数を削減できます。
格納したデータについては、改ざん検知により真正性を保証できます。
また、データ提供者がアクセスルールを作成することで、利用者の属性・データに応じたアクセス権限を設定できます。

1.3.3.1 コード変換定義作成支援機能

変換ルール(個社形式・標準形式間のデータ変換定義)の一部であるコード変換定義(個社形式のコードと標準形式のコードの対応関係)の作成を支援する機能を提供します。本機能は、変換ルール作成工程における、コード変換定義作成の効率化を図るためのGUIの一部です。

コード変換定義作成支援機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

コード変換定義作成支援機能では、以下の機能があります。

参照

コード変換定義作成支援機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。

ポイント

  • 個社形式のコードとは、各企業が独自に定めた企業名などのデータに対するコードです。

1.3.3.2 変換定義共有機能

データ基盤に登録した変換ルールを利用者間で共有することで、新規変換ルール作成を支援するための機能です。

変換定義共有機能には、以下の機能があります。

注意

変換定義共有機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

参照

変換定義共有機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。

1.3.3.3 格納抽出API

事前に作成したルールに基づいて動作するデータの格納APIとデータの抽出APIを提供します。
また、データ基盤に格納したデータの真正性を保証するために、改ざんを検知・通知し、事業者の対応・復旧作業を支援するデータ改ざん防止機能を提供します。

格納抽出APIには、以下の機能があります。

表1.2 格納抽出APIの機能一覧

分類

機能名

概要

格納API

データ格納準備API

データの格納場所を生成する際に用いるWeb APIです。

データアップロードAPI

データをアップロードする際に用いるWeb APIです。

抽出API

データ検索API

データをメタデータで検索し、検索条件に合致するデータ一覧を取得する際に用いるWeb APIです。

データダウンロードAPI

格納されたデータを個社形式、または標準形式に変換して取得するWeb APIです。

システム管理者用API

検索用パラメータ定義内容取得API

検索用パラメータ名の定義内容を取得する際に用いるWeb APIです。

検索用パラメータ定義更新API

情報区分コードごとの検索用パラメータ名の定義内容を更新するためのWeb APIです。

データ削除API

アップロードされたデータを削除する際に用いるWeb APIです。

データ改ざん防止機能

変更ログ記録

変更ログをデータベースに記録する機能です。なお、本機能は、データアップロードAPIに組み込まれています。

変更ログ照会

変更ログ記録機能で記録した変更ログを照会する機能です。なお、本機能は、データダウンロードAPIに組み込まれています。

注意

格納抽出APIを利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

参照

  • 格納抽出APIの使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。

  • データ改ざん防止機能の有効化・無効化は、設定ファイルで設定します。
    詳細は、“EDI連携/DB連携編ユーザーズガイド”の“setting.properties”を参照してください。

1.3.3.4 アクセス権限コントロール機能

データへのアクセスを制御するためのアクセスルールを設定・支援する機能を提供します。
アクセス権限コントロールには、以下の機能があります。

表1.3 アクセス権限コントロールの機能一覧

分類

機能名

概要

アクセス制御機能

属性、ユーザー単位のアクセス制御

ユーザー、属性(所属企業やメーカーなどの役割)ごとにアクセスルールに応じた制御を行う機能です。

カラム単位のアクセス制御
(マスキング機能)

表形式データに対してカラム単位にアクセス制御を行う機能です。

アクセス制御設定機能

データ提供者が作成したアクセスルールを設定する機能です。

アクセスルール設定支援機能

アクセス制御設定支援機能

アクセスルールを作成するために必要な標準メッセージレイアウトや属性、ユーザー情報を参照・取得し、アクセスルール作成・設定を支援する機能です。

アクセスルール間の衝突回避機能

アクセスルールが衝突した場合、ルール間で優先順位を設ける機能です。

注意

アクセス権限コントロール機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

参照

アクセス権限コントロール機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。

1.3.3.5 アクセスルール承認機能

アクセスルール承認機能は誤ったアクセスルールの登録を抑止するために、変換定義共有機能を利用した申請/承認を含むアクセスルールの運用保守フローを提供します。

注意

アクセスルール承認機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

参照

アクセスルール承認機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。

1.3.3.6 レイアウト編集支援機能

レイアウト編集支援機能は格納抽出APIで管理するXMLデータのレイアウトとアクセスル―ルを設定するための機能です。

GUI操作により下記を実現します。

また、Microsoft Entra ID 認証サービスとの連携(データ利用者追加時の定義レス)および、保存されたアクセスルールファイルのアクセスルール権限コントロールへの登録ができます。

注意

レイアウト編集支援機能を利用するためには、他ソフトウェアのインストールが別途必要です。詳細については“3.2.3.3.1 EDI連携機能を使用する場合”を参照してください。

参照

レイアウト編集支援機能の使い方については、“EDI連携/DB連携編 ユーザーズガイド”を参照してください。