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Linkexpress Replication optionV5.0L27 導入運用ガイド

6.4.1 センター切替え

複写元システムから複写先システムへのセンター切替えを説明します。

センター切替えは、「RLPの初期化」および「資源識別子情報の抽出と登録」を実施します。これらの操作は、複写元システムに切り替えたいセンターで行います。なお、事前にlxrepdrchkコマンドで、RERUNログが残存しないことを確認してください。

以下の手順で実行してください。

複写元システムと複写先システムが並列で表記されている場合は、どちらのシステムを先に実行しても問題ありません。

センターA

センターB

■複写元システム
(DRレプリケーション運用中)

■複写先システム
(DRレプリケーション運用中)

1.DRレプリケーション運用の停止

2.RLPの初期化
3.資源識別子情報の抽出と登録

■新複写先システム

■新複写元システム

4.RERUNログの取得開始
5.センター切替え用DRレプリケーション業務の操作
6.利用者プログラムの再開

7.Symfoware/RDBの停止
8.メンテナンス
9.Symfoware/RDBの起動
10.RERUNログの取得開始

11.DRレプリケーション運用の組込み

11.DRレプリケーション運用の組込み

  1. DRレプリケーション運用の停止

    6.2.4 DRレプリケーション運用の停止”を参照し、運用を停止してください。

  2. RLPの初期化

    lxrepdrinit -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル(センター切替え用)名

    DRサーバ環境ファイルは、事前に用意したセンター切替え用DRサーバ環境ファイルを使用します。

  3. 資源識別子情報の抽出と登録

    lxrepdrmap -p RLP名 -k both  -f DRサーバ環境ファイル(センター切替え用)名 -d DRレプリケーション定義ファイル名

    DRサーバ環境ファイルは、事前に用意したセンター切替え用DRサーバ環境ファイルを使用します。

    Symfoware/RDBの暗号化機能を使用している場合の資源識別子情報の抽出と登録は、“6.1.3 Linkexpress Replication optionのセットアップ”を参照してください。

  4. RERUNログの取得開始

    1. メンテナンスを行う場合(Symfoware/RDBを停止した場合)

      lxrepdrena -p RLP名 -k capture
    2. センター切替え後、単純に逆方向のDRレプリケーション運用を行いたい場合(Symfoware/RDBを停止してない場合)

      lxrepdrena -p RLP名 -k both -f DRサーバ環境ファイル(センター切替え用)名

    b.の場合、DRサーバ環境ファイルは、事前に用意したセンター切替え用DRサーバ環境ファイルを使用します。

  5. センター切替え用DRレプリケーション業務の操作

    下記コマンドで、以下のいずれかのセンター切替え用DRレプリケーション業務を起動します。
    なお、メンテナンスを行う場合は、b.またはc.のいずれかを選択します。

    1. センター切替え後、単純に逆方向のDRレプリケーション運用を行いたい場合

      lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k both -f DRサーバ環境ファイル(センター切替え用)名 -R [-w 作業ディレクトリパス名]

      DRサーバ環境ファイルは、事前に用意したセンター切替え用DRサーバ環境ファイルを使用します。

    2. 新複写先システムに、RERUNログの転送まで行いたい場合(注)

      lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k capture -R [-w 作業ディレクトリパス名]
    3. 新複写元システムに、RERUNログを蓄積させる場合(転送は行わない)(注)

      lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k capture -R -N [-w 作業ディレクトリパス名]

    注) 長期間、新複写先データベースへのRERUNログの反映を行わなかった場合、RLC退避ファイルの配置先ディスクが満杯になり、その後、RLCファイルが満杯になるリスクがあります。

  6. 利用者プログラムの再開

  7. Symfoware/RDBの停止

    複写元システムのメンテナンスを行う場合は、Symfoware/RDBを停止します。

  8. メンテナンス

    ハードやOS、Symfoware Serverなどの各ミドルウェアのメンテナンスを行います。

  9. Symfoware/RDBの起動

    メンテナンス作業のために停止していたSymfoware/RDBを起動します。

  10. RERUNログの取得開始

    新複写先システムでRERUNログの取得開始を行います。
    本操作により、新複写先システムのRLPがオンライン状態になり、RERUNログ反映業務が起動できる状態になります。

    lxrepdrena -p RLP名 -k reflect
  11. DRレプリケーション運用の組込み

    手順5のb.またはc.を行った場合、下記手順で起動していないDRレプリケーション業務を起動します。

    • 新複写先システムに、RERUNログの転送まで行った場合(RERUNログの反映業務未起動)

      新複写先システムでRERUNログ反映業務を起動します。

      lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k reflect -R [-w 作業ディレクトリパス名]
    • 新複写元システムに、RERUNログを蓄積させた場合(RERUNログの転送業務未起動)

    1. 新複写元システムでRERUNログ転送業務を起動します。“RERUNログ転送業務名”には、RDSND_“RLP名”を指定します。

      lxrepdrrep -a start -s RERUNログ転送業務名 [-w 作業ディレクトリパス名]
    2. 新複写先システムでRERUNログ反映業務を起動します。

      lxrepdrrep -p RLP名 -a start -k reflect -R [-w 作業ディレクトリパス名]

注意

センター切替え後に使用するDRレプリケーション業務の業務名は、以下です。
lxrepdrrepコマンドで、DRレプリケーション業務を操作する際、-Rオプションを付ける必要があります。

  • DRレプリケーション実行業務:RDEX_“RLP名”

  • RERUNログ取得業務:RDBK_“RLP名”

  • RERUNログ転送業務:RDSND_“RLP名”

  • RERUNログ反映業務:RDREF_“RLP名”