グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションでは、オープンサーバが複写先システムの場合にDBサービス定義が必要になります。
また、通信プロトコルにFNAのHICSプロトコルを使用する場合は、オープンサーバが複写元システムの場合であってもDBサービス定義が必要になります。
DBサービス定義はLinkexpressのDB連携機能の1機能です。以下の手順で実施します。詳細は、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
定義内容を記述したDBサービス定義ファイルを作成します。
ここでは、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとのレプリケーションでのDBサービス定義の注意点について、以下の場合に分けて説明します。
オープンサーバが複写先システムの場合
オープンサーバが複写元システムの場合
オープンサーバが複写先システムの場合、格納するデータの形式(コード系や数値の表現形式)をグローバルサーバおよびPRIMEFORCEの形式からオープンサーバの形式に変換するための定義をDBサービス定義で行う必要があります。
なお、DBサービス定義の方法は、選択した通信プロトコルの種類によって異なります。
通信プロトコルにFNAのHICSプロトコルを使用する場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用する場合のDBサービス定義の方法については、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
ここでは、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用する場合のDBサービス定義の方法について、オープンサーバ間のレプリケーションとの相違点を中心に説明します。
ここで説明していないオペランドについては、“第1章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション(Postgres)”、“第3章 Oracle抽出レプリケーション”および“第5章 他社データベースへのレプリケーション”と同じです。“1.1.7 DBサービス定義”および、“2.1.5 DBサービス定義”、“第5章 他社データベースへのレプリケーション”を参照してください。
入力データの形式には、“local”を指定してください。
また、入力データの形式は、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEで抽出したデータの形式に従ってください。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCEで抽出したデータのコード系を指定してください。“jef-ebcdic-kana”または“jef-ebcdic-ascii”となります。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCEで抽出したデータの数値の表現形式を指定してください。
Solarisの場合
BYTEORDERオペランドを省略します。
Linux、Windowsの場合
“big”を指定します。
以下のように指定してください。
抽出データをDB-EXPRESS/Dの差分SAM機能で作成した場合、またはPowerAIM/TJNLのジャーナル(配付ファイル)とする場合は、各データ項目以外に付加情報が存在するので、差分反映情報の“@DBOP”などを指定する必要があります。
差分SAM機能の詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 差分DB反映機能編”を参照してください。ジャーナル(配付ファイル)の詳細については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。差分反映情報については、“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
DB-EXPRESS/Bの抽出機能により抽出した場合は、付加情報は存在しません。
複写先データベースに格納するデータの数値の表現形式を指定します。
なお、OSがSolarisであり、CODEオペランドが、“sjis-ms”および“unicode”以外の場合、本オペランドを省略してください。
通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用するため、オープンサーバが複写元システムの場合であっても、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEへファイル転送するためのDBサービス定義が必要になります。
詳細については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編” および“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
通信プロトコルがTCP/IPのFTP+プロトコルで、オープンサーバが複写元システムの場合は、DBサービス定義は必要ありません。