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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.8.1 サーバ動作環境ファイルの設定

サーバ動作環境ファイルは、動作環境に必要な情報をテキストファイルに記述し、そのファイルをlvsetenvコマンドで登録します。登録が正常に終了すると、テキストファイルのバックアップファイル(lvsvenv.BAK)がList Worksシステムディレクトリに作成されます。

ポイント

リスト管理サーバの環境設定を行うためには、Interstage Application Server およびデータベース(SymfowareまたはOracle)がインストールされ、環境設定が完了している必要があります。リスト管理サーバの環境設定の前に確認してください。

(1) 設定手順

以下の手順でサーバ動作環境ファイルを設定します。

  1. サーバ動作環境ファイルの設定

    テキストファイルを用意して、動作環境に必要な情報を設定します。これがサーバ動作環境ファイルになります。

    サーバ動作環境ファイルの記述形式や設定内容については、“付録B サーバ動作環境ファイル”を参照してください。

    注意

    サーバ動作環境ファイルで指定する各ディレクトリは、lvsetenvコマンドを実行しても作成されません。事前に作成しておく必要があります。その際、各ディレクトリをNFSのファイルシステムには作成しないでください。

    ポイント

    テキストファイルのひな型(lvtenv.txt)が以下の格納場所に用意されています。

    「/opt/FJSVlw-sv/etc」ディレクトリ配下

  2. List Worksサービスの停止

    List Worksサービスが起動している場合は、lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを停止します。フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバのList Worksサービスを停止します。

  3. lvsetenvコマンドの実行

    lvsetenvコマンドを実行して、1.で用意したサーバ動作環境ファイルを登録します。

    ポイント

    リスト管理サーバと管理者ツール間の通信用ポート番号の変更を必要とする場合は、プロパティファイルを編集してポート番号を変更します。

    プロパティファイルの編集については、“2.8.3 プロパティファイルの編集”を参照してください。
  4. List Worksサービスの起動

    lwserverコマンドを使用して、List Worksサービスを起動します。List Worksサービスを起動することで、サーバ動作環境ファイルの内容が有効になります。

    ポイント

    lvsetenvコマンドを使用して設定した内容は、lvlstenvコマンドで確認することができます。

    各コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

(2) サーバ動作環境ファイル設定の必須項目

必須項目となる情報は、以下に示すデータベースに関するものとJavaに関するものです。

(3) クラスタシステム運用またはフォルダの共有運用を行うための設定

クラスタシステム運用またはフォルダの共有運用を行う場合は、サーバ動作環境ファイルの設定時に以下の設定が必要です。

  1. クラスタ運用の設定を有効(CLUSTER=1)にします。

  2. 以下の各情報定義において、

    • JEF/AP形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(KOL5)

    • KOL6形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(KOL6)

    • FCB格納ディレクトリ(FCB)

    • JEF 形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ(OVL)

    • 帳票項目・オーバレイ位置保存ファイル格納ディレクトリ(OVDFLD)

    • 受信フォルダ格納ディレクトリ(RCV-FOLDER)

    • 実行履歴ファイル格納ディレクトリ(TRNLOGF)

    • オーバレイ世代管理用ディレクトリ(CTRL-OVL)

    • 帳票業務作業ディレクトリ(TMP-DIR)

    ディレクトリのパス名を以下のように指定します。

      クラスタシステム運用の場合 ⇒ 共用ディスク装置に存在するディレクトリのパス名
      フォルダの共有運用の場合   ⇒ 共用ファイルシステムに存在するディレクトリのパス名

注意

クラスタシステムで運用する場合は、リスト管理サーバの異常終了時の扱い(LWSV-WATCH)の設定を有効(自動起動する)にしないでください。