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Interstage List Works V11.0.0 運用手引書
FUJITSU Software

C.1.3 文字の扱いについて

文字の扱いについて、以下の項目ごと説明します。

コード変換仕様

List Worksでは、標準コード変換のiconv関数を使用して、文字コードをクライアントの文字コード系(シフトJISコード)に変換します。

コード変換仕様は、Charset Managerの設定に従います。

参照

コード変換仕様の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。

◆ 1バイトコードの変換について

EBCDIC(カナ)、EBCDIC(英小文字)、EBCDIC(ASCII)は、Charset Managerのiconv関数を使用して、ASCIIに変換されます。

上記の1バイト文字は、変換後のList Worksでは、以下のような扱いになります。

  • 0x40以降の文字以外は空白に置き換えます。

  • 0x40より小さいコードは、制御コードであるためスキップして何も出力しません。

また、変換元コード系により、変換元の文字とは異なってList Worksで表示される場合があります。

変換元
コード系

変換前の1バイトコード

X’A1’

(アッパ
ライン)

X’5B’

(\)

X’4A’

(ポンド記号)

X’4F’

(論理和)

X’5A’

(感嘆符)

X’5F’

(¬)

X'6A'

(縦棒)

変換後のList Worksでの表示

EBCDIC

(カナ)

'~'

(X’7E’)

(SJIS X’8192’を半角サイズで表示)

(X’7C’に置き換えて表示)

(X’21’に置き換えて表示)

(SJIS X'81CA'を半角サイズで表示)

(SJISに対応する文字がないため〓と表示)

EBCDIC

(英小文字)

'$'

(X’24’)

EBCDIC

(ASCII)

―:変換元コード系に該当文字なし

JEF拡張漢字の出力

◆ リスト管理サーバ環境設定で、外字の扱いとして「文字コード」を選択した場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。Charset Managerが提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。

◆ リスト管理サーバ環境設定で、外字の扱いとして「イメージ」を選択した場合

シフトJISコードに変換後、「0xEB3F」を超える文字コードに変換された場合は、Charset Managerが提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出しビットマップ化して出力します。

利用者定義文字の出力

◆ リスト管理サーバ環境設定で、外字の扱いとして「文字コード」を選択した場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。Charset Managerが提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。

◆ リスト管理サーバ環境設定で、外字の扱いとして「イメージ」を選択した場合

外字ファイル内の利用者定義文字を取り出しビットマップ化して出力します。利用者定義文字については、事前に富士通ホストから転送し、Charset Managerを用いて登録する必要があります。

参照

JEF拡張漢字、利用者定義文字をクライアントで利用するための準備については、“7.3 外字の準備”を参照してください。

注意

JEF拡張漢字、利用者定義文字は32×32のサイズで登録してください。

(1) 文字の扱いに関する注意事項

JIS規格は5年ごとに改定が行われており、1983年JIS規格改定では、文字の大幅な入れ替え/追加/字形変更が行われました。

この改定への対応は、List Worksクライアント、Webクライアントで使用されるシフトJISコード系文字と、富士通ホストで使用されるJEFコード系文字では以下のように異なっていました。

このため、富士通ホストにおいてJIS規格改定前の文字(JIS 1/2水準領域の文字)を含む帳票を、クライアントに送付した場合、該当する文字が定義されていない場合は、表示/印刷できません。

表示/印刷できるようにするためには、事前に、JEF拡張漢字サポートが提供するJEF拡張漢字フォントの中から、必要となるものを選択し、Charset Managerを用いて各クライアントに“外字”として登録しておく必要があります。

参照

登録方法の詳細は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。