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Interstage List Works V11.0.0 運用手引書
FUJITSU Software

3.6.8 ID印刷による保護

ID印刷による保護は、クライアントサーバ運用でリスト管理サーバの帳票をローカル印刷する場合に有効となります。ID印刷を行うかどうかは、帳票情報で設定します。

印刷者のユーザIDや印刷日時により、印刷された帳票に対する責任の所在を明確にすることができます。また、記入情報の有無を確認することにより、印刷物が不正に改ざんされていないかを確認できます。これにより、帳票を外部に持ち出すこと、および記入情報によってデータを改ざんしたように見せかけることを、抑止することができます。

参照

帳票情報については、“第8章 帳票情報”を参照してください。

ID印刷を行うと、List Worksから印刷した帳票に、「印刷者のユーザID」「印刷日時」「記入情報の有無」の順に、帳票の各ページに情報を出力します。

注意

  • マイ コンピュータの帳票については、ID印刷を行うことはできません。マイ コンピュータの帳票に対しては、以下の方法によりセキュリティを確保することを奨励します。

    • 帳票のアクセス権によって、マイ コンピュータへの複写、名前を付けて保存、ファイリング、PDF表示/PDF保存などの帳票操作を抑止する

    • エリアIDや暗証番号の設定を行う

  • PDF変換後の帳票、およびPDF表示/保存された帳票については、ID印刷を行うことはできません。

  • PDF形式に変換する時に、ID印刷を行うことはできません。

  • ID印刷の情報が設定された帳票に対して、選択範囲の印刷、および検索結果の行一覧/表形式の一覧の印刷を行った場合、エラーとなります。

ポイント

  • 印刷開始原点は(0,0)と見なし、プリンタの印刷禁止域を除いた位置からID印刷します。

  • 連結表示した帳票を印刷した場合、連結対象の帳票にID印刷を指定した帳票が1つでもあれば、連結されたすべての帳票に対して、ID印刷されます。

  • 帳票情報の「ユーザIDの印刷指定」「印刷日時の印刷指定」「記入情報の有無の印刷指定」については、論理和で扱われます。「ユーザIDの印刷指定」「印刷日時の印刷指定」「記入情報の有無の印刷指定」以外の帳票情報については、連結表示した帳票で、かつ最初に設定されているID印刷関連の帳票情報が適用されます。

    以下に例を示します。

    下記の帳票を、A帳票、B帳票、C帳票の順に連結する場合

    • A帳票:ID印刷を行わない

    • B帳票:「記入情報の有無の印刷指定」が有効

    • C帳票:「ユーザIDの印刷指定」「印刷日時の印刷指定」が有効

    A帳票、B帳票、およびC帳票を連結表示して印刷した場合、「印刷者のユーザID」「印刷日時」「記入情報の有無」がID印刷される。

    「印刷者のユーザID」「印刷日時」「記入情報の有無」以外のID印刷関連の帳票情報は、B帳票の帳票情報が適用される。

  • 「ユーザIDの印刷指定」「印刷日時の印刷指定」「記入情報の有無の印刷指定」以外の帳票情報については、連結表示した帳票で最初にID印刷を行う