仕分けした帳票をさらに分割するための分割条件を指定するレコードです。
記述形式
分割条件を文字列で指定する場合
RS,STRC,検索左上X座標,検索左上Y座標,検索右下X座標,検索右下Y座標,キー名,
分割条件をオーバレイ名で指定する場合
RS,OVLN,キー名,
定義位置
定義位置は以下のとおりです。
仕分け条件情報定義レコード(CCレコード)が定義されている場合
各配信先の最終仕分け条件情報定義レコード(CCレコード)の次に定義します。
仕分け条件情報定義レコード(CCレコード)が定義されていない場合
個別仕分け定義レコード(CMレコード)の次に定義します。
定義数
1つの個別仕分け定義レコード(CMレコード)に対し最大5個の条件を組み合わせることができます。
定義項目
分割条件を文字列で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
RS | 2 | ○ | 仕分け結果分割定義レコードを示します。 | 「RS」は「Result Separate」の略です。 |
分割種別 | 4 | ○ | 「STRC」を指定します | 文字列範囲による検索 |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の左上X座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の左上Y座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の右下X座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 検索文字列が存在する範囲の右下Y座標を指定します。 | 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
キー名 | 20以内 | 帳票情報として付加するキーの名前を指定します。 | ここで指定したキー名は、分割種別によって特定される帳票内のデータとマージされて1つのキー情報となります。固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)で、キーの値を設定するときに、本レコードで生成されたキー情報を利用できます。 参照 詳細については、“C.2.3 RSレコードの帳票情報の定義を利用する方法”を参照してください。 |
○:必須オペランド
分割条件をオーバレイ名で指定する場合
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
RS | 2 | ○ | 仕分け結果分割定義レコードを示します。 | 「RS」は「Result Separate」の略です。 |
分割種別 | 4 | ○ | 「OVLN」を指定します | オーバレイ名による検索 |
キー名 | 20以内 | 帳票情報として付加するキーの名前を指定します。 | ここで指定したキー名は、分割種別によって特定される帳票内のデータとマージされて1つのキー情報となります。固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)で、キーの値を設定するときに、本レコードで生成されたキー情報を利用できます。 参照 詳細については、“C.2.3 RSレコードの帳票情報の定義を利用する方法”を参照してください。 |
○:必須オペランド
注意事項
以下について説明します。
帳票の分割の単位に関する注意事項
&CONT指定の個別仕分け定義レコード(CMレコード)配下に指定した場合の注意事項
抜き出し文字列の位置に関する注意事項
抜き出し文字列の文字に関する注意事項(オープン帳票の場合のみ)
帳票の分割の単位に関する注意事項
仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)を1つ定義した場合は、分割種別によって特定される帳票内の情報が同じであるページが同一帳票としてまとめられます。
仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)を複数定義した場合は、それぞれの分割種別によって特定される帳票内の情報が全て同じであるページが同一帳票としてまとめられます。
&CONT指定の個別仕分け定義レコード(CMレコード)配下に指定した場合の注意事項
配信先に&CONTが指定された個別仕分け定義レコード(CMレコード)配下に指定した仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)は無視されます。この場合、直前のページが配信された個別仕分け定義レコード(CMレコード)配下に指定された仕分け結果分割定義レコード(RSレコード)が有効となります。
抜き出し文字列の位置に関する注意事項
RSレコードで指定する座標値は、用紙の左上を原点として、X軸右方向が正、Y軸下方向が正である。指定した座標値が複数行にわたっている場合は、1番上の行が有効になります。
単位系は、1/1440インチ単位となります。
座標値については、帳票ダンプ出力機能により知ることができます。
参照
帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。
また、リスト管理サーバに帳票を一旦登録し、List Worksクライアントで表示し、範囲選択機能を利用することでも座標値を確認できます。この場合、現在マウスでポイントしている位置が、ウィンドウ左下部分に表示されます。この時に表示されている値は、そのまま座標値として使用できます。
抜き出し文字列の文字に関する注意事項(オープン帳票の場合のみ)
印刷データのコード系がUnicodeで、その文字種に全角文字でJIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字、利用者定義文字以外の文字が含まれている場合は、この文字が欠落するために、該当ページが分割条件として有効になりません。このような文字が含まれている場合は、該当する文字を除いて条件を指定するか、または該当する文字を利用者定義文字として定義してください。
このような文字は、帳票ダンプ出力結果においても欠落するために、帳票ダンプ出力結果で確認できます。
定義例
定義例1
全ページを自サーバの受信フォルダ(TOKYO)に配信し、各ページの左上座標(1440,1440)、右下座標(2880,1720)の範囲にある文字列が変わるたびに分割する場合の定義例を以下に示します。分割した帳票は、同じ保管フォルダに格納します。
CM,*,TOKYO,0, RS,STRC,1440,1440,2880,1720,,
定義例2
オーバレイ名「NGY」の帳票を自サーバの受信フォルダ(NAGOYA)に配信し、各ページの左上座標(1440,1440)、右下座標(2880,1720)の範囲にある文字列が変わるたびに分割する場合の定義例を以下に示します。分割した帳票は、同じ保管フォルダに格納します。
CM,*,NAGOYA,1, CC,OVLN,NGY,, RS,STRC,1440,1440,2880,1720,,
定義例3
全ページを自サーバの受信フォルダ(TOKYO)に配信し、各ページの左上座標(1440,1440)、右下座標(2880,1720)の範囲にある文字列が変わるたびに分割する場合の定義例を以下に示します。指定した範囲には、部署コードが入っており、分割した帳票は、部署コード毎に作成してある保管フォルダに格納します。
SC,LISTVIEW, KF,LV-DB-PATH,=/data/hokan/%PrintASSORT%RS-BUSHOCODE%, CM,*,TOKYO,0, RS,STRC,1440,1440,2880,1720,RS-BUSHOCODE,
注意
抜き出しデータ内にフォルダの階層を示す文字列(’/’)がある場合は、それに従い階層化されます。