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Interstage List Works for 大規模 V11.0.0 設計・運用ガイド

20.2 保管データベースのフラグメンテーションの解消

ここでは、List Works組込データベース、またはSymfowareのフラグメンテーションの解消について説明します。

参照

Oracleデータベースのフラグメンテーションの解消については、“Oracle Databaseのマニュアル”を参照してください。

フラグメンテーションの解消は、監視の結果から解消すべきと判断した場合に行います。

なお、万が一の事態に備え、データベースのバックアップやストレージ上のファイルシステムのスナップショットを採取してから行ってください。

保管データベースのフラグメンテーションの解消は、List Worksサービスを停止して行う必要があります。また、処理中は、lvatdellまたはlvdellstコマンドを実行しないでください。


保管データベースのフラグメンテーションの解消では、以下のスクリプトを使用します。

解消手順を、以下に示します。

手順

使用しているデータベースシステム

List Works組込
データベース

Symfoware

(1)

スクリプトの複写

○(注)

(2)

退避ファイルの格納先フォルダの作成

(3)

スクリプトの修正

(4)

List Worksサービスの停止

(5)

データのアンロード

(6)

データのロード

(7)

List Worksサービスの開始

○:必要、-:不要

注:SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合のみ実施します。

手順1:スクリプトの複写(SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)

SymfowareがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(dsi_unloadLWDB.sh/dsi_loadLWDB.sh)をデータベースサーバへ複写します。

Solaris版/Linux版の場合は、スクリプトに実行権が設定されていることを確認してください。実行権がない場合はchmodコマンドで実行権を付与してください。

参照

chmodコマンドについては、Linuxのマニュアルを参照してください。


手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成

退避ファイルの格納先となるフォルダを作成します。

退避ファイルは、アンロード用のスクリプトの実行により、保管データベースのデータが退避されるファイルです。

退避ファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。

参照

ディスク容量の見積もりについては、“セットアップガイド”を参照してください。

注意

格納先フォルダに以前の退避ファイルがある状態で、アンロード用のスクリプトを実行すると、エラーになります。


手順3:スクリプトの修正

アンロード用およびロード用のスクリプトの修正をします。


アンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.sh)
退避ファイルの格納先

手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成”で作成した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。

# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak

ロード用のスクリプト(dsi_loadLWDB.sh)
退避ファイルの格納先

アンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.sh)で指定した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。

# Modify this PATH to data backup directory.
BACKUP_DATA_FILE_PATH=/var/lwdb_bak

手順4List Worksサービスの停止

List Worksサービスを停止します。

参照

List Worksサービスの停止方法については、“8.2.2 List Worksサービスの停止”を参照してください。


手順5データのアンロード

手順3:スクリプトの修正”で修正したアンロード用のスクリプト(dsi_unloadLWDB.sh)を実行します。

スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(unloadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。

参照

フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。


手順6データのロード

手順3:スクリプトの修正”で修正したロード用のスクリプト(dsi_loadLWDB.sh)を実行します。

スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(loadlog_LWDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。

参照

フラグメンテーションの解消時に出力される可能性の高いメッセージを、“メッセージ集”に抜粋して説明しています。参考にしてください。
また、詳細なエラーメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。


手順7List Worksサービスの開始

List Worksサービスを開始します。

参照

List Worksサービスの開始方法については、“8.2.1 List Worksサービスの開始”を参照してください。