サーバ動作環境ファイルの内容を情報の種別ごとに説明します。
各定義のサポート範囲は、以下のとおりです。
分類 | 定義名 | 説明 | サポート範囲 | |
---|---|---|---|---|
Solaris版 | Linux版 | |||
保管データベース | 接続種別 | ○ | ○ | |
RDB名 | ○ | ○ | ||
データベースの接続ユーザID | ○ | ○ | ||
データベースの接続ホスト名 | ○ | ○ | ||
データベースの接続ポート番号 | ○ | ○ | ||
JDBCドライバ名 | ○ | ○ | ||
データベース・ネット・サービス名 | ○ | ○ | ||
データベースのパス | ○ | ○ | ||
JAVA | Javaのヒープ域サイズ | ○ | ○ | |
登録 | オーバレイ世代管理用ディレクトリ | ○ | ○ | |
オープン帳票のオーバレイ世代管理の扱い | ○ | ○ | ||
登録出口での帳票ファイルの物理パス名情報の出力 | × | ○ | ||
オープン帳票の高速登録機能 | × | ○ | ||
資源 | 受信フォルダ格納ディレクトリ | ○ | ○ | |
KOL6形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ | ○ | ○ | ||
帳票項目・オーバレイ位置保存ファイル格納ディレクトリ | ○ | ○ | ||
帳票業務作業ディレクトリ | ○ | ○ | ||
ログ | 業務系処理の実行履歴の扱い | ○ | ○ | |
実行履歴ファイル格納ディレクトリ名 | ○ | ○ | ||
実行履歴ファイルサイズ | ○ | ○ | ||
システムログへの出力 | ○ | ○ | ||
実行履歴ファイルの改ざん検知 | ○ | ○ | ||
認証 | 利用者情報の管理先 | ○ | ○ | |
接続情報 | 同時接続クライアント数 | ○ | ○ | |
同時実行数 | ○ | ○ | ||
リスト管理サーバのポート番号 | ○ | ○ | ||
内部通信用ポート番号 | ○ | ○ | ||
高速登録用ポート番号 | ○ | ○ | ||
入力監視時間 | ○ | ○ | ||
クラスタ運用およびフォルダの共有運用 | クラスタ運用、マルチプロセス運用およびフォルダの共有運用 | ○ | ○ | |
送信 | メール送信の最大サイズ | ○ | ○ | |
PDFファイルの印刷許可指定 | ○ | ○ | ||
PDFファイルの文書変更許可指定 | ○ | ○ | ||
PDFファイルのテキスト/グラフィックス選択許可指定 | ○ | ○ | ||
PDFファイルの注釈/フォームフィールド追加変更許可指定 | ○ | ○ | ||
PDFファイルのエンベッド指定 | ○ | ○ | ||
PDFファイルのフォントの扱い | ○ | ○ | ||
PDF帳票生成の扱い | ○ | ○ | ||
PDFファイルをクライアント端末へ保存する際に付加するセキュリティオプション変更パスワード | × | ○ | ||
ファイリング | リストファイリングサーバのポート番号(CD-R装置) | ○ | × | |
リストファイリングサーバのポート番号(標準ファイルシステム) | ○ | × | ||
サービス | リスト管理サーバの異常終了時の扱い | ○ | ○ | |
セキュリティ | 帳票一覧への表示 | ○ | ○ | |
二次帳票への記入 | × | ○ | ||
表示 | 帳票表示時の性能改善指定 | × | ○ |
○:サポート、×:未サポート
保管データベース
保管データベースに関する情報は、必須項目になります。
使用するデータベースによって、必須項目が異なります。必須項目は、以下の記号で示しています。
○:必須項目 -:指定不要(指定しても無視される)
【接続種別】
接続するデータベースの種別を指定します。
0:Symfoware 1:Oracleデータベース 2:List Works組込データベース
省略した場合の値は、2です。
- List Works組込データベース ○ Symfoware ○ Oracleデータベース
【RDB名 < Symfowareの場合のみ >】
Symfowareを使用する場合は、RDBシステム名を指定します。
例) DB-RDBNAME=LWDB
- List Works組込データベース ○ Symfoware - Oracleデータベース
Oracleデータベースを使用する場合は、この指定は無視されます。
【データベースの接続ユーザID】
データベースの接続ユーザIDに「LW」を指定します。
必須項目です。
例) DB-UID=LW
- List Works組込データベース ○ Symfoware ○ Oracleデータベース
【データベースの接続ホスト名 < Symfowareの場合のみ >】
Symfowareがインストールされているサーバのホスト名を指定します。
IPv6環境でSymfowareを使用する場合は、ホスト名で指定します。(IPアドレスでは指定しないでください。)
例) DB-HOSTNAME=symfosvr
- List Works組込データベース ○ Symfoware - Oracleデータベース
Oracleデータベースを使用する場合は、この指定は無視されます。
【データベースの接続ポート番号 < Symfowareの場合のみ >】
Symfowareがインストールされているサーバのポート番号を指定します。
例)DB-PORT=26551
- List Works組込データベース ○ Symfoware - Oracleデータベース
Oracleデータベースを使用する場合は、この指定は無視されます。
【JDBCドライバ名】
作成したデータベースに対応するJava用のJDBCアーカイブファイルを、255Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
必須項目です。
例) Symfowareの場合 DB-JDBCDRV=/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc4.jar 例) Oracleデータベースの場合 DB-JDBCDRV=/opt/app/oracle/product/19c/client_1/jdbc/lib/ojdbc8.jar
- List Works組込データベース ○ Symfoware ○ Oracleデータベース
【データベース・ネット・サービス名 < Oracleの場合のみ >】
Oracleデータベースを作成した場合は、「サービス・ネーミングの設定」で設定した「ネット・サービス名」を指定します。
例) DB-ORA-NETSERV=LWDB
- List Works組込データベース - Symfoware ○ Oracleデータベース
Symfowareデータベースを使用する場合は、この指定は無視されます。
【データベースのパス】
使用するデータベースのパスを255Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
Symfowareの場合は、FJSVrdb2bパッケージ(RDB機能(基本))のパスを指定します。
Oracleデータベースの場合は、Oracleホーム・ディレクトリを以下のように指定します。
Linux版の場合:Oracleクライアントのインストール先
必須項目です。
例) Symfowareの場合 /opt/FJSVrdb2b 例) Oracleデータベースの場合 /opt/app/oracle/product/19c/client_1
- List Works組込データベース ○ Symfoware ○ Oracleデータベース
Java
【Javaのヒープ域サイズ】
V11.0.0で廃止となりました。
V10.4から移行する場合は、“B.1.3 V10.4からの移行”を参照してください。
登録
【オーバレイ世代管理用ディレクトリ】
オーバレイの世代管理を行う場合、オーバレイを格納するディレクトリ名を142Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
lvsvovlコマンドで初期化を行うと、指定したパスの下にlvovlmngというディレクトリを作成します。オーバレイの世代管理で必要な資源や管理情報はlvovlmng配下に作成されます。
指定したディレクトリに、管理者の読み込み権、書き込み権および実行権を付与してください。
参照
lvsvovlコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。
省略した場合は、ディレクトリ名なし(世代管理しない)となります。
【オープン帳票のオーバレイ世代管理の扱い】
オーバレイ世代管理が有効な場合、オープン帳票登録時の自動的なオーバレイ世代管理の扱いを指定します。
0:オーバレイ世代管理を自動的に行う 1:オーバレイ世代管理を自動的に行わない
省略した場合の値は、0です。
【登録出口での帳票ファイルの物理パス名情報の出力】
帳票ファイルの物理パス名に関する情報を、登録情報ファイルに出力するか否かを指定します。
0:情報を出力しない 1:情報を出力する
初期値は、0です。
キー名を省略した場合は、0が指定されていると見なします。
参照
「1:情報を出力する」を指定した場合に出力される情報については、“登録情報ファイルの形式”を参照してください。
【高速登録機能】
帳票登録時にオープン帳票の高速登録機能を利用するかどうかを指定します。省略した場合には、0(使用しない)が設定
されているものとみなします。
0:使用しない 1:使用する
以下の場合、lvsetenv実行時にエラーとなります。
値を省略、または0、1以外を指定
資源
【受信フォルダ格納ディレクトリ】
受信フォルダを格納するディレクトリ名を142Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
指定したディレクトリに、管理者の読み込み権、書き込み権および実行権を付与してください。
省略した場合のディレクトリ名は、「List Worksシステムディレクトリ/receive」
【KOL6形式フォームオーバレイ格納ディレクトリ】
FORMのPowerFORMツールまたはList Creatorデザイナで作成したオーバレイを格納するディレクトリ名を142Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
指定したディレクトリに、管理者の読み込み権、書き込み権および実行権を付与してください。
省略した場合のディレクトリ名は、「/usr/lib/FJSVlp /kol6」
ログ
【実行履歴ファイル格納ディレクトリ名】
実行履歴ファイルを格納するディレクトリ名を、142Byte以内の物理パス(絶対パス)で指定します。
指定したディレクトリに、管理者の書き込み権を付与してください。
指定したディレクトリ配下に以下のファイルが作成されます。
ListLog.csv:CSV形式の実行履歴ファイル
省略した場合のディレクトリは、List Worksのシステムディレクトリになります。
注意
フォルダの共有運用の場合には、ローカルディスク上のディレクトリパス名を指定し、実行履歴ファイルをリスト管理サーバごとに分散して出力することを推奨します。
この場合、各リスト管理サーバのローカルディスク上に存在する、同一パス名のディレクトリを指定する必要があります。
【システムログへの出力】
0:出力しない 1:出力する(登録エラー、またはList Worksクライアントからリスト管理サーバに接続中の重大エラー発生時) 2:出力する(登録エラー、またはList Worksクライアントからリスト管理サーバに接続中のエラー/重大エラー発生時) 3:出力する(登録エラー発生時のみ)
省略した場合の値は、1です。
注意
「実行履歴ファイルの改ざん検知」の切り替えについての注意
値を有効にして運用する場合、実行履歴の出力に時間がかかるようになります。
値を切り替えた場合、List Worksサービスの起動時に、実行履歴ファイルがバックアップされ、新しい実行履歴ファイルが作成されます。すでにバックアップファイルがある場合は上書きされるため、バックアップファイルが必要な場合は、事前に複写などの作業が必要です。
値を有効にしてからList Worksサービスを起動するまでは、実行履歴ファイルの内容が混在(改ざん検知形式の有無)とならないように、運用を停止する必要があります。
値を切り替えた後、List Worksサービスを起動した日時を記録しておいてください。実行履歴の改ざんチェック(lvchklogコマンド)は、記録した日時以降の改ざん検知が有効となった実行履歴ファイルを対象として実施してください。
認証
接続情報
【同時接続クライアント数】
リスト管理サーバに同時に接続を許可するクライアント数を指定します。1~9999の範囲で指定します。
接続クライアント数とは、物理的なコンピュータの数ではなく、リスト管理サーバに接続するリストナビとリストビューア、Webブラウザからの接続の総数です。
省略した場合の値は、128です。
注意
カーネルパラメタの値を調整してください。調整後は、List Works サーバの再起動をします。List Works サーバにデータベースが構築されている場合は、List Works サービスを終了した後にデータベースサービスを終了してください。
サーバの再起動の詳細については、“設計・運用ガイド”を参照してください。
Solaris版のマルチプロセス運用の場合、1プロセスあたりの同時接続クライアント数を指定します。リスト管理サーバに同時に接続できるクライアント数は、最大で「MAX-CLIENTの値×リスト管理サーバのプロセス数」になります。
【ポート番号】
リスト管理サーバのポート番号を指定します。指定するポート番号は、List Worksクライアント側の設定と合わせる必要があります。
省略した場合の値は、9243です。
注意
ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。
Windows版の場合
1024~49151
Solaris版/Linux版の場合
1024~32767
なお、ポート番号は、クライアント側の設定とあわせる必要があります。
以下の機能を使用する場合は、ポート番号を初期値「9243」から変更しないでください。
List Works仮想プリンタを使用したオープン帳票の登録
ファイリング
【内部通信用ポート番号】
内部通信用のポート番号を指定します。ポート番号をカンマ「,」で区切って、8つ指定します。
省略値は、「31700,31701,31702,31703,31704,31705,31706,31707」です。
注意
ポート番号を変更する場合は、ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。
Windows版の場合:1024~49151 Solaris版/Linux版の場合:1024~32767
【高速登録用ポート番号】
オープン帳票の高速登録機能で使用するポート番号を指定します。
List Works サーバと別のサーバで帳票登録アプリケーションを実行する場合のみ設定してください。
省略した場合の値は、9565です。
注意
ポート番号を変更する場合は、ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。
Windows版の場合:1024~49151 Solaris版/Linux版の場合:1024~32767
【入力監視時間】
List Worksクライアントがハングアップし、List Worksクライアントからの応答がなくなった場合、応答がなくなってから資源を解放するまでの時間を分単位で指定します。
入力監視時間は、0~1440(分)の数字で指定します。0を指定すると監視しません。1~9の数字を指定した場合は、10を指定したとみなされます。
省略した場合の値は、60です。
注意
Web連携を使用している場合は、セションの有効時間よりも長い時間を指定する必要があります。
クラスタ運用およびフォルダの共有運用
送信
【文書変更許可指定】
PDFファイルの文書の変更を許可するかどうかを指定します。
0:変更を許可する 1:変更を許可しない
省略した場合の値は、0です。
【テキスト/グラフィックス選択許可指定】
PDFファイルのテキストとグラフィックスの選択を許可するかどうかを指定します。
0:選択を許可する 1:選択を許可しない
省略した場合の値は、0です。
【注釈/フォームフィールド追加変更許可指定】
PDFファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可するかどうかを指定します。
0:追加・変更を許可する 1:追加・変更を許可しない
省略した場合の値は、0です。
【フォントの扱い】
PDFファイルの生成時に、帳票のフォントを使用するかどうかを指定します。
0:帳票のフォントを使用しない 1:帳票のフォントを使用する
省略した場合の値は、0です。
【PDF帳票生成の扱い】
Webクライアントにおける、PDF表示/保存時のPDF帳票の生成の扱いを指定します。
0:一度、生成したら、それ以降は生成しない 1:常に新たに生成する
「1」を指定すると、WebクライアントでPDF表示/保存を行ったとき、サーバ動作環境ファイルに設定されているPDFの各許可指定でPDFが生成されます。
省略した場合の値は、0です。
【PDFファイルをクライアント端末へ保存する際に付加するセキュリティオプション変更パスワード】
帳票をクライアント端末へPDF保存する際に、PDFファイルに付加するセキュリティオプション変更パスワードを設定します。
以下の機能を使用して、PDFファイルに「文書を開く」パスワードとセキュリティオプションを設定する場合は、必ず設定してください。
Webクライアント上でのPDF 保存
Webクライアント上での帳票表示のPDF保存
32Byte以内の半角英数字または記号(ASCIIコードの文字範囲)で指定します。そのほかの文字を指定した場合はエラーとなります。アルファベットの大文字/小文字は区別されます。32Byteを超えた場合はエラーとなります。
省略すると、セキュリティオプション変更パスワードを付加しません。この場合、パスワードなしでセキュリティオプションの変更ができます。
「文書を開く」パスワードと同じパスワードを指定した場合、このパスワードは無効となります。
パスワード付きのPDF帳票が存在する帳票に対して、サーバ動作環境ファイルのPDF REPLACEに0を指定した場合、本設定は適用されません。
サーバ動作環境ファイルを保管する場合、このパスワードを保護するため、サーバ動作環境ファイルの所有者をスーパーユーザに設定し、 一般ユーザの読み取り権限を削除してください。
ファイリング
サービス
セキュリティ
【帳票一覧への表示】
「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にするかどうかを指定します。無効とした場合は、すべての帳票が表示されます。
0:無効にする 1:有効にする
省略した場合の値は、1です。
【二次帳票への記入】
二次帳票表示時、帳票への記入を許可するかどうかを指定します。
0:許可しない 1:許可する
キーワードを省略した場合の値は、0です。
以下の場合、lvsetenv実行時にエラーとなります。
値を省略
0、1以外を指定
表示
【帳票表示時の性能改善指定】
複数のクライアントから、異なる帳票を同時に(多重で)表示した場合の性能を改善する機能を有効にするかどうかを指定します。
0:無効とする 1:有効とする
省略した場合の値は0です。