リスト管理サーバの環境構築スクリプトを使用して、リスト管理サーバの環境を構築します。なお、リスト管理サーバの環境構築を行うと、List WorksサービスがOSのサービスとして設定されます。
注意
List Works基盤機能で以下のポート番号を使用しているため、以下のポート番号を、別のアプリケーションで利用しないようにしてください。
31708~31715
構築の手順
リスト管理サーバの環境構築スクリプト(lw-svsetup.sh)を実行して、リスト管理サーバの環境を構築します。
参照
lw-svsetup.shの詳細は、“リスト管理サーバの環境構築スクリプト”を参照してください。
ポイント
保管データベースにSymfowareまたはOracleデータベースを利用している場合は、lvsetenvコマンドを実行し、接続できることを確認してください。
CUPSが起動されていることを確認してください。
リスト管理サーバの環境構築スクリプト
リスト管理サーバの環境構築スクリプトは、スーパーユーザだけが実行できます。
リスト管理サーバの環境構築スクリプトの格納場所は、以下のとおりです。
スクリプト名
lw-svsetup.sh
格納場所
「/opt/FJSVlw-sv/setup」ディレクトリ配下
スクリプトの使用方法は、以下のとおりです。
lw-svsetup.sh -v user -w password [-n]
本オプションを指定した場合は、二次帳票生成の環境構築を行いません。
本オプションを省略した場合には、二次帳票生成の環境構築を行います。
本オプションはパラメタを持たず、パラメタを指定した場合(例:-n 999)は、使用方法のメッセージを出力して処理を打ち切ります。
注意
リスト管理サーバ環境構築スクリプトを多重実行できません。多重実行した場合、後続のリスト管理サーバ環境構築スクリプトは「lw-svsetup.sh is already running.」のメッセージを出力して実行を打ち切ります。
リスト管理サーバ環境構築時に-nオプションを指定した場合には、-v, -wオプションで指定したユーザID、パスワードは使用されません。
初回のリスト管理サーバ環境構築時に-nオプションを指定した場合には、二次帳票生成の環境構築が行われず、二次帳票生成機能が利用できなくなります。
二回目以降のリスト管理サーバ環境の再構築時に-nオプションを指定した場合には、二次帳票の生成環境を再構築が行われず、リスト管理サーバの環境構築に要する時間を短縮できます。
初回のリスト管理サーバ環境構築時に誤って-nオプションを指定して環境構築を行った場合は、以下の方法で再構築してください。
1) リスト管理サーバの環境を削除します。
2) 環境構築スクリプトlw-svsetup.shに-nオプションを指定せずに、リスト管理サーバの環境を構築します。
リスト管理サーバにログインするためのユーザID(管理者の権限を持つ)を、userに半角36文字以内(全角18文字以内)で指定します。必須項目です。
リスト管理サーバにログインするためのユーザID(管理者の権限を持つ)のパスワードを、passwordに半角255文字以内で指定します。必須項目です。
注意
シェルを使ってコマンドを起動する場合に、特別な意味を持つ文字があります。
以下に、特別な意味を持つ主な文字を示します。シェルごとの特別な意味を持つ文字については、使用するシェルのマニュアルを参照してください。
「"」、「'」、「|」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」、「;」、「$」、「*」、「?」他
特別な意味を持つ文字をコマンドのオプションに指定する場合は、以下のどれかの方法で特別な意味を消す必要があります。
オプションを「ダブルクォーテーション(")」で囲む
オプションを「シングルクォーテーション(')」で囲む
特別な意味を持つ文字の前に「半角バックスラッシュ(\)」を指定する
正常
異常
リスト管理サーバの環境構築スクリプトの実行が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
List Works Server was set up successfully.
実行完了メッセージが表示されない場合は、ログファイルを参照して、環境構築中に発生したエラーの内容を確認します。
ログファイルは、「/var/opt/FJSVlw-sv/log」ディレクトリに「lwsvsetup.txt」が出力されます。
参照
リスト管理サーバの環境構築の実行中に出力される可能性の高いメッセージについては、“付録I リスト管理サーバの環境構築/削除時のメッセージ”を参照してください。
ポイント
List Worksサービスの起動・停止用Serviceユニットについて
リスト管理サーバの環境構築を行うと、サーバOS起動時のList Worksサービスの起動用と、サーバOS停止時のList Worksサービス停止用の2つのServiceユニットがsystemdに登録されます。
これらのユニットファイルは以下のとおりです。
起動用Serviceユニット:FJSVlwsv_start.service
停止用Serviceユニット:FJSVlwsv_stop.service
留意事項
保管データベースにSymfoware、またはOracleデータベースを使用している場合は、List Worksサービスよりも前に保管データベースの起動が完了している必要があります。