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WSMGR ソフトウェア開発キット V9 使用手引書

7.3.2 完了復帰メソッドと非同期復帰メソッド

メソッドには、処理の間呼び出し元へ制御を返さない「完了復帰(同期)」型のメソッドと、呼び出し側の制御を止めずにメソッド処理を切り離して実行する「非同期復帰」型のメソッドの2種類があります。


メソッドの名前の最後に“~Async”と付くものが「非同期復帰」するメソッドとなっており、処理の完了時にはイベントを発生させて完了を通知します。

■「完了復帰(同期)」メソッド

「完了復帰」メソッドは、要求された処理が完了(正常時だけでなく、タイムアウトやエラーも含む)した時点で発行元に動作を戻します。

メソッドの復帰が処理の完了であり、復帰値として処理結果を通知します。


メソッドの復帰によって処理完了を待機することができるので、一連の動作を順に進めていく様な処理に適しています(ホスト接続→ログオン文字列送信→ホストコマンド送信 等)。

■「非同期復帰」メソッド

「非同期復帰」メソッドは、発行後、その処理の要求を残して直ちに動作を発行元に戻します。

「非同期復帰」メソッドにおいて、メソッドの復帰は“処理の要求受付”の完了であり、実際の処理完了はそれぞれのメソッドに関連付けられたイベントの発行によってアプリケーションに通知されます。

「非同期復帰」メソッドの復帰値は“処理の要求受付”に対する正常/異常を表し、「非同期復帰」メソッドの復帰値に“異常”値が返却された場合、完了を通知するイベントは発行されません。


メソッド処理とAPL処理を切り離して処理する事ができるので、条件待ちの処理(通信エラー待ちの異常時処理 等)や、ホスト通信と平行してAPLが別処理を行うような場合に有効です。