非互換
これまでは出力される浮動小数点の値は、デフォルトでrealなら6桁、double precisionなら15桁に丸められ、extra_float_digits設定値に応じて補正されています。FUJITSU Enterprise Postgres 12では、extra_float_digitsが0より大きい場合にはいつでも、正確なバイナリ値の保持に必要な最小桁数のみが出力されるようになります。つまり、extra_float_digits設定値の1、2、3は同じ動作になります。また、extra_float_digitsのデフォルトは0から1に変更されます。extra_float_digitsに0以下を指定する場合の振る舞いは従来通りです。
また、浮動小数点の指数部の書式がプラットフォームによらず統一されます。3桁が必要ない限り、2桁が使われるようになります。以前はWindowsビルドの場合には常に3桁が出力されていました。
Windowsでの出力。
[例]
=# SELECT 1.23e99::float; float8 ----------- 1.23e+099 (1 row)
Linuxでの出力。
[例]
=# SELECT 1.23e99::float; float8 ----------- 1.23e+99 (1 row)
Windows/Linuxでの共通出力。
[例]
=# SELECT 1.23e99::float; float8 ----------- 1.23e+99 (1 row)
対処方法
ありません。