ここでは、PowerGEMと連携した運用について説明します。
概要
Windows(R)上で動作する資源配付は、PowerGEM Plus Administrator(以降、PowerGEMと呼びます)と連携することにより、PowerGEMで管理している開発資産を、資源配付の資源として容易に登録できます。また、PowerGEMで管理している開発資産と資源配付の資源を同一名で管理することができます。
PowerGEMと連携する場合の資源配付の流れ
PowerGEMと資源配付が連携する場合の資源配付の流れを“PowerGEMと連携する場合の資源配付の流れ”に示します。
図6.3 PowerGEMと連携する場合の資源配付の流れ
PowerGEMで管理している開発資産に、資源グループ名、バージョンレベル、世代識別名を付加して、運用管理サーバ上にPowerGEM資源として複写します。
資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の先頭が英字で始まる英数字で指定します。
バージョンレベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。バージョンレベルを省略した場合は、空白のバージョンレベルを指定したものとみなされます。
世代識別子は、ASCII(8文字以内)の先頭が英字で始まる英数字で指定します。
運用管理者は、資源配付の登録操作の延長で、登録するファイルのパス選択時にPowerGEMが複写したパスをディレクトリ指定で選択します。登録するファイルのパスにPowerGEMが複写したパスが指定されると、自動的に資源名、バージョンレベル、世代名が登録ウィンドウに出力されます。
運用管理者は、登録資源に対して、適用先ID、適用種別、適用予定日時、コメントの資源グループ情報を配付運用に合わせて設定します。
運用管理者は、目的のシステムに対して配付操作を行います。
資源配付での資源登録操作
PowerGEM資源を登録する場合、下図に示す「資源グループ名_バージョンレベル」ディレクトリを、ディレクトリ指定で登録します。
PowerGEMから開発資産の複写を行う場合、複写した資源は資源グループ/バージョンレベル単位で常に最新資源が更新上書きとなります。このため、資源配付で登録を行わずに開発資産の複写を複数回実施した場合は、最新の資源を最新の世代名で配付対象とし、この間の世代資源は配付対象とはなりません。
PowerGEMで指定した世代単位に配付を行いたい場合は、開発資産の複写を行った後で必ず資源配付の登録を行ってください。
PowerGEMの資源登録を行う場合は、ディレクトリ指定で登録する必要があります。単一ファイル指定、ワイルドカード指定、複数ファイル指定時には、PowerGEM資源とは認識せず通常資源として扱われます。
また、資源種別は「バイナリ」または「テキスト」を指定してください。