Solaris上で動作する資源配付では、フォーム・オーバレイ・パターン、拡張FCBモジュールなどの帳票資源を、グローバルサーバからオンラインで保守することができます。資源配付が帳票資源を扱う場合は、ADJUST(注)と連携します。
帳票資源の使用方法について説明します。
ADJUST(ADvanced Japanese User SupporT software)とは、日本語処理システムを構築、運用、保守するためのサポート・システムです。
概要
ここでは、帳票資源を扱う場合の資源配付の動作概要について説明します。
資源配付を用いることで、グローバルサーバ上で扱う帳票資源を配付することができます。これにより、帳票資源は資源配付で配付し、印刷データはCJMSで配付することで、グローバルサーバと同じ帳票をVSPで出力することができます。資源配付で扱える帳票資源を資源配付で扱える帳票資源に示します。
資源の種類 | 資源種別 | 登録形態 |
---|---|---|
フォーム・オーバレイ・パターン | appovly | グローバルサーバで登録 |
nlpovly | グローバルサーバで登録 | |
拡張FCB モジュール | appfcb | グローバルサーバで登録 |
利用者定義文字 | cg | グローバルサーバで登録 |
文字配列テーブル | nlpcgtbl | グローバルサーバで登録 |
図形文字変更モジュール | nlpgrph | グローバルサーバで登録 |
ライブラリ文字セット | nlplcst | グローバルサーバで登録 |
資源種別は、DRMSの資源登録時に指定します。
また、帳票資源の動作概要を帳票資源の動作概要に示します。
図6.1 帳票資源の動作概要
(1) グローバルサーバで帳票資源をDRMS管理ファイルに登録
(2) サーバへ帳票資源を配付
(3) サーバのDRMS管理ファイルから帳票資源を適用(ADJUSTへ登録)
(4) List WorksがADJUSTに登録された帳票資源を用い、パソコンに帳票を表示、印刷
CJMS: Computer network Job Management System
List Works: Interstage List Works
運用方法
ここでは、グローバルサーバ-サーバ間での、帳票資源のオンライン配付の運用方法について説明します。
サーバ上で適用先IDを定義
帳票資源データを適用するファイルに対する適用先IDを定義します。この適用先IDの定義は、帳票資源を適用するシステム(サーバ)で適用先ディレクトリを適用先IDに対応づけて定義する必要があります。資源配付では資源の適用時に、その資源グループ情報として定義されている適用先IDと同じ適用先IDがある場合だけ適用します。帳票資源を適用する適用先ディレクトリについては、“ADJUSTユーザーズガイド”を参照してください。適用先IDを定義する場合は、資源配付の定義機能を使用します。なお、適用先IDはすべて英大文字で定義してください。
帳票資源の登録
帳票資源の登録とは、帳票資源をDRMS管理ファイルに登録することです。グローバルサーバで登録します。グローバルサーバで帳票資源を登録する方法については、“OS IV DRMS運用手引書”および“OS IV DRMS使用手引書”を参照してください。
グローバルサーバからサーバへの配付
グローバルサーバに登録された帳票資源をサーバに配付する場合は、DRMSのダウンロード機能を使用します。
グローバルサーバからサーバに配付する方法については、“OS IV DRMS運用手引書”および“OS IV DRMS使用手引書”を参照してください。
サーバでの適用
サーバでの適用とは、ADJUSTの指定された適用ディレクトリに帳票資源を反映することです。適用は、グローバルサーバから配付を行う際に指定した適用種別(即時、後刻など)に従って実施されます。帳票資源の適用先は、「/usr/lib/FJSVlp」ディレクトリを指定してください。