サーバとサーバ間のオフライン配付の運用について説明します。
概要
大量データを扱う場合、接続形態によりダウンロードに多くの時間を費やす場合があります。この場合、資源を格納した媒体を直接サーバまで運び、直接システムに適用した方が効率的です。このように、資源をオンラインで配付しないで、直接サーバに適用する方法を、オフライン配付と呼んでいます。
オフライン配付の対象資源は以下のとおりです。
登録済みの資源配付グループ
登録済みのメンテナンス版数
新規登録のメンテナンス版数
なお、メンテナンス版数の場合は、業務単位の選択ができるので、オフライン配付する必要のない業務は除くことができます。
扱う資源や接続する回線/LANの性能に基づいた以下の2とおりの運用を示します。
大量データであり緊急性のない資源についてはオフライン配付します。
大量データについてもオンライン配付します。ただし、回線、LANの伝送能力から、転送時間の見積もりを事前に行う必要があります。
運用管理サーバと部門管理/業務サーバ間がWAN接続で転送性能が低い場合
運用管理サーバと部門管理/業務サーバ間が回線交換接続の場合、以下の運用方法をお勧めします。
少量のデータ、緊急性を持つデータについては、資源配付でオンライン配付します。
大量データについては、運用管理サーバで資源を外部媒体に抽出し、部門管理/業務サーバにオフライン配付します。
“大量データの運用方法(運用管理サーバ-部門管理/業務サーバ間がWAN接続の場合)”に、大量データの運用方法(運用管理サーバと部門管理/業務サーバ間がWAN接続の場合)を示します。
図4.1 大量データの運用方法(運用管理サーバ-部門管理/業務サーバ間がWAN接続の場合)
運用管理サーバと部門管理/業務サーバ間がLAN接続の場合
運用管理サーバと部門管理/業務サーバ間がLANで接続の場合、データ量の大きな資源についても転送性能が高いため、WAN接続時より短い時間内に資源配付でオンライン配付を行うことができます。したがって、資源配付ではすべての資源についてオンライン配付することを勧めています。
運用方法
資源をオフライン配付する方法を、以下に説明します。
運用管理サーバから資源と管理情報を移出し、部門管理/業務サーバに移入する
資源のオフライン配付は、運用管理サーバで外部媒体に資源を移出し、直接部門管理/業務サーバまで運び、外部媒体からDRMS管理ファイルに直接移入します。
移出の操作手順
運用管理サーバでの移出の操作は、以下の方法で行います。
[資源配付]ウィンドウ
コマンド
オフライン配付用資源移出コマンド(drmsexp)
DRMS管理ファイルへの資源データ登録コマンド(drmsadd)
移入の操作手順
部門管理/業務サーバでの移入の操作は、以下の方法で行います。
コマンド
オフライン配付用資源移入コマンド(drmsimp)
DRMS管理ファイルへの資源データ登録コマンド(drmsadd)
“移出・移入のオフライン配付”に、移出・移入のオフライン配付を示します。
図4.2 移出・移入のオフライン配付