ルートクラス以外 (ローカルクラスまたは共用クラス) のボリュームに作成したファイルシステムは、OS 起動時に OS が行う自動マウント処理ではマウントできません。
これは、GDS の起動スクリプトよりも前に、OS の自動マウント処理が実行されるためです。
自動マウントする場合は、以下を実施してください。
共用クラスの場合
共用クラスのボリューム上のファイルシステムを、クラスタアプリケーションの起動/停止と連動してマウント/アンマウントするためには、/etc/fstab.pcl ファイルの設定と、Fsystem リソースの設定が必要です。詳細は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。GFS を使用する場合は、「PRIMECLUSTER Global File Services 説明書」を参照してください。
ローカルクラスの場合
ローカルクラスのボリュームに作成したファイルシステムを、OS の起動/停止時に自動的にマウント/アンマウントする場合、以下の条件を満たすようにスクリプトとユニットファイルを作成し設定してください。
OS起動時に GDS のすべてのサービス (fjsvsdx*.service) より後にマウント処理を実行する。
OS停止時に GDS のすべてのサービス (fjsvsdx*.service) より前にアンマウント処理を実行する。
参照
GDS のサービスについては、「F.2 systemd サービス一覧」を参照してください。
また、ローカルクラスのボリュームに作成したファイルシステムを NFS クライアントにエクスポートする場合は、以下の条件を満たすようにスクリプトとユニットファイルを作成し設定してください。
OS 起動時に nfs-server.service より前にマウント処理を実行する。
OS 停止時に nfs-server.service より後にアンマウント処理を実行する。
注意
ルートクラス以外のボリュームに作成したファイルシステムを /etc/fstab ファイルに記述する場合は、第 4 フィールドに noauto オプションを必ず記述してください。
noauto オプションを記述しなかった場合、OS 起動時に以下のメッセージが出力され、emergency mode での起動に移行します。
[ TIME ]Dependency failed for Local File Systems. |
参照
起動スクリプトの作成方法については、「6.9 ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権」を参照してください。