ボリュームのブロック型特殊ファイル /dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名 は、ボリューム作成時に作成され、ノードを再起動するたびに再作成されます。
ボリュームのブロック型特殊ファイルのアクセス権は、以下のように設定されます。
所有者:root
グループ:root
モード:0600
アクセス権を変更する場合は、変更するコマンドを記述した起動スクリプトと、そのスクリプトを実行するユニットファイルを作成し、GDS のすべてのサービス(fjsvsdx*.service)よりも後に実行されるように設定します。
参照
GDS のサービスについては、「F.2 systemd サービス一覧」を参照してください。
アクセス権を変更する起動スクリプトの記述内容
以下に、例を示します。
#!/bin/bash # description: chgperm - change GDS volume permission ・・・(1) . /etc/init.d/functions start() { /bin/chown gdsusr:gdsgrp /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1 ・・・(2) /bin/chmod 0644 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1 ・・・(2) return } stop() { return } case "$1" in start) start ;; stop) stop ;; restart) stop start ;; *) echo "Usage: /etc/init.d/chgperm {start|stop|restart}" ・・・(3) ;; esac exit 0 |
GDS をインストールすると、この起動スクリプトのサンプルが /etc/opt/FJSVsdx/etc/chgperm.sample にインストールされます。このサンプルは、コピーを作成し、環境に合わせて編集してから使用してください。
記述内容の説明:
"description:" の右側には、この起動スクリプトの説明文を記述します。
ノード起動時に実行するコマンドを記述します。
この例では、クラス Class1 のボリューム Volume1 のブロック型特殊ファイルの、所有者を gdsusr、グループを gdsgrp、モードを 0644 に変更する場合のコマンドを記述しています。
この起動スクリプトの使用方法を表示する処理を記述します。
ここでは、起動スクリプト名が chgperm である場合の例を記述しています。
参照
(1) の記述内容の詳細は、chkconfig(8) を参照してください。
ファイルのアクセス権を変更するコマンドの詳細は、chown(1) および chmod(1) を参照してください。
ユニットファイルの記述内容
以下に、例を示します。
[Unit] Description=change GDS volume permission ・・・(1) After=fjsvsdxmon.service ・・・(2) [Service] ExecStart=/bin/bash -c '/home/bin/chgperm start' ・・・(3) Type=oneshot [Install] WantedBy=multi-user.target |
記述内容の説明:
Description= の右側には、このユニットファイルの説明文を記述します。
GDSのサービス"fjsvsdxmon.service"よりも後に起動するように記述します。
アクセス権を変更する起動スクリプト(この例では/home/bin/chgperm)を記述します。
アクセス権を変更する起動スクリプトの設定方法
以下の手順で設定します。
ユニットファイルを、/usr/lib/systemd/system/ユニットファイル名 というパスに配置します。
以下のコマンドを実行して、サービスを有効にします。
# /usr/bin/systemctl enable ユニットファイル名 |
参考
2. のコマンドを実行すると、以下のシンボリックリンクファイルが作成されます。
/etc/systemd/system/multi-user.target.wants/ユニットファイル名