TFOVを含むカスケードコピーについて、説明します。
カスケードコピーとは、コピー先を別のコピーのコピー元とすることによって、コピー処理を連結させることです。カスケードコピーを利用すると、遠隔地との二重化と副センター側でのバックアップを組み合わせたバックアップが可能になるなど、適用シーンを広げることができます。
バックアップ時は、以下の組合せのカスケードコピーをサポートします。
リストア時は、以下の組合せのカスケードコピーも実行可能です。
Primaryストレージでカスケードコピーを利用するバックアップとリストアの例を、「図3.20 Primaryストレージでカスケードコピーを利用するバックアップとリストアの例(Active-Active構成の場合)」および「図3.21 Primaryストレージでカスケードコピーを利用するバックアップとリストアの例(Active-Standby構成の場合)」に示します。なお、以下の条件があります。
筐体内コピーは、QuickOPCを使用
RECのデータ転送方式は、Stackモードを使用
リストア時は、TFOVをコピー元とした筐体内コピー(QuickOPC)を停止してから、OPCを実行
REC先をコピー元としたカスケードコピー(QuickOPC)も実行できます。
図3.20 Primaryストレージでカスケードコピーを利用するバックアップとリストアの例(Active-Active構成の場合)
図3.21 Primaryストレージでカスケードコピーを利用するバックアップとリストアの例(Active-Standby構成の場合)
また、Secondaryストレージで、QuickOPCとRECによるカスケードコピーも利用できます。
リストア時は、以下のように実施してください。
Active-Active構成の場合
PrimaryストレージおよびSecondaryストレージの筐体内コピー(QuickOPC)を停止してから、TFOG Roleが"Local"のストレージに対してOPCを実行してください。
Active-Standby構成の場合
PrimaryストレージおよびSecondaryストレージの筐体内コピー(QuickOPC)を停止してから、TFOステータスが"Active"のストレージに対してOPCを実行してください。