設定済みのTFOグループに対して動作モードやポートペアを変更する場合の保守手順について説明します。
設定済みのすべてのポートペアを削除して新しいポートペアを追加する場合は、設定変更を行うTFOグループのステータスを確認します。
TFOグループがActive-Active構成の場合は、Primaryストレージの[TFOG Role]カラムの値が"Local"、Secondaryストレージの[TFOG Role]カラムの値が"Remote"であることを確認してください。
TFOグループがActive-Standby構成の場合は、Primaryストレージの[Active/Standby]カラムの値が"Active"、Secondaryストレージの[Active/Standby]カラムの値が"Standby"であることを確認してください。
注意
手順8に記載されているTFOグループ設定画面での操作において、設定済みのすべてのポートペアの削除と新しいポートペアの追加をまとめて実施した場合、本製品は、TFOグループの設定を一時的に削除したあとにTFOグループを再設定します。TFOグループの一時的な削除に伴ってPrimary/Secondaryストレージ間の同期が中断され、TFOグループの再設定に伴ってPrimaryストレージからSecondaryストレージへのイニシャルコピーが開始されます。
このイニシャルコピーによってSecondaryストレージのデータがPrimaryストレージのデータに書き換えられるため、Secondaryストレージがコピー元になっているときに本項の作業を実施すると、Secondaryストレージのデータ破壊が発生することがあります。
Active-Active構成のTFOグループでは、TFOG Roleが"Local"のストレージ装置側がコピー元、TFOG Roleが"Remote"のストレージ装置側がコピー先になります。
Active-Standby構成のTFOグループでは、TFOステータスが"Active"のストレージ装置側がコピー元、TFOステータスが"Standby"のストレージ装置側がコピー先になります。
設定済みのすべてのポートペアを削除して新しいポートペアを追加する場合、かつAdvancedCopy Managerを運用している場合は、変更対象のTFOグループに属しているボリュームのコピーセッションを停止します。
停止手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停止」を参照してください。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、対象ETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[Storage Cluster]をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、Storage Cluster機能に関する項目に切り替わります。作成されているTFOグループが、メインペインに表示されます。
メインペインで、設定を変更したいTFOグループを選択したあと、アクションペインで、[TFOグループ]の下にある[設定]をクリックします。
TFOグループ設定ウィザード画面が表示されます。
ETERNUS ディスクアレイとオプションの選択画面が表示されます。
Active-Standby構成のTFOグループにおけるFailoverモードおよびFailbackモードを変更する場合は、変更対象のモードを選択します。
入力が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
TFOグループ設定画面が表示されます。
参考
Active-Active構成のTFOグループでは、Failoverモードを変更できません。
Primary/Secondaryストレージのポート一覧から、ペアに追加するポートをそれぞれ1つずつ選択して、[追加]ボタンをクリックします。削除する場合は、[ポートペア一覧]テーブルから不要なペアを選択して、[削除]ボタンをクリックします。
設定済みのすべてのポートペアを削除して新しいポートペアを追加した場合は、変更操作の完了後にPrimaryストレージからSecondaryストレージへイニシャルコピーが行われます。
必要な設定が完了したら、[次へ]ボタンをクリックします。
設定の確認画面が表示されます。
情報が正しければ、[設定]ボタンをクリックします。
警告のダイアログが表示されます。
TFOグループの変更を行う場合は、[OK]をクリックします。
設定した内容でTFOグループの変更が行われます。
PrimaryストレージからSecondaryストレージへのイニシャルコピーが行われている場合は、イニシャルコピーが完了するまで待ち合わせてください。イニシャルコピーの所要時間の目安は、以下の表の値を目安にしてください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「表9.9 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「表9.10 イニシャルコピーの所要時間(物理容量が1TBのボリュームにおける目安値)」
設定済みのすべてのポートペアを削除して新しいポートペアを追加する場合、かつAdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
開始手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開始」を参照してください。
PrimaryストレージとSecondaryストレージでコピーセッションの状態が一致していることを確認します。
確認手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの状態確認」を参照してください。