PrimaryストレージまたはSecondaryストレージで不良セクターが発生しているかは、以下の条件で確認してください。
ETERNUS Web GUIのオーバービューに以下のメッセージが表示されている
不良セクターがあります。ボリュームナビにて詳細を確認してください。
不良セクター領域は、後述する手順の「9.5.9 TFOペアの復旧」を実施することで復旧します。
TFOグループ詳細画面の[ボリューム]タブの[状態]カラムの値が"Active"以外の場合は、当社技術員(CE)に問い合わせてください。
以下に、不良セクターが発生した場合の保守手順について説明します。
参照
本項に記載されている「手動Failover」および「手動Failback」の実施方法は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.7 手動Failover/Failback」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.6 手動Failover/Failback」
Primaryストレージのコピー元に不良セクターが発生した場合
以下のどちらかの条件を満たすTFOグループが存在する場合にETERNUS-Aで不良セクターが発生したときは、そのTFOグループに対してETERNUS-Bへの手動Failoverを実施します。
条件1
Active-Active構成で運用している、かつ
ETERNUS-A側のTFOG Roleが"Local"である
条件2
Active-Standby構成で運用している、かつ
ETERNUS-A側のTFOステータスが"Active"である
上記のどちらの条件も満たしていないTFOグループに対する本手順の実施は不要です。
Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、コピーセッションの状態を確認してからフェイルバックする必要があるため、"Manual"に変更します。
AdvancedCopy Managerを運用している場合は、不良セクターがあるボリュームのコピーセッションを停止します。停止手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停止」を参照してください。
コピーセッションの状態を確認した結果、ETERNUS-Aのコピーセッションが停止していない場合は、追加でETERNUS-Aのコピーセッションだけを停止してください。Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、ETERNUS-Aのボリュームのコピーセッションだけを停止できます。
ETERNUS-Aのコピーセッションだけを停止する手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を参照してください。
ETERNUS-Aにおいて、「9.5.8 TFOペアの解除」の手順を実施してTFOペアを解除します。
ETERNUS-Aにおいて、「9.5.9 TFOペアの復旧」の手順を実施してTFOペアを復旧します。
ETERNUS-BからETERNUS-Aへのコピーが完了するのを待ちます。
以下のすべての条件を満たしていることを確認してから、次の手順へ進んでください。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが"Failback Ready"になっている
Storage ClusterのTFOグループ詳細画面で、TFOペアのセッションの状態が"Active"、かつフェーズが"Equivalent"になっている
Storage Clusterのオーバービュー画面でTFOグループのフェーズが"Maintenance"になったあとは、以下の箇所を参照し、必要な対処を実施してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.10 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」の「フェーズ」の表にある"Maintenance"の「意味と対処方法」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.9 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」の「フェーズ」の表にある"Maintenance"の「意味と対処方法」
参照
TFOグループのステータスの詳細は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.10 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.9 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」
TFOペアのセッション情報の詳細は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.11 TFOグループ詳細画面での状態確認」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.10 TFOグループ詳細画面での状態確認」
ETERNUS Web GUIで対象LUNの不良セクター情報を削除します。
AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
開始手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開始」を参照してください。
ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
確認手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの状態確認」を参照してください。
手動Failbackを実施します。
手順2でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。
Secondaryストレージのコピー元に不良セクターが発生した場合
以下のどちらかの条件を満たすTFOグループが存在する場合にETERNUS-Bで不良セクターが発生したときは、そのTFOグループに対してETERNUS-Aへの手動Failbackを実施します。
条件1
Active-Active構成で運用している、かつ
ETERNUS-B側のTFOG Roleが"Local"である
条件2
Active-Standby構成で運用している、かつ
ETERNUS-B側のTFOステータスが"Active"である
上記のどちらの条件も満たしていないTFOグループに対する本手順の実施は不要です。
AdvancedCopy Managerを運用している場合は、不良セクターがあるボリュームのコピーセッションを停止します。
停止手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(a)コピーセッションの停止」を参照してください。
コピーセッションの状態を確認した結果、ETERNUS-Bのコピーセッションが停止していない場合は、追加でETERNUS-Bのコピーセッションだけを停止してください。Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、ETERNUS-Bのボリュームのコピーセッションだけを停止できます。
ETERNUS- Bのコピーセッションだけを停止する手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(b)TFOステータスが"Standby"のコピーセッションの停止」を参照してください。
ETERNUS-Bにおいて、「9.5.8 TFOペアの解除」の手順を実施してTFOペアを解除します。
ETERNUS-Bにおいて、「9.5.9 TFOペアの復旧」の手順を実施してTFOペアを復旧します。
ETERNUS-AからETERNUS-Bへのコピーが完了するのを待ちます。
以下のすべての条件を満たしていることを確認してから、次の手順へ進んでください。
Storage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが"Normal"になっている
Storage ClusterのTFOグループ詳細画面で、TFOペアのセッションの状態が"Active"、かつフェーズが"Equivalent"になっている
Storage Clusterのオーバービュー画面でTFOグループのフェーズが"Maintenance"になったあとは、以下の箇所を参照し、必要な対処を実施してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.10 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」の「フェーズ」の表にある"Maintenance"の「意味と対処方法」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.9 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」の「フェーズ」の表にある"Maintenance"の「意味と対処方法」
参照
TFOグループのステータスの詳細は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.10 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.9 Storage Clusterのオーバービュー画面での状態確認」
TFOペアのセッション情報の詳細は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.11 TFOグループ詳細画面での状態確認」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.10 TFOグループ詳細画面での状態確認」
ETERNUS Web GUIで対象LUNの不良セクター情報を削除します。
AdvancedCopy Managerを運用している場合は、コピーセッションを開始します。
開始手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(e)コピーセッションの開始」を参照してください。
ETERNUS-AとETERNUS-Bで、コピーセッションの状態が一致していることを確認します。
確認手順は、「表9.11 AdvancedCopy ManagerのCopy Control Module機能を使用している場合」または「表9.12 AdvancedCopy Managerのレプリケーション管理機能を使用している場合」の、「(f)コピーセッションの状態確認」を参照してください。