Primary TFOグループのTFOステータスが"Active"で運用中に、CAポートの故障または結線異常によってPrimary TFOグループに属しているCAポートに異常が発生しているかは、以下の条件で確認してください。
ストレージ装置のポートの状態が"Error"である、または
Primary TFOグループが属しているストレージ装置でCAポートのLink状態がLinkdownであることを通知するSNMPトラップが、WebコンソールのイベントログおよびDashboardに表示されている
以下に、CAポートLinkdownが発生した場合の保守手順について説明します。
参照
本項に記載されている「手動Failover」および「手動Failback」の実施方法は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.2.7 手動Failover/Failback」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.2.6 手動Failover/Failback」
CAポートLinkdownによる自動Failover機能を利用している場合
以下のどちらかの条件を満たすTFOグループが存在する場合にPrimary TFOグループに属しているすべてのCAポートがLinkdownしたときは、自動Failoverが動作します。
条件1
Active-Active構成で運用している、かつ
Primary TFOグループのTFOG Roleが"Local"である
条件2
Active-Standby構成で運用している、かつ
Primary TFOグループのTFOステータスが"Active"である
以下の手順で環境を復旧してください。
WebコンソールのStorage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが"Failback Ready"と表示されていることを確認します。
CAポートの保守を実施して、CAポートを復旧します。
手動Failbackを実施します。
注意
閉塞したCAポートを復旧せずに手動Failbackを実施すると、再び自動Failoverが行われて業務I/Oが停止する可能性があります。必ず、CAポートの保守を行ったあとに手動Failbackを実施してください。
参照
CAポートLinkdownによる自動Failover機能は、以下の箇所を参照してください。
TFOグループがActive-Active構成の場合: 「9.3.1 導入」の「9.3.1.3.4 TFOグループの設定」
TFOグループがActive-Standby構成の場合: 「9.4.1 導入」の「9.4.1.3.4 TFOグループの設定」
CAポートLinkdownによる自動Failover機能を利用していない場合
Primary TFOグループのTFOステータスが"Active"で運用中に、Primary TFOグループに属しているすべてのCAポートがLinkdownした場合、自動Failoverが動作しません。以下の手順で環境を復旧してください。
Failbackモードを"Auto"で運用している場合は、閉塞したCAポートを復旧してからフェイルバックする必要があるため、"Manual"に変更します。
手動Failoverを実施します。フェイルオーバーの完了後、WebコンソールのStorage Clusterのオーバービュー画面で、TFOグループのフェーズが"Failback Ready"になっていることを確認します。
CAポートの保守を実施して、CAポートを復旧します。
手動Failbackを実施します。
手順1でFailbackモードを"Manual"に変更した場合は、"Auto"に変更します。